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ESECAN×新藤晴一イベント

とんでもない高倍率だったそうです。


クリエーターチームESECANさん×ポルノグラフィティ新藤晴一さんによるアートブックの発売記念イベントに幸運にも当選したので、東京・日本橋三越内にある三越劇場にて行われたイベントに参加してきました。

ラバッパー1年生のド新人なのに当選してしまい、ちょっとばかり後ろめたい気持ちがあったのも正直なところ。せめて当たったからには脳のリソースを限界まで割いて詳細なレポを書き残したいと思っていたので、ここに書き残します。

全体的な感想

やっぱりラバッパー(ポルノグラフィティのファンの総称)の皆さん、すごくおっとりしてますよね??穏やか〜で和やか〜で素敵な雰囲気でした。

いつもと違ってTシャツにスニーカーではないですが、それぞれちょこっとずつグッズを身につけて三越ナイズドしているのがKAWAIIポイントでした。
お着物の方がいらして素敵だったなー!黒を基調とした置物で、どこか晴一さんを感じる柄に帯色で素敵だった。流石に急に話しかけたら不審者すぎるのでやめました。届け。

ジャニーズ畑で育った私は幼少期から帝国劇場にしょっちゅう足を運ぶ機会があったので、その帝劇に並ぶ歴史を持つ由緒ある劇場ということでビビり散らかして綺麗めな格好をしていきました。正解だったな…重厚で厳かな雰囲気がすごかった。

けど内容自体はトークショーということで、かなり終始和やかでくだけた雰囲気でした。目の前で繰り広げられる晴一さんのラジオ(カフェイン11)を、公開収録のように生で聴いているような感覚でした。

入り口で紺色の封筒を映画の来場者特典みたいに渡されてビビりました。中身は生写真2枚で、うち1枚には晴一さんの直筆サインが記されている超弩級のシロモノです。

頂いたお写真2枚、またの名を家宝。

そんな気軽にもらっていいものでは…!とあわあわしている皆さんが可愛かったです。

かくいう私も、サイン入り写真を頂けるとは聞いてましたが2枚もいただけるなんて聞いてないぞ!と思考をグルングルン回し、速攻で1枚を裏返して写真同士を合わせ、あわあわしながら硬質スリーブに即収納しました。ジャニショの店員がやってくれてるやつです。意味あんのかな。

いやぁ、先週行った忍たまの映画の入場者特典渡される時よりラフでしたよ。怖い!


本編

登場〜メンバーさん紹介

まずは司会の女性:吉田さんがご登場。

次いで、本日の主役4名が上手からご登場。
ESECAN主宰・マカロニコースト代表の中澤さん。次に、タイポグラフィーを中心にデザイナーをされている松尾さん。そしてカメラマンの中村さん。最後に被写体を務めたポルノグラフィティ新藤晴一さんご登場。撮影で着用していたジャケットを着て登場してくれましたが速攻脱いだ。会場は雰囲気も温かかったですが物理的にもワンピース1枚で快適なくらい暖かかったです。

晴一「モデルの新藤晴一です!」
客席「(大拍手)」

向かって左(下手側)から司会の吉田さん、晴一さん、中澤さん、松尾さん、中村さんの順で着席。バーカウンターの椅子みたいな椅子に座りながらのトークでした。ESECANの御三方は地面に両足をつけてお話されていましたが、晴一さんは椅子脚の中間にある足かけるところ(なんて言ったらいいの?)に両足を乗せて、膝を折るような形で終始座ってました。KAWAII。

司会の吉田さんはTBSからアミューズにご移籍されたとかで、現在もアミューズ所属とのこと。

吉田「やっとお会いできました!」
晴一「アミューズの後輩ってこと?」
吉田「はい!でも後輩というより、学生時代にカラオケでめっちゃ歌ってたっていう関係性です!」
晴一「じゃあ、本日は宜しくお願いしま…よろしく頼むよ!!」

