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好きな建築vol.2 非公開だけど、雪降る中、目の前でスケッチしていたらおじさんが中に入れてくれた

こんにちは、岩永です。本日は、好きな建築vol.2です。よろしければしばしお付き合い下さい。

これは前回の「好きな建築vol.1 森の火葬場」のすぐ近くにある「森の礼拝堂」です。

設計は森の火葬場と同じくエリック・グンナール・アスプルンド(1885年〜1940年)。スウェーデン、ストックホルム生まれ。あ、アスプルンドは「フィンランドのかの有名な建築家アルヴァ・アアルトが弟子入りしたかったけど席が空いていなくて入れなかった」というくらいすごい建築家でした。アルヴァ・アアルトはフィンランドのお札にも顔が載ったくらいスゴイ人です。

この建築はスウェーデン、ストックホルム郊外にありますから、自分の生まれ故郷に建てたということです。きっと、特別な思いがあったのだと思います。

冒頭の写真のようにほとんど木に隠れて建物の輪郭が見えません。もう少し進むと

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すごい可愛らしいフォルムです。ああ可愛い。たまりません。

私は、この建築が観たくて観たくてたまりませんでした。そして、

必ず目の前でスケッチしまくってやる

と野望を抱いていました。季節は2月の真冬。雪の降りしきる中、寒さを忘れ汗をかきながらスケッチをしていると、管理人のおじさんがやって来ました。

すると、おじさんが手招きをしています。そう、なんと、

中に入っていいよ!!ということでした!!!

この建築は普段、非公開です。火葬場の近くの礼拝堂ですから公開自体していないと思います。そんな建築の中に入れるなんて。

しかし、実はこのような体験は過去にもあったのです。愛知県にある如庵(じょあん)という国宝の茶室を観に行った時も、目の前でせっせとスケッチしていたら、同じくおじさんが入れてくれました。もちろん普段は非公開です。

スケッチっておじさんを動かす力があるんですね。いやいや、きっと何か男同士熱いものを感じたんでしょう。


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おじさんの後ろ姿です。この場を借りて、今一度お礼を。ありがとうございます。


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とても崇高な空間なのですが可愛らしさに満ちていました。

「可愛らしさ」があるからこそ、人々の「愛着」がわき、100年以上経った今でも変わらず使われ続けているのです。

これからの時代は、リモートワークや自宅での仕事が主流になっていくでしょう。会社通勤なんて必要がなくなり、都市の中心地や、駅の近くに住む必要がなくなります。きっと皆んな自分の好きなところに好きなように住むようになるでしょう。

すると、自宅で過ごす時間が大半になります。その時に重要なのが自宅の居心地、自宅への愛着です。

これからの時代、建築は「愛着」という言葉がキーワードになってくるのではないかと私は考えています。

その時にまたアスプルンドの建築が見直される時が必ず来ると思っています。そんな未来が楽しみです。

貴重なお時間を頂き、最後までお読み頂きありがとうございます。


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