ふと立ち止まり、自分の心を見つめる余白を作る|トランジションの実践場・月待講をやっています
※月待講へのアクセスの仕方は、本Note記事の最後に記載しています。
本Note記事は、トランジション(※トランジションについては本投稿の後半で触れています)の活動「月待講」についての投稿です。月待講は上弦の月、下弦の月の夜に、定期的に実施していくもので、人生を歩んでいく上で生じる、悩みや葛藤、喜怒哀楽を分かち合う月2回の集いです。
これまで、イベント形式の企画を多々やってきましたが、じっくりと継続的にそれぞれの人生の移り変わりを感じながら、皆さんのトランジション(内面の変化)をささやかにお助けできる環境づくりを行なおうと思い、20年12月8日に始めました。
次回は、2月20日夜(上弦の月)の実施です。その次は、3月6日です。
ー月待講ー
月日が巡り、ひそやかに集う
一時も留まることのない流れのただ中を生きる
私の、あなたの、人生のうつろいを、共に分かち合う場
実施日時:上弦の月 / 下限の月の夜(月2回)
実施時間:(18時頃から開場)19時〜21時半
お金:お布施制(2021年の2月以降、月ごとの支払い方法に変更予定)
場所:オンラインZoomにて
皆さんに月待講の場をお布施させてください ^^ 月待講の場を分かち合うことで、お金は頂かないことにしました💡
お布施は、もともと、物事への執着を手放す修行の一つ。手放すことで楽になる小さな実験です。
月待講をなぜやるのか?
「肩書き」「社会的な役割」からフッと浮いて、自分がどういう変化の中にあるのかを自覚する健やかな場が社会の中で増えてほしいと願っているからです。
ここ数年、自分自身の生き方に迷う中で、他の方々に何度も助けられてきました。その際、気兼ねなくフラットに話すことができる方々が身近にいたことは、とてもありがたいことであり、その方々の存在なしに、今の自分はあり得ません。
その方々に共通していた態度は、「過度な期待はせず、信じてくれること」や「私自身の考えが変わっても、変わった自分を受け入れて、そこから関係を築こうとしてくれること」「可能性が開けていく声かけをしてくれること」などでした。
そのような方々との関わりを通して、人生の中で抱えてきた不安が徐々に解消されていきました。私も、そのような役割で、皆さんが人生における不安を無理なく昇華し、より創造的に生きていくための小さなご縁のきっかけになれたらと思います。(未だに不安はありますし、不安を解消する確固たる答えを提示することはありません。自分も人生を生きる当事者の一人として参加させていただきます✨)
変動の時代
少し大きな視点で見ると、まさに「変動の時代」を生きていることを実感します。
AI・ロボティクス・バイオ・サイバー空間構築に関わる技術はますます進展していきます。
一方で、地球環境がより良く次代に残っていくように、私たち自身の動き方を変えていかざるをえないタイミングにきています。
新型コロナウイルスのような予想もしていなかったことが突然に起こることも、これから数多くあるでしょう。
そんな中で悲劇に明け暮れて生きるのか? と問う時、私は、この中でも「いい塩梅で」より良く生きたいと思っていますし、どういう状況になっても、おもしろおかしく生きていくことができると信じています。
さまざまな変化の時代を生きていく上で、私が重要だと思っているのは以下のような点です。
「健やかに生きていくための「まなざし」(ものの見方)を養うこと」
「創造的な生活を送っていくための習慣を調えていくこと」
「こうあるべき、ではなく、可能性が開いていくやりとりが起こる場にアクセスできる状態を調えておくこと」
世の中で目立つのは、「こう変わらないといけない」という主張です。
多くは経済成長をするためにというお題目の元で主張されることもありますし、人間社会の地球への負荷を下げようという文脈で主張されることもありますが、人を変えようとするコミュニケーションは一歩間違うと苦しさを増加させます。
月待講では、特に変わらないといけないという方向性を設定していません。あくまで、こう「変わっている(ように思う / と感じている)」という変化の只中を生きる率直な気持ちを共有する場です。
人生の要所・要所でどのような方向性に舵を切ればいいのかを考える時、「あるべき」という声をいったん保留して、自分自身から湧いてくる声を受け取っていくことが大事だと思っています。月待講は、それを聴くための余白だと思っていただくといいのかなと思います。
月待講の内容
月待講はこのような流れで進行します。
19:00
・集う→開始
・会の導入の時間:月待講についての説明 / 月待講の環境を作る上で大切にしていることや(月待講の案内人よりご案内)
・毎回内容が変わる時間:(例)発想を深める素材として三浦の話を共有 / 自然を感じる時間 / どなたかに「今、人生、どんな感じなのか」を率直に話してもらう時間 / 詩を詠んでみる時間 / ゲストの方を読んで、人生の変遷とトランジションについて語ってもらう時間、など
