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1年使って分かった一人一台端末の可能性

一人一台端末が導入されてからちょうど一年が経ちました。

昨年度、一人一台端末を生徒に配布した時に多くの方々が不安視していたことは特に起きず、積極的に活用している先生方は業務を効率化したり、学習効果を高められているように思えます。

端末自体のスペックが低くて生徒も教員も不満は多少あるようですが、生徒全員に配備されたことにより、学習指導の幅がかなり広がったのではないでしょうか。

今回は一人一台端末の活用事例を書いていきたいと思います。

1 Form系アプリによる意見収集

楽々集計

 生徒から意見を集める際、従来であれば用紙を配布し、生徒に書かせ、集計していましたが、それが配布から集計までを一瞬でやってくれるようになりました。
未だに紙で来るアンケート等もありますが、サクッとFormsに変換し、デジタル集計しています。
変換に多少の時間はかかるものの、集計する時間を考えたら断然楽です。
なぜ未だに紙ベースで来るのか分からないです・・・

Formsを活用することで生徒の意見を集約するのも簡単になりました。
生徒会活動でよくやる意見箱の設置なんかもQRコードを設置して提出させることで紙の節約にもなり、より多くの意見も集まるかも知れません。

2 調べ学習からのスライドに変換

 従来であれば教科書等で調べたものをノートにまとめたり、A4用紙にまとめさせて提出させたりしていましたが、一人一台端末の導入により、情報源は教科書や資料集だけではなくなり、インターネット上から様々な情報が収集できるようになりました。(もちろん信憑性も考慮しなくてはいけませんが、それらを見極める力を身につけることも大切です)

また、PowerPointだけでなく、Google SlidesやCanvaのプレゼンテーションツールなど、様々なツールがあるので生徒が好むツールを活用させ、表現力を高めることもできます。

Canvaのプレゼンテーションは動きをつけるのがとても簡単で、かなりスタイリッシュなスライドを容易に作ることができます。スライドを流すときにインターネットに接続する必要はありますが良い感じのスライドに仕上がりますので是非お試しください。(以下の画像をクリックするとサンプルスライドに飛びます。)

画像をクリックするとスライドに飛びます。

3 情報の共有

今までは、データの共有もしにくく、生徒に伝えたい情報があっても紙ベースでの連絡になるため、印刷するのもなぁ…っとなり、手軽に情報共有ができませんでした。(私だけかも知れませんが・・・)

しかし、一人一台端末が導入され、Microsoft365やGoogle Classroomを導入することで、情報共有は容易になり、手軽に情報のやりとりをすることが可能になりました。

これにより、有益な情報を素早く、リアルタイムで生徒に共有することができ、フィードバックも受けることができるようになりました。

また、ファイル共有もクラウドに保存することで実現できるので生徒同士で共同編集したり、生徒の作ったファイルを教師が手直ししたりと格段にスマートな教育が実現できます。

まとめ

一人一台端末を活用することで以下のメリットが得られます。

  • アンケート集計等が時短できるので従来よりも早く帰宅できる

  • 生徒のプレゼンテーション能力が向上し、情報へのアクセスも無限大になる。

  • 情報共有が容易になり、生徒同士、生徒教員間の活動が円滑になる

これらのメリットは一人一台端末を使用しなければ得ることは中々難しく、全国の学校でどんどん推進されるべきだと思う。

チョーク&トーク時代が終わったとは言わないが、効果的にICT活用を実践することでその教育効果は倍増し、時短にも繋がるので、生み出した時間を有効に使えるのではないでしょうか。

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