ここでイベントの雰囲気決まりましたよね、和やかポップ。

また司会からも紹介がありましたが、お付き合い年数で言うともう27~8年、ポルノのデビュー当時からスタイリングを手がけている中澤さんが主役としていらっしゃるイベントだけあって、晴一さんのヘアスタイリングも360度どこから見ても素敵!ちょうどアートブックだとscene4のようなおでこ出しヘア。


まず中澤さんより、一切の妥協点がないアートブックが出来たとのお話。ESECANの3人はベストメンバーだし、被写体が晴一さんなのもベスト。

そして司会の吉田さんから制作に至った経緯を訊かれ、「5年くらい口説いていた」というお話。

晴一「マカロニコースト行くたびに、『晴一さん、アートブック作りましょうよ!僕だったら格好良く撮れますよ!』って。冗談だと思ってたんですけど冗談じゃなかったみたいで、これです。」

「良い度胸ですよね?アミューズもこういうプロダクト頑張ってると思うんですけどね?(袖のスタッフさんをチラ見)」

「こう、(カットやカラーされて後ろをうろうろされながら)サランラップ巻かれて言われたら逃げられないじゃないですか!」

「多分、ポルノで写真集作りましょうって言われたら断ってました。普通すぎるじゃないですか。わかる?2人でやったら普通なんですよ。昭仁を選ぶのも分かるんですよ、ボーカルだから。けど敢えて僕を、右側を選ぶ所に変態性を感じて、そこが好きです。」

司会「ポルノグラフィティとして被写体になることも多いと思いますが?」

晴一「ポルノで撮影する時は”何かを表現するため”なことが多いんですよ。曲の世界観だったり、そういうのを表現するため。けどこういうイチから、というのは、やったことないから…。」


アートブックのこだわり

印刷会社さんもこだわっていて、長野にある藤原印刷さんにて。
松尾さんが実際に足を運び、2日間張り付いていたそう。

中澤さん「このアートブックは長く読む、長く付き合っていく本になると思ったんです。なのでハードカバー、この素材にしました。」
松尾さん「今(の私たちの物理的距離感)は数メートル、10メートルとかの距離ですが、本は30センチとかの距離なんですよ。なので、それを意識して作っています。」

紙の質感1つ1つまでこだわりが満載に詰め込まれているが、特筆してお話されていたこだわりはインク。

今回のアートブックでは黒が1色ではなく、4色使用されているのだそう。
(ここで晴一さんが「え!見たい見たい!」とスツールから立ち上がって隣の中澤さんの小机の上にあったアートブックを強奪、以降ずっと手元に置いて都度ペラペラ捲り、まったく返す気配なし。笑)

中村さんの繊細かつ強い写真の陰影の美しさを生かしたく、より強い黒を出したり、陰影や階調などそれらを表現できる、頑張ってくれる印刷会社さんが良くて藤原印刷さんにお願いしたそう。

撮影者中村さんによると、「半世紀生きてきた哀愁や色気が良いんですよ。背負ってきたものを感じる背中や、色気のある腕(手)を撮りたかった。そういう写真が多めになっているはず。」とのこと。

また、話題はアートブック記念展示と三越劇場についても。

晴一「100年以上の歴史があるところですからね。初めてエアコンが、最初に導入されたんでしょ?」
中澤「空調ですかね?」
晴一「こういうの(うんちくを語っているとき)って気持ちいいじゃん?ここ2回席がすごく低いでしょう?みなさん低いなって思ってるでしょう?当時…90年前は日本人の平均身長が低かったからなんですって!」
??「女性の平均身長が145cmだったらしいですよ。」
晴一「日本初の西洋劇場を作ろう!みたいなノリですよね?違ったら訂正してください!」

訂正というか注釈:
三越劇場の開館は1927年なので正確には98年目。関東大震災の折、文化的な復興の象徴としてに建てられたものです。国の重要文化財で、大理石の造りやステンドグラス、石膏彫刻の壁は当時のまま。
ちなみに日本初の西洋式劇場は1911年に誕生した帝国劇場。
当時は「今日は帝劇、明日は三越」という宣伝文句が流行したほど、どちらも時代を象徴する文化の中心地です。


