映画『ノルマル17歳。-わたしたちはADHD-』 を観て思うこと〜発達障害のASDとADHDを併発しています!<vol.12>
この映画は、タイプの違うADHDの2人の女子高生の友情を描いた映画です。私はASDとADHDの併発ですが、ちょうど2人のどちらの特性も併せ持つ感じですので大変共感できました。以下ネタバレするかもしれません。
私も高校生の頃はオシャレやメイクが好きで、制服も着崩してミニにしたり先生に怒られることも多く、遅刻も多かったです。落ち着きがなくてじっとしているのが苦手で、行きたいところにはすぐに行くくらい好奇心旺盛で、部屋は綺麗に片付けるのが好きでしたが、勉強は嫌いで学校をサボることもありました。
母は何でもできて優秀だったので、主人公の絃(いと)の母が近いかなと思います。勉強しなさい、ちゃんとして、とよく言われたり、子どもの頃は習い事も多く期待されました。多少過保護に管理されているようにも感じました。母のようにうまくいかなくて、悩むことも多かったです。
逆に弟は勉強もスポーツも得意で、進学校に通って部活も選手に選ばれたりと頑張り、習い事もこなして明るくて人気者だったため、母の自慢の子どもでした。弟とは異性なので仲は良かったです。父は、私が幼い頃から周りの子と違うことに気づいていたので、理解がありいろんなアドバイスをしてくれました。私は人のつらさを自分のことのように敏感に感じて、自分までつらくなるという特性があり、そのことに早く気づいてくれました。人の気持ちがわからないところもあるので、どちらも苦しいです。女子高生特有の生きづらさにはいくつかの側面があります。学校も家族も自分のことが必要とされてないと感じてしまったり、自分の得意なことや将来したいことが見つからないためにつまずいてしまったりします。また、才能がある描き方ではなく、普通の女子高校生として描かれているところが、とくに共感できました。いまだに女性グループの交流では浮いてしまうので苦手です。
同じような特性を持つ2人が出会って仲良くなっていく様子は本当にうらやましいと思いました。女性の場合、理解ある彼くんはできやすいと思いますが、女性同士の付き合いは本当に難しいだろうなと思います。発達障害は見た目にわかりにくく、ただ甘えているだけだと誤解されがちです。本人が努力してもできないことがものすごく苦しかったり、がんばりすぎて疲れやすいところを誰にも理解されず、孤立しやすいことが生きづらさにつながっていると思います。
見た目は普通に見えるので、生きづらさを説明するのも難しいですし、関わるすべての人に発達障害の説明をするのも大変ですし、そもそも理解する気もなく関わりたくない方もおられると思いますし、難しいですね…。なにもかもが苦手なわけでもなく、得意なこともたくさんあるので、自分でもできることとできないことの全てをまだまだ把握しきれていないと思います。本人も家族も、日々理解していく感じです。交流させていただく周りの方々は、理解があり温かく接していただいているので感謝しています。迷惑をかけることも多く、自分でも苦しむこともありますが、この映画をたくさんの方々に観ていただいて、少しでも発達障害の理解が広まればいいなと思います。
川田夫妻の発達障害日記 - YouTube