人新世の気候マーチ
どんな波を起こせば良いのか、
どんな社会を夢想するのが良いのか、
どんな人生を目指すのが良いのか、
どんな人間であるのが良いのか、
全て、手探り。
でも、そうこうしている間に、
自然豊かな地球は人間の経済活動によって壊れていき、いよいよ人工物で覆われ尽くそうとしている。
『人新世』はそれを表す言葉だ。
人間は、自分で自分の生きる土台を、意図しない内に壊している。
コロナや干魃、洪水がその顕著な例。
何が出来る?
どこを目指せば良い?
そんなことは分からなくても、おかしいものが何なのかは、学び続けることで何となくは分かって来た。
恐らく根っこは、『労働の疎外』である。
ならば、それに対して声を上げ、みんなで考えようぜ、と、それくらいは言いたい。
何が出来るか、なんて考えたところで、凡才に出来ることなんてたかが知れてる。
ならば手当たり次第、やってみるだけ。
がむしゃらにやってみて、その一つでも、誰かの琴線に触れたら、それで良い。
会社の同期が去年、急病で亡くなった。
俺も明日、死ぬかもしれない。
この一年ちょっとは、ずっと、そのことが頭にある。
俺は自分で自分の人生を歩んでいるんだろうか。
俺は今日死んでも良いと思えているんだろうか。
答えが出せなかったことに、同期に対しての深い反省が生まれた。
同期の訃報を聞いた翌日に新宿の書店で、エーリッヒ・フロムの『生きるということ』という本と出会った。
そこにはHAVEではなく、BEの人間になれ、と書かれていた。
権力や資産、知識や経験を『持つ』のではなく、
てめぇ自身の『生』のエネルギーを解放して、他人の生を奮い立たせる『能動的生産性』を発揮する人間になれ、それこそが『ある』人間になる、ということだ、
と書かれていた。
声を上げ、考えようぜ、と言うことが『ある』人間の形なのかは知らない。
もっと違う形でも良いのかもしれない。
でも、声を上げ、考え始めると、同じような人たちと繋がり始め、確かにそこには、『持つ』ことが大好きなサラリーマンの溜まり場である会社にはないエネルギーが存在する。
『持たせる』ことを強要する社会のシステムによって『疎外』された人間を、『ある』人間へと復権させよう!と叫ぶエネルギーが存在する。
『ある』人間たちによる『ある』人間たちのための社会の実現はまだまだ先のように思えるけど、3.5%の人々が『ある』ことを求めると、世界は『持つこと』を強制するのをやめるかもしれないらしい。
意外と目の前に来ているかもしれない『ある』人たちの為の世界、生を解放し続けつつ、楽しみに到来を待ちたいと思う。
最後に、
斎藤先生、楽しいだけの人生から、楽しく苦しい、人間らしい人生になって来ました。ありがとうございます。
快、俺も少しはまともな人生になって来たと思うが、どうだろうか。まだまだお前の分のエネルギーまで世の中に還元出来てはいないけど、
匠吾まあまあ良い感じじゃん、
と笑って言ってくれるくらいにはなれてるかね。
俺の人生、あと何日あるだろうか。
恐怖とワクワクが交差する、そんな三連休中日。
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