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Adobe Education Forum 2022から学んだこと

Adobe Education Forum 2022「未来をつくる教育のDX〜新価値を創造する力クリエイティブ・デジタルリテラシーとは〜」が8月2日〜8月4日の3日間開催されました。

私は毎年こちらのフォーラムを楽しみにしていて、今年も3日間とも参加することができました。

こんなに素晴らしいフォーラムを無料で参加できることに感謝しています。

さて、内容についてですが、DAY1の奈良県の県立学校の取り組みがとても印象的でした。

奈良県は県としてAdobeと包括契約を結んでおり(当時日本初)、Adobeが製品が各校で使える状態になっているようです(羨ましい)

同じ農業高校の取り組みとは思えないくらいクリエイティブな教育活動をされていて、非常に刺激になりました。

また、「ならえば」という県教育委員会が発行している報告書(https://www.pref.nara.jp/secure/195966/05_30_2nd_tah04_1.pdf)があるのですが、こちらの報告書、文字ベースの報告書ではなく、雑誌のような形で作成されており、とても読みやすかったです。(こんな報告書を目指したい。。。)

また、こちらの報告書は全て教員によって作成され、奈良県下の先生方が「inDesign」を使って、クラウド上でやりとりをしながら作ったとのことです。

これってめちゃくちゃ凄くないですか?

教員レベルでここまでの報告書を作り上げる。
もちろん大変だと思いますが、報告書作りを通じて教員の「inDesign」に関する技術も向上し、レイアウトや文字組等の勉強にもなります。

それを生徒に還元し、生徒だけでもこのレベルの成果物を完成させることができるようになれば本当に素晴らしいと思います。

まだ高校生だから。。。っと範囲を狭めるのでなく、高校生の内にフリーランスとして働くことが出来るレベルのポートフォリオを作成し、働くことができればリスクも少なく、色々なことに挑戦することが可能になります。

使い方を教えるのではなく、自分で学ぶ習慣や学び方を教えることによって様々なアプリケーションを使いこなせるようにしていくことが大切ですね。

一斉授業からの脱却

将来は「問題発見能力」「的確な予想」「革新性」が求められるので、とにかく教員主導型の一斉授業を再構築し直す必要がある。

フォーラムの中では、従来はインプット:アウトプットが7:3程度であったが、これからは逆の3:7にする必要があるのではないかと言われていた。

私もアウトプットベースにしたいと強く思っており、試行錯誤しているが、どうしても従来型の教育に引っ張られてしまい、なかなかアウトプット量を増やせていない現状がある。

探究型の授業作りをこれからも模索し、最適な解を導き出したい。

探究型の授業は「情報を集め、加工し、発信する」なので、これをどのように授業に落とし込むか、が重要です。

例えば、「花芽分化」について教える授業を考えるとき、

従来であれば、日長(暗期)の長さや温度によって花芽が分化して〜〜っという授業を行い、それぞれの植物について黒板に書き出し、生徒が写す。

っという授業展開になり、生徒が頑張って長日植物や短日植物、バーナリゼーションなどを覚えるって感じになると思いますが、

探究型にするのであれば、生徒にどのような条件下で花が咲くのか、その条件はなんなのか分かりやすくスライドにまとめてみよう!

みたいになるのではないかと考えています。

教員は「教える」から脱却し、ファシリテーターとしての役割が強くなる気がします。

それは教員の怠慢だ!っと言われることもあるのですが、私はこれで良い気がしています。

自分自身で調べ、発見した気づきをまとめた方が定着すると思いますし、それをGoogleサイトのようなサイトにまとめたり、ブログとして発信させたりすることで従来以上の学びが手に入ると思うからです。

これについて是非色々な意見を頂戴したいところです。

とにかく最高だったAdobe Education Forum

本当に毎年様々な気づきや全国の小中高等学校での取り組み実践を聴くことができてとても有意義な時間を過ごすことができます。

このForumに参加することになったのは2年前からですが、アーカイブも用意されているのでアーカイブがあるものは全て見ました。

本当に自分はまだまだ非力であり、改善すべき点が沢山あるな〜っと痛感させられると同時に、すぐに導入できそうな事例もあるので導入できそうなものはどんどん導入し、生徒のクリエイティブ能力の向上に寄与していきたいと考えています。

皆さんも是非Adobe  Education Forumをご覧になってはいかがでしょうか。





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