これでいいのだ!瀬尾ごはん ~台所まわりの哲学~

濃い卵かけご飯、猫飯、焼きシイタケ、、、
「料理とは、食べられるようにするだけのこと」

私はめったに外食をしないし、カップラーメンやお惣菜も買わない。その日の気分や腹具合に合うものを探すのも疲れるし、お金を払うとそれなりのものを期待してしまいそれも疲れる。自分で作ったものなら多少美味しくなくても、まあ今日はこんなもんかと文句も無い。かといって、人にふるまうようなメニューを持っているような料理好きでもない。自炊が苦にならないのは料理に対するハードルが低いからだと思う。

食事と料理に対する考え方で、この本にとても共感した。
瀬尾幸子さんの本は最初に『ラクうまごはん』を持っていて、気に入っていて、同著者ということで購入した。
『ラクうまごはん』は一人暮らし向けのレシピ本であるが、本書はタイトルにあるように半分は哲学書である。


「料理苦手なんで」、「料理は全くできないので」と言う人がいるが、私は買い物ができる人で料理できない人はいないと思っている。豆腐をお皿にのせて醤油をかければ冷奴というお店にもでている料理だ。
外食が悪いとは全く思わないし、自炊が偉いとも思わないけれど、料理に対するハードルが上がりすぎてやる気にならないとしたら少しもったいない気がする。

この本は料理にへのハードルを徹底的に下げてくれる。その上で、どのように食生活を豊かに発展させるかをわかりやく伝えてくれる。

『これでいいのだ!瀬尾ごはん~台所まわりの哲学~』:瀬尾幸子:2015年


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