・3人〜4人の人数でのブレイクアウトルームでの対話(20分×3)
・全体での共話(創発的な会話。哲学対話を参考に作ります)
※ 初回の月待講のイントロダクション(ブレイクアウトルームまでの箇所)を Youtube に公開しました。ブレイクアウトルームおよび全体での共話のパートの音声は参加してくれた方々の個人的な内容を多分に含むため、公開しません。
匿名で語り、聴く
月待講では、自分の名前を名乗ってもらう必要がありません。普段の肩書き、社会的役割から少しばかりでも降りて、時間を過ごしていただければと思います。仮の名前として、皆、私も含めて「よみびとしらず」という表記にしてもらっています。
画面はオフで、音声のみのやりとり
Zoomでは、画面をオフにして、音声のみでやりとりしています。(音声のみで実施するようになったのは第4回からです。)
月待講の案内人の自己紹介
現在の案内人は2名です。1人、ご協力いただける方が現れました。
私のこれまでのバックグラウンドを簡単に紹介すると、佐賀のお寺出身で、京都の大学を出ました。その後、クリエイティブコミュニティ創出を生業としたデザインコンサルティングファームで1年半働き、独立。その後、仏教思想を学び直し、僧侶の松本紹圭さんとの共著『トランジション 何があっても生きていける方法』を書きました。
トランジション本で扱ったのは、思い通りにいかない世の中を心ゆたかに生きていく視点や実践のあり方についてです。僧侶の松本紹圭さんのお力を多分にお借りし、特にこの本では、仏教思想にふれることによる"健やかな変化"のあり方について書いています。
このように人の健やかな変化をお手伝いする環境づくりをしているのですが、違う面では、詩作をしたり、からあげを作ったりしています。
私自身に興味がある方がいらっしゃれば、こちらのNote記事をみていただけたらと思います✨
これまでの開催について
これまでの月待講を5回実施しました。
月待講の関与人数(月待講の流れを共にした人の数)は、16人です。
共話で話されたことの一部を、こちらの Note 記事にまとめました!発言主と個人が特定されるような個人的な情報は公開しない方針でメモを作成しています。
毎回参加する方々が異なるので、対話も共話も内容は異なります。毎回変わる話をお楽しみください。
Transit Library という流れの一つとして
現在、Transit Library(トランジット・ライブラリー)という「トランジション」をテーマにしたライブラリー作りも行っています。これは京大在籍時代の同期の哲学研究者の谷川喜浩さんとの対話をきっかけに始めたものです。
ライブラリーの取組みは気分が乗った時に企画を実施するというスタイルでコロナ禍に始め、細々と活動しています。
たとえば、これまで行ったのは、同じく哲学研究者の山野弘樹さんとのコラボのもと、西洋哲学史における「時間の哲学」について学ぶ「Time Travel」というプログラムです。
Transit Library をつくるにあたり意識しているのは、スローに流れること。
ファストに加速し続ける資本主義文化圏の脇を流れながら、哲学や日本文化、仏教、神道など、「いのちを大事に」生きていくスローな文化圏を小さくも作っていくことを意図しています。
月待講は、こちらの Transit Library の流れと紐付けて実施することにしました。Transit Library は組織というよりも、「心がゆたかになる文化的な活動が起こり、活動が(主にオンライン上に)蓄積されていく流れ」のことを指しています。
月待講は、という「変化を分かち合う流れ」を編んでいく、ということを意図して実施しています。
これまで流れを共にしてくださった方の声
月待講の先に見ている景色
景色1
悩み・葛藤することがネガティブなものではなく、人生の中の当たり前に経験していくこととして受け入れられていくということが当たり前になったらいいなと思っています。
SNS がよく使われるようになって、そこで目立つのはキラキラした人たち。でもその人たちも悩み・葛藤はあります。ただ、発言する時に、ポジティブでいなくちゃいけないとか、ネガティブであっちゃいけないとか、そういうふうに意気込みすぎると、時には辛くなってしまうこともあります。
月待講自体は、自然体に戻れる場所に育っていったらいいなと思っています。そこに合流すると、自分自身の悩み・葛藤を自覚できたり、受け入れるきっかけが生じる。より自然体で生きる人たちが増えていくための取組みとして実施していきたいと思っています。
景色2:オンラインとオフラインの同期
月待講はオンラインで実施していきます。その一方で、オフラインでも実施できたらと思っています。
