おしゃれ未満の買い物好き。
衣食住どれに一番お金をかけているか。家族単位ではなくて私個人で考えると間違いなく衣だ。
欲しい衣類がない瞬間はほとんどないし、欲しい衣類はなんとしても手に入れたい。ちょっと高くても、あれこれ検索して中古品で見つけることもある。もちろん諦めることもあるが、総額で年間いくら使っているのかは、正直考えたくないところ。
だから働く。自分の働いたお金で好きなものを買う。これは間違いなくモチベーションだし、プライドに近いものかもしれない。
じゃあ私はオシャレなのか。ファッションに詳しいのか。そういうわけではまったくない。だから、声高にファッション好き、おしゃれが好きというのには、ものすごく抵抗がある。というか、恐れ多い。毎日が単調なとき、鏡に映る自分をちょっと新鮮に感じる。怯みそうなとき、服の力を借りて自分にはできると思い込む。そういう日の当たらないところで、こそこそっと衣を楽しんでいる。だからあえて自分を着道楽と呼んでいる。
着道楽は気楽だ。なんの責任もないし、誰かに評価されることもない。この根無草なところが、とても気に入っている。