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風になびく服を着たい。
「子どもはみんなお母さんから生まれてくるでしょう。じゃあ最初のお母さんは誰なの」
年末から今年にかけて我が子に問われ続けていて、未だ答えを出せないでいる問いである。
たぶんテレビや友だちに影響を受けて本人もよくわからずに聞いているのだとは思うけど、子どもの成長というのは油断ならない。
「お空の上の神さまが魔法をかけたんだよ(テヘペロ)」などとファンタジーに持っていくのも一つの正解だと思いつつ、人間ってどこからが人間なんだろうか。そもそも最初のお母さんっていうのは生命のはじまりのことじゃないのか。そんなことを考えだすと果てしなく、思考は宇宙のはじまりにまで遡っていく。そうなると、現代において正確な答えを語ることは不可能なのだ。
それにしても人間は、人間のはじまりすら分からないのか。
でも「今」ここに私がいるから、人間のはじまりを想うことができる。
さてここで、唐突ながら新年の抱負である。
いつもはこれとこれをやって、こんな自分を目指す!という順序で整理するのだけど、今年はそれを逆にしてみたい。
人間のはじまり方式で「今」こんな自分がいるから、こんなことをしてみよう。という順序だ。
なぜそうしたいのかというと、2020年は暴力的といっていいほどのスピードでたくさんの変化が起こった。2021年はだから、砂山を馴らしていくような気分が私には合っている。
じゃあ今どんな自分がいるのか。私にとって自分の気持ちが一番あらわれるのが洋服だ。少し前から、伸びる、透ける、柔らかい、そんなものにとても惹かれる。
イメージは風になびく洋服。
過去とか常識にしがみついてコントロールしようとするよりも、風のふくままに流れるのもありかもしれないと感じているのかな。まさに風の時代。
そこでやってみたいこと。
①詩をかく、発信する
②今あるものを見つめる
③アドバイスを乞う
イメージは大きな大きなカーブをじっくり曲がっていく感じ。運転がうまい人の、あのハンドルさばき。
どこを目指すのかはまだいいかな。
2021年、粛々とはじめます。