ラーゲリより愛を込めて
先輩に勧められて、気になっていた映画『ラーゲリより愛を込めて』。福岡では3月で上映終了ということで、見てきました。
軽くあらすじ
この映画は、第二次世界大戦後、シベリアの強制収容所に送られ、あまりに残酷な日々に誰もが絶望する状況下で、帰国(ダモイ)の希望を持ち、仲間を励まし続けた山本幡生の半生を描いたもの。
印象に残ったセリフ一つピックアップ
これは、物語の中に出てくる山本さんの台詞です。
漁の最中、スパイとみなされ捕虜となった、生まれつき足の不自由な青年が登場するのですが、彼は学校にも行けず漁ばかりしていたため
字が書けません。山本さんはそんな彼に字を教え、彼は字を書く練習を兼ねて俳句をノートに書いていたんです。
しかし、、、
文字を書き記す行為はスパイとみなされていたため、ある日、そのノートは監視兵に没収されました。
落ち込む青年に対して、山本さんは
と声をかけました。
頭の中で考えたことは誰にも奪えない
この台詞は、劇中で特に印象に残った台詞の一つです。
例えば、この映画でも、戦争中、文字を書き記したノートが没収されたように、物は奪われれば手元に残りません。
第一世界大戦後、ハイパーインフレが起きたドイツに見られたように、戦争などの外的要因によって紙幣は文字通り、ただの紙切れと化し、価値がなくなることもあります。
(国民が紙幣を手押し車や乳母車で運搬したり、子どもが紙幣で遊んだりしている写真を見たことがある人も多いのではないでしょうか?)
でも、私たちが
・本を読んで得た知識
・得た知識から浮かんだ自分の考え
・学生時代の思い出
・旅行先での経験
・失敗した経験や成功体験
などなど、このような知識や経験といった私たちの頭の中に残っているものは誰にも奪うことはできません。
そして、それはきっとどこかで役に立つはずのものです。
だからこそ、たくさん本を読んだり、いろんな人の話を聞いたりして、幅広く知識を吸収し、色々なことにチャレンジしながらより多くの経験を貯めていきたいな、と思っています!