遺跡と発掘とカマド掘り。
カマドを掘っています。
平安時代の家の角にあるタイプ。ちゃんと煙道で煙を家の外に出すシステムです。
古代面の地面に来てから、この辺に、家がある、カマドがある、とアタリをつける調査員さんはすごい。言われたとおりに彫りますと、ちゃんとある。わお!
最初にカマドの正面の土の堆積を見る為に、真正面を半裁するように掘る。指示を出す調査員さんも、うーん。うーん。と唸りながら指示してくれましたが、掘ってみたらドンピシャ。
茶色の土の下に粘土や焼けた土が出てきますが、それはドーム型の煙道の天井が落ちたもの。と、言う事は、本当の当時使用していた面はその下にあるのです。
掘るのむっつかしい!
だって、灰を掻き出してきれいにしてから引っ越しする人もいるそうで、もしこの家の人がそうしていたら、掘りすぎちゃう!
移植ゴテだと土を削りとりすぎるので、カレースプーンとパフェスプーンで掘ります。シチュエーション的にはワクワクします。が、なかなか気を使う作業。
で。灰が出てきて、カマドの全貌が明らかになると、千年ほど前、同じ場所で同じようにしゃがみこんでカマドでご飯作っていた人を感じてしまい、大変不思議な感覚がします。
同じように、明日の食べ物の事や子供たちの事を心配したりしたのでしょうか。
人間は同じです。でも、この人たちはみんなどこに行っちゃったんだろう。土器やカマドや家と言う生活の跡だけ残っているのが大変不思議。
さて、我家の夕飯はなんにしましょうか。
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