兄弟は不平等でもいい。
我が家の3人の子ども達。
第一子の8歳は
新しいことに挑戦するのが嫌いで、保守的な女の子。
第二子の6歳は
気さくで、優しい心を持っている男の子。
第三子の3歳は
ひょうきんでしっかり者な女の子。
みんなそれぞれの性格で親の対応の仕方は違います。
その中でも長女は親への独占欲が強く、夫と私は長女の対応に日々追われています。
今でも3人の兄弟の中で一番時間を捧げているのに、それでも長女は「私ともっと一緒にいて」といつも言っています。
その分、下の子達を見てあげれていないので申し訳ない気持ちになったり、長女を悪く見てしまったりすることもありました。
子どもを多角的にみてみる。
今受講しているペアレンツラボの実習で「VTS」という手法を知りました。
VTSとはVisual Thinking Strategyの略で、
1980年代NYで生まれた美術鑑賞法です。
美術作品を見て気づいたこと、なぜそう思ったのか、といった対話を繰り返すことで思考力を高めます。
その作品を鑑賞する時に作者が誰か、どんな題名か、どんな背景があるのか。
という情報は一切省き、作品を見た人がなにを感じ、考えたか、を対話していくという手法です。
この手法は、人間には色々な考え方、見方があり、それをアート鑑賞を通して実際に体感するという目的があります。
元々何かを作ったり、絵を描いたりすることが好きな長男と、この「VTS」をしようと思っていたのですが、長女がやりたいと言い出したのでやってみることにしました。
いつもは「型からはみ出る」ことを嫌う長女が「これは鳥に見える」や「これはゾウハエ」という珍回答続出で対話が続き、とても楽しい時間が生まれました。
VTSを終えて、
あれ?こんな子だったかな?
と思ったのが最初の印象でした。
いつもは気難しくて、素直に言うことを聞いてくれないので兄弟の中では一番手がかかる存在でした。
よくよく考えると、私は長女を多角的に見ようとしてあげてなかったのかも知れない。と思えてきたのです。
この子の性格を認めず、どこかで「自分」という型を通して見ていたのかも知れない。
子どもと親は別の人
この言葉を分かっていたようでまだまだ理解出来ていなかったのだなと、VTSを通じて痛感させられました。
兄弟は平等でなくてもいいのかもしれない。
私はずっと、子ども達には何でも平等じゃないといけないと思っていました。
しかし、長女を通して最近感じていることは、子どもによって親を必要とする度合いは違うのかも知れないということです。
性格が違うように、親を必要とする度合いが違うのも自然なことなのかも知れません。
生まれてきた順番がそうだったから。かも知れないですが、それもその子が持つ要素の1つです。
成長していくにつれてその配分は変わっていくかも知れませんが、今はもっと、長女を見てあげればいいのかも、という考えに辿り着きました。
たとえそれが兄弟不平等でも、それが今の家族にとってちょうどいいバランスなのかもしれません。
そして、面白いことに長女が機嫌が良いと兄弟3人の関係が良くなり、日常がスムースに回るような気がするのです。
これは普段から兄弟の子育てで困っている親御さんにはヒントになるかもしれません。
是非、自分の家族に置き換えて考えてみてください。
今回のセルフリサーチで学んだことは
子どもと私は別の人。
子ども達それぞれ、親を必要とする質や量が違う。
そのポイントを押さえていると子ども達が満たされ、家族がうまくまわる方向に進みやすい。
兄弟の子育てに悩んでいる親御さんに、少しでもヒントになれば幸いです。。
現在受講中のペアレンツラボについてはこちら▼