会場は、まずはお寺や神社です。お寺や神社はみんなにとって落ち着く場所なのではないでしょうか。自然のゆらぎと近い感覚になることができる、心が鎮まる文化的な場所である寺社仏閣で、月待講が行われている景色を見ています。
オンラインの場とオフラインの場は同期します。毎回内容が変わるパートはオンラインに注目してもらうことになりますが、後半の対話、共話のパートはオンライン参加者はオンラインの中で話のやりとりをおこない、オフラインのそれぞれの場でも話のやりとりが起こります。
一番最後に、全国各地から、どのような声が挙がっていたのかをそれぞれのグループから一言、シェアしてもらうのもいいですね ^ ^
オンライン、オフラインのつなぎや、一緒に月待講の流れを共にしてくれる寺社仏閣の方々を募っていくことは現在はまだ行っていません。
全国の寺社仏閣がささやかにでも元気になっていく形で、月待講の流れを育てていけたらと思っています✨
そうそう、拠点を置いている京都の鴨川デルタでも、月待講やりたいな。
会場は、自然を感じ、月を感じる場所であれば、そして、自然を感じる心を持っている皆さんが佇む場所であれば、月待講の実施はどこだってできます。
特に私はお寺出身ということもあり、お寺との連携やお寺の文脈に月待講を接合していくことは大事にやっていきたいと思います。
お金の受け取り方、巡らせ方について
お金に関しては月待講を実施していく上でも、私自身が持続的に活動していく上でも大事なことなので、別途、Note記事にまとめました✨ 仏教文化の「お布施」から発想を頂きつつ、月待講を無理なく継続できて、ゆるりと参加してもらえる形を模索します。
どういう考えをベースに月待講を作っていくのか
参考文献を共有して終わりにします。(都度、アップデート予定です。)
トランジション本
まず、2019年5月に出版した松本紹圭さんとの共著本『トランジション 何があっても生きていける方法(春秋社)』が、今の考えにつながる大事な流れの一つです。
読んでいただけると、月待講で話してもOKなことのイメージがつくと思いますので、読んだことがない人は、ぜひ手に取ってみてください ^ ^ (基本は何でもOKです。ただ、罵詈雑言が起こる場というよりも、慈しみの感覚でやりとりできる場に育っていくと素敵だと思います✨)
社会で「弱さ」と表現されることも多分に含まれます。このような話題を扱うので、私自身、「話しやすく、沈黙になっても大丈夫な、安心して居ることができる」月待講の環境づくりに努めます。
三浦の知り合いには、トランジット・ライブラリーからトランジション本をお貸しできます😇 返却期限無しでお貸しします✨ 借りたい人がいたら、三浦までお伝えください💡
共著者の松本紹圭さんの「方丈庵」の記事
共著者の松本紹圭さんの「方丈庵」の記事も、いつも参考にさせていただいています。とってもおすすめです♪
LINEアカウント
月待講は月の満ち欠けに応じて、定期的に開催します。
ただ、忙しい日々を送っていると、ついつい「月を眺める余白」がカレンダーから無くなってしまうこともありますよね。
そういう時に、健やかな形で月の巡りと月待講のことを思い出してもらえたらいいなと思い、月待講のLINEアカウントを作成しました!
LINEアカウントの運営方針は、「過剰にメッセージを送らないこと」です。
イベントがたくさん増えていくコミュニティづくりではなく、心が調う習慣の流れをつくることを意図しています。みなさんにご案内をひっきりなしに送るということはありません。
どこかのタイミングで月待講に身を寄せてみようかなと思っている方は、次の Note記事を見てみてくださいね〜😀
それでは、また!いつか、どこかで、ご縁が重なる時にお会いしましょう✨
関連企画の紹介
月待講は誰もが参加できる定期的な集いです。「うつろい」をテーマに場を編んでいます。一方、同じ「うつろい」というテーマのもとで「文化」に関わる方々の声を記録し、公開するという活動も行っています。取組みのタイトルは「utsuroi, 」です。
文化を生きる方々の声に自然と含み込まれる心ゆたかに生きるエッセンス。彼ら、彼女らの声を通して文化の世界を少しだけ身近に感じてもらえたらと思います✨
公開音源はこちらで公開しています♪
アクセスの仕方
Zoomのリンクは、毎回、同じリンクを使います。こちらのNoteの有料部分に貼っているリンクで、今後の月待講の集い全てにアクセスいただくことが可能です。(リンクを変更した時には、最新のものをこちらに更新します)
イタズラ等を防ぐため、お布施として100円だけいただきます。月待講へのお賽銭みたいなものだと思ってください^_^
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Zoomのリンクはこちら✨
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頂いたサポートは、生活と創作(本執筆)のために、ありがたく使わせて頂きます!