アートブック記念展示については、

中澤「真ん中の女神像、200億円以上するらしいですよ。」
晴一「金!?金の話!?」
中澤「まぁまぁ(良い笑顔)」
晴一「展示に、オルガンの演奏や…。歴史があって、間違いなく日本の文化の中心となっている場所じゃないですか。あの造形物(ドデカアートブック)もすごいけど、こういうところでやれることで、御三方のクリエイティブなプロダクトが見て貰えたのは凄く嬉しいことだなと思います。」


詩についてはラジオ(カフェイン11)でも話していた通り。

晴一「俺が映ってない写真とかあるじゃん?森とか、酒とか。あれなら詩をいっぱい書けたと思うんだけど、全部に自分が写ってるんよ!苦労しました。曲ならメロやアレンジが連れてくる、膨らむものがあるんですけど、どっからどう見たって自分なわけですよ。自分の姿に憧れとか全くないし。」

何を仰るんだマジで。



ESECAN3人が選ぶ!お気に入り写真9選

ここからはESECANの御三方が3枚づつ、合計9枚の写真をエピソードやお気に入りポイントと共に語るコーナー。

【中澤さん】
中澤さんは「エピソード、みなさんが知りたいと思う裏話が話せるような写真を選びました」とのこと。

①scene9:ワンちゃんと散歩している写真(P130~131)
写真中のワンちゃんは中澤家の愛犬で、名前はアラレちゃん。

司会「晴一さんにも懐いてくれましたか?」
晴一「すごく協力的なワンちゃんでしたよ。ほら、ちゃんとモデルしてるでしょう?」

撮影地は北海道。中澤さんがよく通る道で、以前からずっと良いなと思って撮っておいていた、とっておきのロケーションなのだとか。
道がまっすぐに続いていて抜けが良いところがポイント。

中澤「最近炎上しちゃうんで言っておきますが、横断歩道です!」
晴一「そういうの、やっぱ普段からアンテナを立ててるんですね。」
中澤「というかもう、趣味です。なんかクるんですよね。」


②scene4:中華料理屋さんのカウンター(P44~45)
池尻大橋の中国料理鳥舎(チイシャ)で撮影。中澤さんのお知り合いのお店で、ご夫婦で経営されているそう。
中村さんによると、晴一さん以外が映っている写真はscene4の2枚だけ。晴一さん越しのご主人が映っているこの写真と、P54の厨房にご夫妻が映っている写真。

晴一さんが食べたのは鳥そばとチャーハン、ビール。
晴一「だって飲んで良いって言うから…。」
ネギそばが有名なお店ですが、今回それは頼んでいないとのこと。

晴一「食べて飲んでたら撮影終わってましたね。こんな仕事ばっかりだったら良いのに!」

またP44~45は詩が掲載されている写真。
最初はこういった形ではなかったのだが、中華で魚眼レンズという面白さから円形の配置にしたそう。
使用しているフォントは、漢字は日本製のフォントなのだが、かな文字についてはニューヨークで作られているEikoというフォントを敢えて使用しているそう。

松尾「晴一さんから詩を預かって、この形にしました。この詩、すごく共感できる良い詩で、もう流石だなと思うのですが。余白を感じる詩なので、その余白を表現したくて。」

晴一「ちょっと違和感がある?アメリカで食べるラーメンみたいな。」

松尾「あはは、そうです!可読性とかも考えないといけないんですが、今回は円形に配置しました。」


③scene04:アンティークショップにて(P58~59)
目黒通りにあるMate.Antique&Interiorsにて撮影。

中澤「一番普段着っぽい、シュッとしたスタイリングです。今回のアートブックの中では異質かも。Mateは目黒通りで一番のお洒落な店だと思っていて、ここで撮影許可が降りたというのもすごく嬉しかった。あのタイプライター、今回はガチャガチャ触ってもらいましたけど、普段は"Don't Touch!!"って書いてありますからね。」

