【#4】英語ニュースで(個人的な)英語学習:スタバのストライキ
いつもお世話になっております。祥平です。
今回は、新しい試みというか、BBCの英文のニュースから出てきた表現について、個人的に学びがあったなと思うものを書いていきます。
今回もChatGPT君に手伝ってもらいます…笑
1. 記事の要約
アメリカのスターバックス従業員11,000人以上を代表する労働組合が、賃金や労働条件を巡る対立で、金曜日から5日間のストライキを開始すると発表しました。ストライキはロサンゼルス、シカゴ、シアトルから始まり、クリスマスイブまでに数百店舗に拡大する可能性があります。
労働組合は、賃金引き上げやスタッフ増員、より良い勤務スケジュールの導入を求めています。スターバックス側は「交渉継続の準備がある」と述べ、現在の時給平均が18ドル以上で、福利厚生も充実していると主張しています。
一方で、労働組合はCEOの高額報酬や、労働者との賃金格差を問題視しています。また、ストライキはスターバックス以外にも広がっており、Amazonの労働者も労働契約交渉を巡って抗議行動を行っています。
2. 背景知識・補足情報
2-1. アメリカにおける労働組合とストライキの背景
• 労働組合(Union)の役割
アメリカでは、労働組合が賃金や労働条件の改善を求めて活動しますが、組織率(unionization rate)は低下傾向にあります。2023年時点でアメリカの民間部門の労働者のうち労働組合に所属している割合は約6%程度に過ぎません。
• 背景: 組織率の低下には、雇用主が組合形成を妨害する行為や、グローバル化・アウトソーシングの影響があります。
• ストライキ(Strike)増加の傾向
近年、アメリカでは労働者によるストライキが増加しています。例えば、映画・テレビ業界でのライターや俳優のストライキ、自動車業界のストライキ(UAW:全米自動車労働組合)などが注目されています。2023年だけでも、約30万人以上がストライキに参加しました。
• ストライキの理由として、インフレの影響で生活費が上昇し、賃金が追いつかないことや、不安定な労働環境があります。
2-2. Starbucks労働者の特定の問題
• 給与と福利厚生
スターバックスは「時給18ドル以上」「福利厚生が充実している」と主張していますが、労働者たちはこれが十分でないと感じています。特に、生活費の高い都市(ロサンゼルスやシアトルなど)では、時給18ドルでは家賃や医療費の負担が大きいとされています。
• スケジュール管理の問題
バリスタたちは「不安定なシフトスケジュール」が生活を圧迫していると訴えています。シフトの時間や日数が直前にならないと分からないケースが多く、家族との時間や副業の計画が立てにくい状況です。
• CEO報酬の格差
記事では、スターバックスCEOの高額報酬が労働者の不満を煽る原因になっていることが指摘されています。これは、多くの企業で問題となっている「経営層と一般労働者の賃金格差」の象徴とされています。
2-3. 米国におけるストライキの影響と連鎖
• クリスマス前の重要性
ストライキがクリスマス直前に行われることには戦略的な意味があります。クリスマスはスターバックスにとって売上が最も高まる時期の一つであり、このタイミングでストライキを行うことで経営側への圧力が増します。
• Amazonのストライキとの関係
記事中では、Amazon労働者のストライキにも言及されています。これは、ホリデーシーズンに向けて物流が逼迫する中、労働者が待遇改善を求める動きの一環です。こうしたストライキは、アメリカ全体での労働者の団結意識を高めるきっかけともなっています。
2-4. 労働者と消費者の視点
• 労働者の視点
バリスタなどの労働者は「生活が安定し、尊重される働き方」を求めています。特に若い世代では、社会的正義や倫理観に基づいた職場環境の改善を求める声が強まっています。
• 消費者の視点
一部の消費者は労働者を支援するためにスターバックスの不買運動に参加しています。一方で、利便性を優先してストライキの影響を受ける店舗に対して不満を持つ顧客もいます。このような状況は、企業のブランドイメージに直接的な影響を与えます。
2-5. グローバルな視点
• 国際的な動き
スターバックスは世界中に展開していますが、労働条件の基準や組合活動の強さは国ごとに異なります。アメリカのストライキは、他国の労働者にとっても注目される出来事であり、今後国際的な波及効果がある可能性があります。
3. 英語学習のポイント
3-1. 語句
1. strike: ストライキ
• 例: “Workers are planning to go on strike.”
(労働者たちはストライキを行う計画を立てています。)
2. union: 労働組合
• 例: “The union is negotiating with the company.”
(労働組合は会社と交渉しています。)
3. barista: バリスタ(コーヒーを淹れる専門スタッフ)
• 例: “The barista prepared my coffee quickly.”
(そのバリスタは私のコーヒーを素早く用意してくれました。)
4. working conditions: 労働条件
• 例: “Improving working conditions is essential for employees.”
(労働条件を改善することは従業員にとって重要です。)
5. walkout: 職場放棄(ストライキの一種)
• 例: “The workers organized a walkout to demand better pay.”
(労働者たちはより良い賃金を求めて職場放棄を行いました。)
6. pay disparity: 賃金格差
• 例: “The union criticized the pay disparity between staff and executives.”
(労働組合はスタッフと幹部の間の賃金格差を批判しました。)
7. negotiate: 交渉する
• 例: “They need to negotiate a fair agreement.”
(彼らは公平な合意を交渉する必要があります。)
8. compensation: 報酬、給与
• 例: “The compensation package includes health insurance.”
(報酬パッケージには健康保険が含まれています。)
9. backlash: 反発、反動
• 例: “The decision caused a backlash from employees.”
