セブン&アイの決算からみる小売業
「新聞よりちょっと分かりやすく、たいぶふわっと」
をテーマに経済ニュースについて、書いていきます。
〇こんな人向け
・経済のことはわからない
・でも、仕事の都合で無視もできない
・とはいえ、勉強している時間もない
・明日、仕事仲間に「ドヤ!」って言いたい
今日の記事はこれ。
セブン&アイの決算は結構おもしろい。
ちゃんとした決算は難しすぎてよめないんだけど。
日本の小売の実態がよくわかるので見ていこう。
■セブン&アイの売上について
セブン&アイの売り上げの柱はこの5つ
①コンビニ(セブンイレブン)
②スーパー(イトーヨーカドー)
③百貨店(そごう)
④ECサイト
⑤海外事業
簡単に言えば、
コンビニから百貨店、ECサイトまで普段の買い物をだいたい網羅している。
で、結論から言うと、今年の売上はこんな感じ。
①コンビニ(セブンイレブン):減益
②スーパー(イトーヨーカドー):横ばい
③百貨店(そごう):減益
④ECサイト:増益
⑤海外事業:減益
■年間の売上推移
1年間の推移でみるとこんな感じ。
出店:https://www.7andi.com/ir/file/library/ks/pdf/2021_0112ks.pdf
2020年の春に緊急事態宣言が出たころは、軒並み売上が減っている。
その代わりECサイトがぐぐーっと伸びている。
一個ずつ見ていこう。
①コンビニエンスストア
2020年は10%の減益。10%減益って言ったらまあまあ。手取り20万が18万になるくらいのインパクト。
左のグラフから、
客数 ↓↓
客単価 ↑↑
プラマイ、マイナスということになる。
テレワークとかで出勤が減ると、コンビニに行く回数は減るけど、
いったら普段よりちょっと多く買うのはなんとなくわかる。
今まで115円の昆布のおにぎりだったのを、
150円の鮭にしよう。
みたいな。
地域ごとのデータはないけど、たぶん都心部の方が影響が大きと思う。
②スーパーマーケット
唯一横ばい。むしろちょっとプラス。
これはコンビニの逆で、家にいる時間が増えたから、
今までコンビニで買ってたお昼ご飯を、近所スーパーで買おうってことだと思う。コンビニより安いし。
あとは、飲みにも行かないから、普段つくらない旦那の分まで晩ご飯、作らないと。的な。
あとは、AIを使った製造や在庫管理をしているらしいけど、そういうことはよくわからんから今回はスルー。
③百貨店
まぁ、、、調子わるい。。。
ここはより検証してく必要があるとけど、
セブン&アイはそもそも百貨店がそんなに強くないと思っている。
そごうと西武。
まぁ、悪くはないけど、この情勢の中わざわざ行くか。。。
といわれるとうーん。。。となる。
逆に旅行とか遠出はできないないから、
近場でお金を使う傾向もあると思う。
12月の新宿伊勢丹は人がめちゃくちゃ多かった。
一口に百貨店といっても、集客力にかなり差が出ていると思うので、別の機会にまとめたい。
(調べるのちょっと大変だけど。。。いつかやる。。。きっと)
④ECサイト
まぁ、そりゃ伸びるよね。
セブンの資金力があってECやり始めたら、もう中小は勝てないよね、って話。
賞味期限のないものはAmazonで買えばいいし。
食品は生協かUber Eatsかセブンじゃないかな。
いつでも行けるコンビニ、何でも手に入るスーパー。
もはや行く必要すらなくなる時代はもうすぐそこかもしれない。
「コンビニに行くの?コンビニって来るから便利なんでしょ?」
なんて言われたらたいぶジェネギャ。
■今後の展望
セブンの見通しはこんな感じ。
「前期比」の前期と比較した数字。
100%で前期を同じ水準なので、どの部門も数字は悪い。。。
注目はその右の右で、「修正額」の部分。
今回の決算は第3期なので、今年の1期から3期を加味して
今後どうなっていくかという予想し、
修正した金額がこの欄になる。
ほぼマイナスで、プラスになったのはスーパーと金融。
金融はここでは一旦置いとくと、
スーパーだけちょっと改善の兆しありという感じ。
百貨店が思ったよりマイナスじゃないのは、「販促費を削っているから」らしい。
売上を上げるよりも経費を減らす方を優先したということ。
大手だからできる決算対策。
体力のない中小には真似のしようがない。。。
(そもそもかける販促費がないわけで。。。)
まぁ、引き続きコロナの影響はありまっせ。ってことですね。
■まとめ
都市部への外出が減り、遠出が減り、財布のひもも堅くなると
しばらくは、都市部近郊のベッドタウン当たりの大型商業施設ととかに人は集まりやすいのかなと。
近場で長時間、安くいれるし。
レイクタウンとかめっちゃ人いそう。知らんけど。
(イオンの決算も見てみようかな)