晴一「おしゃれではあるんですが、いわば普通の雑貨屋さんなんですよ。バーっと見ていただけで。それを中村さんが撮ると、すごく特別で素敵な場所に見えますよね。」


【中村さんセレクト】

①scene10:晴一さんの横顔(P102~103)
晴一さんのアトリエにて撮影。

中村「すごく陽の光が入る良いアトリエで。」
晴一「昼間に撮影しましたもんね。」

今回のアートブックは全般的に階調(明暗のグラデーション)が好きで、特にこの写真はお気に入りとのこと。4種類の黒を混ぜ合わせてさまざまな黒を調色したので、白黒の写真は注目ポイント。
階調が良くて、目にも光が入っていてキラキラしている。

司会「どこか少年のようにも見えるお写真ですよね。」
晴一「自分の横顔にコメントを!って言われても難しい。」
司会「そんなことないですよ!ねぇ?睫毛もいっぱいあって!」
晴一「睫毛ぇ???(会場爆笑)」


②scene 10:バーの写真(P144~145)

撮影地は旧アミューズ本社の近く。
晴一「よく行ってたんで国にとってはホームのような場所ですね。普段はカウンターじゃなくて、この後ろ(背中側)にテーブル席があるんでそこで騒いでます。」

中村「背中の哀愁がね…良いんですよ…。」
晴一「ここもビール飲んでタバコ吸ってたら撮影終わってた。最後の撮影地ですよね?ここでそのまま打ち上げしましたもん。」


③scene1:ワズビルのステージ写真(P22~23)

中村「有明アリーナですね。ライブの前に撮らせてもらって。照明さんにも無理言って協力してもらいました。」

中村さんはウクライナからこのアートブックのために取り寄せ、3ヶ月くらい届くまでにかかったレンズを使用しているそう。
本来はシネマ用のレンズをスチル用に改造して使用しており、照明がシャワーのように見えるのがシネマ用の特徴。このレンズ独特の味があり、他の写真でもウクライナレンズが多数使用されているそう。

晴一「銀色のやつですよね!」
中村「そうですそうです。」
晴一「銀色だから、撮影中も『出た!ウクライナレンズだ!』って。」


【松尾さんセレクト】

①scene11:ポラロイド(P154~155)

2008年に生産が終了している(会社がなくなってる?)カメラで撮影しており、フィルムも当時から生産がストップしているため、多少劣化している。
そのためにこんな風に味のある写真が撮れるのだそう。


②scene2:晴一さんと青い花の写真(P32~33)

これはデジタルではなく、フィルムで撮影された写真。
実はデジタルでもたくさん撮影をしており、勿体ない未使用の写真がたくさんあるのだそう。
今回、scene2もデジタルでと思っていたのだけれど、このロケーションで中村さんがフィルムを多用して撮影していたことから、「中村さんが撮影した意味があるのでは?」ということで、松尾さんが中澤さんに相談し、この写真が採用されたとのこと。


③scene5:三越劇場2階に腰掛けている写真(P78~79)

この劇場は本当になかなか無い、下見に来た時にもすごいと思ったとのこと。理由として、この劇場にはいろんな階調やディティールがある。大理石、伝統的な繊細さや、照明器具の黒。晴一さんの衣装…。
この階調が好きとのこと。

晴一「本当はここ座っちゃダメですからね!」



晴一のスマホ写真ベスト5

司会さん曰く「晴一さんはすごくシャイで恥ずかしがり屋さんなので」、晴一さんはアートブック中の自分の写真おすすめではなく、晴一さんがスマホで撮った写真のうち、カメラロールにあったお気に入りの写真を紹介するコーナーに。

