目指すのは完璧じゃないの、完成なの
私は時々新しい視点を増やしたくなる。
別にその方法は何でも良い。
図書館に行って、全く興味ない分野のコーナーの一番面白そうなタイトルを見つけたり。
知らないゲームをやってみたり(今は患者さんから将棋を習ってる)
違うモノの見方が出来たら、引き出せるものが増えるかなって思うから。
自分が成長しているかわからなくなったら、見返す一冊のスケッチブックがある。
2年前の夏頃
『楽しそう、やってみたい』
その気持ちだけで始めたことがある。
それが水彩画。
オンライン講座で、
あらかじめ録画された動画を見ながら、手を動かして描いていく。
動画のコメント欄に描いた絵を載せたり、
質問を書けば後日先生が返してくれる。
最初は色の見本をつくっていった。
次はたべっ子どうぶつとつまみだねを描く。
形を見ながらペンで1発描きをしていくのも面白いし、水彩絵の具を使って色を塗り重ねたら浮き上がる形やリアリティさに驚く。
失敗したら、新しい紙にいきたくなるけど動画で先生が、
“失敗して紙を替えたくなってもぐっと我慢。そのまま描き進めるのです”
って言ってて印象的だった。
食べたいより描きやすいかに視点が変わったら、それは描くモードらしい。
私はおんどりとピー揚げがお気に入り。
パンを描き
グラデーションが難しかったけど、楽しかった。
次はDEAN & DELUCAのクッキーを描いていく。
実物は手元にないので、写真や先生の動画を見ながら描いていく
ちょっとうまくいかないところもあったけど、その絵が私っぽくて好きですとコメントしたら
“「自分っぽくていい!!」って思えることが最高です”と返事をくれた。
看板や建物を描く。
どんどん少しずつ難易度があがっていく
最終課題は
写真を見ながら
建物の外観、食べ物、パッケージを描いていく
先生が動画内で言った
“完璧ではなく、完成を目指すんです”
っていう言葉がすごく印象に残ってる。
もっとうまくなってから、ここが気に入らないから
そうやって手を止めるよりも、描き直したい気持ちをぐっとこらえて。描きすすめる。
そうやって最終課題ができた日。
水彩紙の最終ページ。
私は湯もちを食べてみたくなったんだけど
みてくれた人もそんなことを思ってくれるのかな。
そうだったら嬉しくて飛び跳ねる。
6ヶ月間の水彩画講座(オンライン)講座は終了したけれど、そのあとも時間をみつけて描いてる。
水彩画の先生の言葉は私にとって、すごく素敵だなと思うものばかりだった。
「頭では分かっているけれど、それを実際に描くのは難しいです」
そう先生にコメントをしたら、返信が来た。
これを聞いて何て素敵なんだろうって感激したのを今でも覚えてる。
確かにカタチ通りにつくることを求められたら、時にオリジナリティは省く必要はある。
うまくいかないな
このあとどうやって描き進めようかな
そうやって考えることで自分だけの味付け
エッセンス、オリジナリティが生まれる。
それこそが
“個性"
だって私たちは毎日を生きていて
誰でも手早く!とか
これだけあれば上手くいく!
いわゆるノウハウの情報で溢れかえってる。
自分で考える力は衰える。
自分だけの何かが欲しいと思ったら。
続けて
練習して
失敗して
そこからリカバリーできるまでのチカラを
コツコツ身につける。
それはいつの間にか自分だけのチカラになっていて、誰にも奪われない奪うことなんてできない。
そしてそれはやり続けた人にしか分からない。
体感することのできない特別なものなんじゃないかなと思うんだ。
水彩画のためし塗り
この紙をみると、いつも何かを始める前の私の心みたいだなって思う
𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄
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