10秒以上目が合う、君に踊らされた私
10秒以上君と目があう。恋なら成就する確率は高いだろう。
しかし私が今見つめているのは目ではない。
箱である。
そう、お友達が福岡のお土産でくれた愛しき愛き博多通りもん。
私のnoteを普段読んでくださっている方は知っているかもしれない。
SUNBACOという場所でデザインコースを受講している。7回目までの記事を書いたけど実際今は13回目の講義がはじまっている。
博多通りもん。
君の会社の全力を私が全力で受け取ってみようじゃないか。いつももらったらすぐに包装紙ををビリビリ開ける私が10秒以上見つめてるんだ。
すごいぞ、デザインコース。
包装紙と包装紙を外した箱の色でワントーン違う。
パッと目につく包装紙で人を惹きつけて、包装紙を外したら温かみがある色を使うなんて憎いぞ。
そしてこの踊っているのはなんだろう?
何のお祭り?
調べたら「博多どんたく」というお祭りがあってそこで踊る姿らしい。
毎年5月3日・4日に行われる福岡・博多名物のお祭り「博多どんたく」
そもそも、「どんたく」という言葉は
明治時代の流行語でもあったオランダ語の休日という意味の言葉
「ゾンターク」がなまったもの
どんたく衣装に身を包み、三味線を弾き、笛や太鼓を鳴らして、練り歩く姿・形を博多弁で「通りもん(とおりもん)」と言うらしい。
サイトを見たら弔事用の包み紙がある。お祭りをイメージしてるから、弔事用は別につくってるのか。
包装紙をビリビリと開け、いよいよ「博多通りもん」とご対面。
まあ、何回も食べたことはあるんだけどさ。
箱のデザインに込められた物語を知った上で開けると、その中に詰まった和菓子が、ただの「お土産」ではなく、福岡の歴史や文化そのものを手渡してもらったように感じる。
しっとりとした薄皮と、中に詰まった白あんの滑らかさ。絶妙な甘さが舌の上で広がるたび、「ああ、日本のお菓子って本当にすごいな」と感心してしまう。
そこに漂う優しいミルクの香りは、どこか懐かしくて、でも新しい。
通りもんっていう名前なのに、通り過ぎないで欲しい。
そして、この博多通りもんがさらに特別に感じられるのは、その裏にある「細部へのこだわり」だ。
さっきも書いたけど、博多通りもんのパッケージには「弔事用」が用意されている。
お祭りをイメージした華やかな包装だけでなく、厳粛な場にも相応しい落ち着いたデザインが用意されているなんて、ただの土産菓子ではない。
そして思う。これって、今デザインコースで学んだことに通じる部分があるのかもしれない。
デザインとは、ただ目を引くだけじゃない。
その裏にある「配慮」や「意図」があってこそ、人の心を動かす力を持つ。パッと見たときの華やかさと、その裏にある控えめな気遣い。博多通りもんの包装紙には、まさにその両方が詰まっている。
そしてデザインは、ユーザーに望む行動をとってもらうこと。
私はもしかしたら明月堂の会社に踊らされているのかもしれない。
そう、博多どんたくで踊る踊りのように。
博多通りもん、おそるべし。
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英語で書いてある部分を訳してみました。
日本語のが伝わるような🧐?と思うのは私の野暮ですね。
だってあの英字含めてデザインですもの。
大切な時間を使って読んでいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます。
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