晴一「急に日曜10時のバラエティみたいになりまひたね!」


①西湖のキャンプ場にて

現在のアミューズ本社が対面に見える、西湖の朝の一枚。

司会「中村さんどうですか?」
晴一「プロに聞かないでよ!」

水鏡になっている湖に山々や雲海が反射していて綺麗。少し朝靄がかかったような、緑色が印象的な写真。

晴一「なんか、ベタですけど、星を見ながら『汚れちまった俺…』とか。火を、焚き火を見ながらこれまでの人生を考えてみたりするわけですよ。浄化する感じで、今キャンプにハマってますね。」
司会「ここにはよく行くんですか?」
晴一「2回行きました!いや3回かも。」


②ハマスタ

晴一「なんでこの写真撮ったんだろ?」
キョロキョロされてもあなたしか知りませんよ

夏の因島・横浜ロマンスポルノ24 解放区の時の写真。
すでに客席もセッティングされているため、おそらく当日の写真。

晴一「横浜スタジアムは客席が近く感じて、演っていて気持ちいい会場なんですよ。たまーに、たまーに東京ドームでやったりするんですけど、遠いんですよ!造りだと思うんだけど。こう、すり鉢状でね。横浜スタジアムはライブハウス…いやいやライブハウスじゃないな、ライブハウスとまでは行かないけど、普通のライブ会場のように感じて好きです。雨 が 降 ら な け れ ば 。 」


③料理の写真(食べかけ)

白身魚の料理(無難だけどポワレとかムニエルに見えた)に、食べかけのコッペ型パン(多分ハード系)、多分かぼちゃのポタージュ、赤ワイン、バター。

晴一「作ったんですよ。料理教室通ってるんです。」
司会「えー!?」
プロの客席の皆さん「えー!?(ぜったいしってる)」

晴一「今"基本コース"に通ってるんですけど、”和食コース”にめっちゃ誘われてます。でも和食コースは毎回魚を捌くんですって!そこまでは要らないから一生懸命断ってます。」

白々しい晴一信奉者500人の連携プレー。

晴一「料理の写真ってなんで上手く撮れないんですかね?」
中村「ライト…ですかね…。」
晴一「電球だから?」
中村「いやぁ、難しいですよねー。」
晴一「食べさしだからいけないのかなぁ。」

微笑む中村さん。できたらコツ教えてください。


④料理の写真(いなり寿司)

晴一「ちょうどいいんですよ。こう、ホームパーティーとかに持っていくのに、最近よくブログとかにも書いてますけど、ケークサレとかだと遠すぎるんです。ちょうどいい、わざわざ作って持っていくのにちょうどいいのがいなり寿司なんですよ。」
司会「ゴマがついてるのとついてないのと。」
晴一「ゴマがついてるのは柚子が入ってるやつです。」
司会「えー!?すごい!」
プロの客席の皆さん「えー!!(ぜったいしってる)」
晴一「それが気持ちいいんよ!最高!」

超満足げな大笑顔晴一、大きく頷く新藤晴一のプロ(またの名をガチ勢)の皆さん。500人の連携プレー再び。


⑤ハワイでのビール

自撮りだけど机に置いたスマホをちょっとだけ手前に傾けて撮った?ってくらい、超絶下アングルでほぼ白目。やんちゃ日焼け。ビール。

晴一「ハワイで撮った写真だよね?」
マネ「違います」
晴一「え、ハワイだよ!だってこれゴルフウェアじゃけ、ハワイよな?ほらハワイじゃん。」

ハワイでした。

晴一「仕事関係ない…?仕事の偉い人がいっぱいいるみたいな感じ。ゴルフだけしに行ったんですけど。25年のご褒美だなーと思うハワイでしたね!俺はこのために頑張ってきたんだと。ビールも美味しいし。スコアも良かったんですよ(ニコニコ)。」



質問コーナー

司会の吉田さんの「遠くから来たよという方いらっしゃると思いますが…。」から始まった居住地調査。一番遠方の沖縄県から来た方に「何か質問したいことはありますか?」と突如無茶振りが振られ、突如緊張が走る会場。

①沖縄から来られた方

あまりの突然の無茶振りに、
質「いつも応援してます…!」
晴一「ありがとうございます!(ニコニコ)」
でターン終了。かわいいやりとりでした。最高。

②10代の女性

質問:晴一さんは「喩え」が上手いなと思っています。普段の会話、さっきの「アメリカで食べるラーメン」とか、ラジオ、ポルノの歌詞…。そういう「喩え」が上手くなるコツはありますか?

