葬儀、終わったあとが大変。
これまで私は
お通夜やお葬儀と人が亡くなってからのことを
お手伝いしてきましたが
その後に大変なことがたくさんあるんだ、
3回忌まではあっという間よ、
ということを耳にすることが多かったように思います
人それぞれに感じる部分は違うかもしれませんが
いくつかの例を
細かく紹介したいと思います
・御礼
まずはこれですよね
近頃はコロナの影響から小規模の葬儀式が主流になっていることは前回までにお伝えしていますが
それでも近所や親戚、友人関係へのご挨拶はなさってある方が多いです
事後報告でこれまで関わりのあった方へ亡くなったことをお伝えしたり、お通夜や葬儀当日に参列いただいた場合はそのお礼の挨拶をします
お礼の品(返礼品)を準備なさることもあるでしょうから金銭のかかることでもあります
昔は風習として
あまり早くから挨拶に行くことは避けるべき
とのことから四十九日を目安にご挨拶されてあったのですが近年では早めに済ませようとする方が多く
特に気になさらずご挨拶されてあります
・電話での報告と挨拶
・はがきでの報告と挨拶
(暑中見舞い、寒中見舞い、喪中はがき)
・香典返し(忌明け報告)
関係性や連絡先によって簡単に分けても
これくらいの挨拶のタイミングや
報告の仕方があります
・ご納骨先の準備
つぎにご説明したいのがご納骨先の手配についてです
先祖代々ご納骨をなさってある場所があれば
大きく悩む必要のない事柄ですが
分家、新仏様といったものに当たる場合はとても重要な部分となります
先程のご挨拶に関する部分と同様に
一般的には四十九日が目安となるため早い段階から準備していくべきことになります
なぜかというと墓石の準備、墓石への名前などの刻印
または納骨堂の準備には契約も含めて時間や費用が大きくかかるものだからです
終活でも一番はじめに考えるところになるのではないだろうかと思います
しかし、必ずしも急いで決めていかないといけないものなのかというとそうではありません
しっかりとした意思表示をなさればお寺のご住職さまも納得されますからご自宅のお仏壇の前や飾り棚などに安置されたまま納得できる形を選ぶまで時間をかけてもいいことだと思います
近年では納骨に関しましても
選択肢はいろいろとあります
・お寺の納骨堂
・霊園のお墓や納骨堂、樹木葬
・合同の慰霊碑
・海洋散骨 など
その他にもこれから先
新たにこだわった形が出てくるものと思われます
家を購入するのと同じくらい大切なことですので
焦って決めてしまうと良くないものだと私は思います
ゆっくり時間をとりながらご遺族のみなさんで話し合わせをする必要性があります
以上のことからもわかるように
葬儀後のとても大変で重要な部分です
・各所の手続き
そして一番頭を悩ますのがこのいろいろな場所に顔を出さなくてはいけない手続きの事です
あまり時間の猶予のないものから2年の間までになさればいいようなものまで数多くあります
ここではいくつか一般的なものをご紹介します
まずは区役所、市役所、町役場での手続きです
亡くなった時に葬儀会社がかわりにしてくれる届け出手続きは戸籍の抹消と火葬予約の手続きです
葬儀後にはそれ以外のたくさんの手続きがあります
重要なのが年金の受給停止の手続きです
役場関連は必ず順番にいくつかの課を回るように指示してくれますので助かります
事前に準備する書類などもあるため
二度手間にならないようあらかじめ役場に電話をしてみるのもいいと思います
年金受給停止の手続きはその一部です
この手続きが済むと同時に年金事務所等への手続きに移る指示をもらいますので
予約して手続きを行ってください
(ここで説明している年金関係の手続きの必要性は死亡年齢にもよりますのでご了承ください。)
あとは亡くなった方によるところや、それぞれ当てはまるところとそうでないところがあるとは思いますが思いつくものをいくつかご紹介します
・運転免許証返納(期限切れにすれば問題なし)
・生命保険、死亡保険等の手続き
・病院(入院費)の支払い
・水道光熱費引き落とし口座の変更
・納骨先の名義変更
・携帯電話の解約
・銀行口座の凍結→引き継ぎ→解約
・各種名義変更(相続の手続き含む)
・お寺との手続き(今後の法事の日程の段取りなど)
・まとめ
以上のように
人は亡くなってもまだまだやることが多く
引き継ぐご遺族様はこころも身体も
休まる暇さえない‥
そんなところです
2年くらいはいろいろ手続きに時間をかけることになるでしょう
事前に調べておくことや準備できることなどもありますので知っておくと少しでも楽になるかもしれませんね