妻の実家で塗り替え塗装②シーリング
今日は洗浄できれいになった外壁で次の工程です。
それはサイディング外壁の特徴でもあるシーリングの打ち替えです。
サイディング外壁の最大のネックですね。
画像の中央のグレーの線がシーリングになります。
新築時は柔らかいので地震によるズレを吸収してくれますが
年月が経つと画像の様に固くなり、断裂したり・剥離したりします。
この状態を放置しておくのは大変危険です。
この隙間から雨水が侵入して、中の芯材を不食させてしまいます。
そうなる前に打ち替えをします。
でも少し触れています。
打ち替え①既存のシーリングを撤去する。
カッターナイフを使い画像の様にすべて剥がして取り出してしまいます。
両脇は剥がし残しが無いようにカリカリになるまで削ぎます。
住宅一軒分となると相当な量になりますね。
打ち替え②マスキングテープを張る
新しく充填するシーリング材がはみ出ないようにマスキングをします。
この時にバック材にもテープを張りましょう。
※バック材とは剥がした中から出てくる部材(上記画像だと緑色の文字でNICHIHAと書いてある銀色の棒)
☆なぜバック材にテープを張るのか?
結論から言うと、シーリングは両脇のサイディング外壁としか触れてはいけません。
どうしてなのか?
先ほども書いたように地震によるズレを吸収する為です、
両脇の外壁が上下や左右にずれても、シーリング材が伸縮してそのエネルギーを吸収してくれます。
しかしバック材にもシーリング材がついてしまうと、固定されている面積が増える分、柔軟性が損なわれてしまい少ないエネルギーで断裂してしまうからです。
ちなみにバック材に張るテープを「ボンドブレーカー」と言い
バック材にシーリング材が付着しない適切な施工を「2面接着」と言います
バック材にシーリング材が付着する不適切な施工を「3面接着」と言います。
打ち替え③コーキングプライマーの塗布
シーリング材を剥がして顔を出したサイディング外壁の断面に接着材を塗ります。
打ち替え④シーリング材の充填
シーリングガンを使用してたっぷりとシーリング材を充填します。
それから表面をヘラで撫でると、下記写真のようになります。
シーリング材には大きく2種類あり注意が必要です。
「ペンキが乗るタイプ」か「ペンキを弾くタイプ」の2種類です。
ホームセンターなどでは、ペンキを弾くタイプの方が安く販売されているので、DIYをする方はそちらを購入しがちなのですが、
それはお風呂場やキッチンやトイレなどの水まわりで使用するシーリング材です。
なので、塗装をする箇所にはペンキが乗るタイプを使用しましょう。
打ち替え④テープの除去
シーリング材をヘラで均したらすぐにテープをはがします。
時間が経ってからはがすとシーリング材の硬化が進み、
いびつで不格好な仕上がりになります。
キレイに出来ましたね!
このまま乾燥期間として二日間は現場での作業を止めます。
おわり