晴一:エンタメって全て「喩え話」。
例えば工場の写真を撮ったとして、それは工場そのものを写しているわけではないでしょう?工場は何かの例え話で、ちょっと大袈裟で雑に言うと、人間模様や、愛や、そういうところに行く。

ゴッホのひまわりはひまわりが書きたかったんじゃなくて、そこに思いを乗せたかったのだろうし。モネの睡蓮も、きっと睡蓮を描きたいんじゃなくて、その先にある儚さや、そういうものを乗せているのだと思う。

暗喩、比喩、例え…とか言うけれど、それがエンタメの基本だと思っています。わかりましたか?そういうことです!(眼力で説得)


③10代の男性

質「晴一さん、エルニーニョ!」
晴一「っあ、ラニーニャ!!」

質問者さんは17歳で、「ギター始めました!晴一さんに憧れて!」とのこと。

晴一「その勢いがあれば大丈夫よ!がんばれ!」


④挙手で晴一さんに選ばれた幸運な方

質問:身近な方…例えば昭仁さんとか、からの反応は?
晴一:昭仁見てない(即答)。
同年代の友人たちに見てもらったが、かなり高評価だったとのこと。
一応袖のマネさんに「昭仁見とらんよね?」と確認した結果、昭仁さんはマジで見とらんそうです。


晴一「質問がなくなりまでやります。深夜2時までやります!」
客席「(察して爆笑と期待の大拍手)」

晴一節とその信奉者すぎて最高でした。
やめなさいよ!笑



「晴一と綴る」から詩の紹介

代官山蔦屋と全国のタワレコで行われていた展示会に設置されていたノート、「晴一と綴る」。晴一さんの写真を見てノートに書いてみましょう!という恐怖ノートで、実際に私も代官山と池袋で書き込みました。
皆さんの詩も拝見したのですが、新藤晴一に脳を焼かれた人々のジェネリックハルイチすぎる詩の数々には感動しました。

人間って長年影響受けるとマジでこうなるんだな…。

その中から、晴一さんセレクトの秀作3点が紹介されました。

①北海道
scene1、ワズビル有明のステージ写真、晴一さんの背中を写した写真につけられた詩。
ステージには魔物が住むと聞いた、ギター1本で魔物を退治〜 というようなニュアンスの詩

晴一「今日はアートブックのトークショーって形なのであれですけど。僕も『よくあんなに大きなステージで演奏できるね?』って言われることありますが、やっぱりギターを持ってるから、ギターがあるから立てるわけじゃないですか。ハサミとか、カメラとか、Macとか?持ってる自分が本当の自分みたいなところ、あるじゃないですか。」「このギターがねぇ、時々裏切ってくるんすよね。まあ僕のせいなんですけど。」

②大阪
scene4、晴一さんが中華料理店のカウンターでお酒を飲んでいる写真につけられた詩。
無になる 無になる から始まり、酒や料理で心が満たされるさまを表した詩。

晴一「この無になるのと対照的に心は満たされるという対比の手法ですよね。この手法は僕もよく使います。ポルノの歌詞とかで。」

③代官山
scene9、抜けのいい道で晴一さんが伸びをしている写真につけられた詩。
息を吸おう、でも吸っているだけでは新しいものを得られないからちゃんと吐こう、という趣旨の詩。

晴一「人生って大体このパターンじゃないですか。上手くいかないこととかって、大体このパターン。まぁこれでいうと僕は吸いっぱなしですけどね!全然吐いてない。」


締めのトーク

最後に、今日の感想を含めて4人から一言くらいづつ締めのトーク。

晴一「次のモデルって決まってるんですか?」
中澤「まあ、うっすら…。」
晴一「昭仁じゃないですよね!?時間差でポルノになっちゃう、それじゃ普通になっちゃう…いやいいんですけど。アイツが60になってやったら面白いと思うんですけど。」

今なんて??


