手引書:プレゼンテーションはプレゼントの意識をもちましょう。
中学生・高校生のためのプレゼンテーション準備ガイド
中学生や高校生になると、授業でプレゼンテーションを行う機会が多くなります。本校、松蔭GS・GLでも頻繁にプレゼンテーションの授業を行っています。この記事では、効果的なプレゼンテーションの準備方法を紹介し、成功のための具体的な手順をまとめます。
プレゼンテーション準備の重要性
多くの生徒が誤解しているのは、スライドが完成したら準備が完了したと思ってしまうことです。しかし、スライドの完成は準備の半分しか終わっていません。本当に重要なのは、聞き手に「聞いてよかった」と思わせるプレゼンをすることです。プレゼンテーションとは、単に情報を伝えるだけではなく、それを「プレゼント」する行為です。
良いプレゼンテーションとは?
効果的なプレゼンテーションには、以下の4つの要素が必要です:
内容(伝える内容)
聴衆にとって興味深く、価値ある情報を提供することが重要です。話の内容が魅力的で、聞き手にとって有益であるかを意識しましょう。伝え方(内容の伝え方)
声の大きさ、抑揚、話し方のリズムなど、話すスキルも重要です。聞き手に理解しやすい方法で情報を伝えることが求められます。視覚(スライド)
スライドはシンプルで見やすく、内容の理解を助ける役割を果たします。不要な装飾を避け、情報が視覚的に伝わるよう工夫しましょう。聴衆との関わり(エンゲージメント)
聴衆を引き込み、参加を促すことでプレゼンテーションがさらに活気づきます。質問やリアクションを促す工夫を取り入れましょう。
聞き手の意識も重要
プレゼンテーションの成功は、聞き手の協力も重要な要素です。聞き手が積極的に反応し、うなずいたり、質問をするなどの関与があることで、発表はさらに充実したものになります。良い聴衆は、プレゼンターにとって大きな支えです。
準備編:効果的な練習方法
プレゼンテーションの準備には、最低でも3回の予行演習を行うことが推奨されます。タイマーを使って時間を計りながら練習し、予定通りの時間内に収めることを意識しましょう。
発表時間が短いと感じた場合は、聴衆と対話する場面を増やす工夫をしましょう。聴衆に問いかけたり、クイズ、また手をあげて反応する活動など。
発表時間が長くなる場合は、伝えたいポイントを絞り、簡潔にまとめることが大切です。無駄な情報はありませんか??それを考える。
チェック項目
プレゼンテーションを行う前に、以下の項目を確認しましょう:
▢ スライドの内容: 情報が明確で視覚的に魅力的か?
▢ ストーリーテリング:共感を呼ぶストーリーや具体例を盛り込んだか?
▢ 発表練習: 予行演習を最低3回行ったか?
▢ 声のトーン: 声の大きさや強弱を意識できているか?
▢ 聴衆との関わり: 聴衆にどう関わり、興味を引くかを考えたか?
▢ 時間管理: 発表時間を適切に管理できているか?
プレゼンが上手くなりたいなら?
もしプレゼンテーションが上手くなりたいと感じたら、お手本となる例を身近な知り合い(友人や先生)や動画から見つけてみましょう。
上手な先輩、友人、先生がいるならそれを観察して真似しましょう!
動画であれば、YouTubeやTED Talksなどで他人のプレゼンを観察し、良いと感じた部分を自分のプレゼンに取り入れるのが効果的です。英語の勉強にもなるので、TED Talksは特におすすめです。
例①TED Talksからのプレゼン
スライドの使い方や話の引き込み方が素晴らしいものが多いです。具体例を交えながら新しい視点を提案する部分が特に魅力的です。
例②小学生のプレゼン
圧倒的な実力で、年齢を超えた見事なプレゼンをする小学生もいます。驚くほど明確に内容を伝えられる姿勢は大変参考になります。
例③番外編:江頭2:50さん
中高生には少し刺激が強いかもしれませんが、彼の間の取り方やメッセージの直球さはプレゼンテーションにおいても参考になる点が多いです。