娘プレゼンツ母親自慢！

しょうこ

2024年11月1日 06:58

私の母親は、とてつもなく元気だ。
今年72歳になった。

私を産んで生後40日目には会社に復帰し、定年するまで現役で私を育てながら働き通した。

母が勤めた会社で結婚し、子供を産み、また復帰する。
それは母が第1号であったらしい。

いっつも元気でニコニコしてて、怒ると怖い。
フランダースの犬の曲を聞くだけで泣くほど涙もろい。

この人の血が入っていたら、私は最強なんじゃないかと思ったことは1度や2度じゃない。

そんな母のエピソードは色々あるけど、
小さな頃母と行ったご飯屋さん。
何かのきっかけで隣に座っていた男性と話すことになった。

話しているうちに、その人は好きな人が男性なんだと教えてくれた。
母がキッと怒った目をして彼に告げた。

「だめよ！！そんなの」
そうやって続けた言葉は、

「好きな人がいるんでしょ？
そんな暗い顔しないの。
笑って胸張って、好きな人がいるんです」
って言わなくちゃ！」

素敵なことなんだから、笑おう、ね？
あなたに好きな人ができたお祝い
そう言いながら乾杯した。

あの時の嬉しそうなお兄さんの顔。
私まだ覚えてる。

そんな母の血を継いだんだろうなと思ったのは、以前電車に乗っていた時のこと。

電車に乗ってる人がお洒落で綺麗で。
思わず
“すごい素敵なワンピースですね”
って話しかけちゃったら
その人すっごいびっくりして（当たり前だ）

そしたらね
初めてワンピース着た日なんだって教えてくれた。
男性に産まれて、でも諦められなくて。
はじめてワンピース着たんだって

一緒にいた友達から、しょうこママそっくりって笑われた。
こんな風に笑われるならいいなって思ったんだ。
そんなパワフルな母は定年退職をして、今は小規模施設で利用者さん達にお昼ご飯を作ってる。
1人で20人分くらい作る。

私の母は昔から料理が得意だ。
（なんで似なかったか教えて欲しい）
施設で働くようになった母の悩みは、ご飯が美味しそうに見えない。

見映えも生きるエネルギーになると信じている母。
施設長に直談判して、時間内でも予算内でも絶対作れるから私の好きに作らせて欲しい。
見映えだって気持ちの栄養になると伝え全ての食事は母の手中に。
テーブルにご飯出した時、
みんなが拍手してくれるの！
そうやって見せてもらった母が作る施設のご飯。
母が来てから食べる量が増えた人が続出。