個人的感想


会場の話

普通の売り場の中にポンと現れるのでびっくりしました。入り口の待機列の真横には着物店があって、どう考えても安くないお着物を販売されている最中でした。防音どうなってん?

それからトイレがめっちゃ厳か。緑を基調としてステンドグラスが多用されていて、なかなかお手洗いがここまで厳粛な雰囲気なのはお目にかかれません。清潔で綺麗でしたが和式はそろそろ法律で禁止してほしい。


ぽひるが鳴く

皆さんロマポルのグッズだった「あひるのぐらふぃてぃ」をお供に連れてきていますね??これはお風呂に浮かべるあひるちゃんの小さいバージョンみたいなグッズで、押すと鳴くんですよ。

この子です。

会場内、座席で上着を畳んだりバッグにあれこれとしまっている皆さんの客席から、時折「ピィ!」と鳴くポップで可愛い鳴き声が…!!

かわいすぎるでしょう、いくらなんでも。


メイクについて本気出して考えてみた

今回、どう考えても超高倍率であろうイベント、それもどう考えても超至近距離であろう会場のイベントに当選してしまったということで、いつも行くコスメカウンターに駆け込みました。さながら「ドラえもーん!!」と泣きつくのび太です。

クレドポーボーテの下地にファンデにハイライト、本当に綺麗な仕上がりになるのでお勧めします。高いですがお値段以上の価値はあり。

そしてコスメデコルテの新作リップ!ルージュデコルテクリームグロウと言うやつです。色持ちが良くて乾燥もしなくて最高でした。
カラー名が「Nocturnal Butterfly」=夜の蝶なのはなんだかちょっといただけませんが、夏の夜の真ん中月の下をひらりひらりと舞ってやろうかなと思います。物はすべて捉えようです。

好きな男に会う時くらい本気出しても許してほしいものです。


ダンスインザダークネスワールド

三越の入り口にいるのはライオン。解放区っぽいな…なんて思っていましたが、帰りのエレベーターで店員さんが「お帰り口は右手、ライオン口でございます。」と言ってらしたので実質解放区のようです。あたり!


締め

1万文字を超えたようです。卒論?

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
当たり前の話なのですが、録音録画厳禁でしたので、記憶領域をフル回転させながら覚えている範囲でのレポートでした。

ESECANの御三方のこだわりと、晴一さんの仰っていた数々のお話のニュアンス、そして会場のゆったりと和やかで和気藹々とした雰囲気が伝われば嬉しいです。

生のお2人に会えたのは昨年のロマポル以来の3回目。中村さんの仰っていた通り、50歳の健康的な色気を纏っていながらも、親しみやすい雰囲気を醸し出している晴一さんが人柄を高く評価されている理由を肌で感じることができる貴重な経験でした。

幸せってそこら中に落ちていて、小さなことはたくさん日常の中に転がっていて。それを拾って「幸せ」とするか否かが全てだと私は思っているのですが、これって「幸せについて本気出して考えてみた」に影響されて知らずのうちに私の中のスタンダード意見となったものだと思っていて。

ずっと単なるリスナーとして生きていたのですが、こうやって無意識のうちに、晴一さんの詞の世界に知らずのうちに大きく影響されていたのだなと、ファン、ラバッパーになってから痛感しています。

今回の「例え話」論もそうですが、晴一さんの感性や紡ぐ言葉には共感できることばかりで、noteやラジオで知れば知るほど惹かれ続けています。

晴一さんの感性をたくさん吸収して、少しでもお2人のような穏やかさや人柄で評価される人間になれたらなぁ、なんて、そんなところまで考えた良き時間でした。キャンプ場でもないのにね。笑

長くなりましたが終わりとします!解散!


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