共感を持って愛され続けるブランドを目指して
Money Forward Design Advent Calendar、21日目の記事です🎄
マネーフォワードで法人向けSaaSのBX領域のデザインを担当している坂上です。
今年はさまざまなオフラインイベントで「マネーフォワードではどんなことをやっているの？」とお声がけいただくことが何度かありました。
そこで、改めて法人向けSaaSのBX領域での仕事や大切にしている考えをご紹介してみようと思います。コミュニケーションデザイナーに興味がある方の参考になれば幸いです！
目指す社会像
自身のことを話す前に、まずは事業について少し触れてみようと思います。マネーフォワードでは全社で定義しているMVVCがあり、マネーフォワードビジネスカンパニー（以下、MFBC）として定義しているミッションもあります。
MFBCが社会にどのような影響を与え、何を成し遂げたいのかを明確にしており、「業務の効率化や企業の成長を通じて、誰もがワクワクしながら働ける社会を実現する」という想いが込められています。詳細については、我らが竹田さんの記事をご参照ください！
この想いの実現のために大切なことは、「マネーフォワード クラウド」の存在や個性を社会に認知してもらい、共感を持って愛され続けることだと考えています。事業に関わるあらゆる人との強固なつながりによって、事業は成長できると信じているからです。
目指す社会像の実現のためにBX領域から貢献できること
自分自身、思想に共感できたり感動するほどの体験を実現し続けるブランドとの出会いによって、デザイナーという仕事を選択したり、自身の価値観が形成されるなど、人生に多くの好影響を与えてもらったと思っています。
toB SaaSの世界にも、私が言うまでもなく素晴らしい意義や提供価値を持つ企業が数多く存在します。
その中で、「マネーフォワード クラウド」を選んでいただくためには、ただ存在を認知されるだけでなく、個性や提供価値などを正しく伝え切ることで「共感」に値する存在として覚えていただくことが大切です。
そして、「マネーフォワード クラウド」を継続的に仕事に活かしていきたいと日々感じられるように「愛され続ける」存在を目指すことも大切だと考えています。
そうした存在を目指すべく、企業や人にどのように思ってもらいたいのか？事業成長にちゃんと繋がるのか？を常に意識しながら、さまざまなタッチポイントで「マネーフォワード クラウド」の個性や提供価値を伝え切るためのさまざまなPJを日々推進しています。
自分たちらしさの共通認識を作る
多くの企業や人に共感を持って愛され続ける存在を目指すために、まずは社内で共通認識を持つことが大切です。
そのために、私が所属しているBXデザイン部を対象に「ミッション&ブランド勉強会」というものを少し前に実施しました。
自分たちらしさの理解を目的としており、ちょっとしたワークショップ形式も交えながら、バックグラウンドも入社時期もさまざまなメンバー間で共通認識を作るものです。
MFBCでは前述のミッションに加えて、「マネーフォワード クラウド」の個性そのものや、その個性を感じられる表現の規定、表現を形作るためのアセットが定義されています。
SaaSのBX領域を専門とする私たちコミュニケーションデザイナーは、さまざまなPJにオーナーシップを持って取り組むために、これらを点で捉えて知るだけでなく「線で捉えて理解を深める」ことが重要です。
私たちが目指す社会像は何なのか？そのために社会にどのような存在として認められるべきなのか？そのためには…という感じで、個々で定義されたものの役割や関係性に目を向けていきます。
こうした勉強会も、社内のミッション&ブランド浸透の一環として実施しています。
「提供価値」と「本当に求められていること」の重なりを体験に活かす
「マネーフォワード クラウド」の個性や提供価値を深く理解した上で、BXデザイン部のコミュニケーションデザイナーは、さまざまなPJを推進しています。
その中で、私が普段から意識していることは、「マネーフォワード クラウド」の提供価値が「ユーザーがプロダクトやサービスに期待すること」と重なるポイントはどこなのか？を見極めることです。
「共感」を形にするためには、この重なりを体験に落とし込むことが不可欠と考えるからです。
具体例：マネーフォワード ビジネスカード
今年の春に新しいデザインの「マネーフォワード ビジネスカード」をリリースしたのですが、このデザインアップデートにおいても、「ビジネスカードに求められること」は何なのか？を明らかにするところから取り組みました。
デザインをアップデートする前のカードは、ビジネスシーンでカードを違和感なく使えるようにするためにフォーマルな印象にしていました。
デザインアップデートのPJ発足時に、まずはビジネスカードに期待されることやニーズを改めて深掘りしたり、様々な部署のメンバーと議論を重ねながらユーザー理解を深め、共通認識を具体化していきました。
そうした取り組みを経て、ニーズを捉えた工夫ポイントは引き継ぎながら、そこに個性を感じられる表現をどう落とし込むことが最適なのか？という観点でデザインアップデートのコンセプトを明確にしていきました。
共感の輪をもっと広げていくために
「マネーフォワード クラウド」をまだ知らない企業や人に認知してもらい、共感の輪をもっと広げていくためには、「自分たちらしさ」を深く理解した上で、「相手が本当に求めていることは何だろう？」を高い解像度で捉えることがとても大切です。その双方の重なりから、共感に値する体験を導けると考えています。
相手をとことん深く理解するべく、BXデザイン部ではさまざまな部署の方との対話やリサーチなどにも前のめりに取り組んでいます。
「マネーフォワード クラウド」の個性や提供価値を「相手目線で届けて、伝わり切るコミュニケーション」を形にすべく、これからもチャレンジしていきたいと考えています🔥
明日のアドベントカレンダーはジーラムさんです！お楽しみに🎄