(その決定は従業員からの反発を引き起こしました。)
10. boycott: ボイコット、不買運動
• 例: “Customers organized a boycott of the company.”
(顧客たちはその会社に対してボイコットを組織しました。)
11. highlight: 強調する
• 例: “The report highlighted the workers’ concerns.”
(その報告書は労働者の懸念を強調しました。)
スポーツとかでもハイライトって聞きますけど、そのゲームの強調すべきところって感じなんすかね。
12. average: 平均
• 例: “The average pay is $18 an hour.”
(平均賃金は1時間あたり18ドルです。)
13. stakeholder: 利害関係者
• 例: “The company must consider its stakeholders’ interests.”
(会社は利害関係者の利益を考慮しなければなりません。)
カタカナでステークホルダーとも言いますよね。
14. facility: 施設
• 例: “Amazon workers protested at seven facilities.”
(Amazonの労働者たちは7つの施設で抗議活動を行いました。)
15. performance: 業績、成果
• 例: “The CEO’s compensation is tied to the company’s performance.”
(CEOの報酬は会社の業績に連動しています。)
3-2. 構文・語法
1. "It follows 〜"
意味と構造:
「It follows」は「~に続いて起こる」「~の結果として起こる」という意味で使われます。この構文は因果関係を示す場合に使われ、形式主語 “It” を用いています。
例文(本文より):
“It follows the union calling for the coffee shop giant to raise wages and staffing, as well as implement better schedules for its workers.”
(それは、労働組合がコーヒーショップ大手に対し、賃金と人員の増加、そしてより良いスケジュールの実施を求めたことに続くものです。)
ポイント:
• 「It follows + 名詞/動名詞」で「~が続いて起こる」という構造。
• 主語の “It” は具体的な内容ではなく、前文や状況を受けている。
練習:
• “The strike follows the company’s refusal to negotiate.”
(そのストライキは会社の交渉拒否に続いて起こった。)
2. "〜 , as well as"
意味と構造:
「〜 , as well as」は「~だけでなく」「~に加えて」という意味で、情報を追加するときに使われます。「A, as well as B」という形で、「Aを主に述べ、Bを補足的に述べる」ニュアンスを持ちます。
例文(本文より):
“It follows the union calling for the coffee shop giant to raise wages and staffing, as well as implement better schedules for its workers.”
(それは、労働組合が賃金と人員の増加だけでなく、従業員のためのより良いスケジュールの実施も求めたことに続くものです。)
ポイント:
• 文法的には「as well as」は接続詞的に使われ、追加情報を付け加える役割を果たします。
• 主文の動詞の形式に一致する形で “as well as” の後が続きます(ここでは “raise” と “implement” が並列)。
練習:
• “The barista demanded better wages, as well as improved working conditions.”
(そのバリスタは賃金の改善だけでなく、労働条件の向上も求めました。)
3. "unless ~"
意味と構造
「unless」は「~でない限り」「もし~しなければ」という条件を表す接続詞です。通常、主文に続けて条件を補足する形で使われます。
例文(本文より)
“Strike action set to spread each day and reach hundreds of stores by Christmas Eve unless a deal is reached.”
(ストライキ行動は毎日広がり、クリスマスイブまでに数百の店舗に到達する予定です、もし合意が成立しない限り。)
ポイント:
• 「unless」は否定の意味を含むため、条件節で「not」を使うと意味が重複して不自然になります。
• 主節は未来表現、条件節は現在形で表現することが多い。
※unless と if の違い
• unless: 「~でない限り」(否定的な条件を強調)
• if: 「もし~なら」(肯定・否定どちらの条件も表す)
練習:
• “The strike will continue unless the company agrees to negotiate.”
(会社が交渉に同意しない限り、ストライキは続くだろう。)
4. "taken together"
意味と構造:
「taken together」は「まとめると」「全体として見れば」という意味で、情報を総括する際に使われます。過去分詞 “taken” が主語にかかる形で文の冒頭や挿入句に配置されます。
例文(本文より):
“Taken together they are worth an average of $30 per hour for baristas.”
(それらを合わせると、バリスタにとって1時間あたり平均30ドルの価値があります。)
ポイント:
• “taken together” は省略された形で、より簡潔な表現になっています。完全な形では次のようになります:
“When [they are] taken together, …”
(それらをまとめて考えると、…)
• 文脈によって「取りまとめられた結果」「考慮に入れると」と訳します。
練習:
• “Taken together, these benefits make the job more attractive.”
(これらの福利厚生を全体として見ると、その仕事はより魅力的になります。)
5. 比較構文: "tied directly to ~"
意味と構造:
「tied to」は「~に結びついている」「~に関連している」という意味です。ここでは CEO の報酬が会社の業績に直接連動していることを示します。
例文(本文より):
“His compensation was tied directly to the company’s performance.”
(彼の報酬は会社の業績に直接結びついていました。)
ポイント:
• 「tie」という動詞の過去分詞形「tied」を使った形容詞的な表現。
• 「directly」などの副詞が補足としてよく使われます。
練習:
• “The workers’ pay is tied to the hours they work.”
(労働者の賃金は彼らが働いた時間に連動しています。)
4. まとめと感想
この記事を通じて、スターバックスの労働者たちが抱える課題や、それを改善しようとする動きについて知ることができました。
賃金や労働条件の問題は、どの職場でも起こりうる重要なテーマだと感じます。
労働者と企業が互いに歩み寄り、公平で持続可能な働き方を見つけられることを願っています。
こうした話題に触れることで、自分自身の職場や働き方について考えるきっかけになるかもしれませんね。