「オブジェクトありきの制限」で世界はできている
外国の方がアイスコーヒーを注文するときに,「Coffee, ice. 」と言っていたり,コーヒーを2つ注文するときに「Coffee, two. 」と言っていたりするのを聞く.
言語表現から,“オブジェクト”と“制限”の捉え方が解る
そう言っている方がどこの国の方なのかはどうでもいいことだし,本来の英文法と異なる表現をしていることはもっとどうでもいい.
興味があるのは,「Coffee, ice. 」や「Coffee, two. 」という表現は,先にオブジェクトを示した上で,後からオブジェクトに制限を与え表現である一方,
本来の英語では「ice coffee」や「two coffees」のように先に制限を与えてからオブジェクトを述べるという点.
すなわち,「オブジェクトありきの制限」という考え方と,「制限ありきのオブジェクト」という考え方が,言語から読み取れるのが面白い.
日本語では ice coffeeのことは「アイスコーヒー」と言い,two coffeesのことは(大抵)「コーヒー2杯」と表現することから,先に制限を与える場合と後から制限を与える場合があることが分かる.
そして,それはオブジェクト依存ではなく,制限子依存であることも分かる.(“制限子”は造語.適当に意味を汲んでいただきたい.
では英語では必ず制限子依存であるかと言えば,そうとも限らないと思うかもしれない.
おそらく,somethingや anythingは後置修飾と習っているはずだ.
しかしこれらは some/any +thingという合成語であり,実は some/anyという制限子ありきの thingというオブジェクトであることが分かる.
おそらく英語では,制限子の中でも量化子の優先度が高いのだろう.
故に,「two hot coffees」とは言えるが「hot something」とは言えず「something hot」というのだろう.
*量化子は原義よりやや広義的に使っているが,ほぼ原義通りに解釈していただければよい.原義が分からない方は適当に意味を汲んでいただければよい.
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というところまでは,まあ別に大したこともない,普通の考察だ.
そこから更に踏み込んだ“何か”を感じたので記事を書き始めたのだが,
その感じた“何か”が全く言語化できず,気づけば1週間近く書きかけのまま放置していた.
ようやく自分の中でまとまってきたので,再び記事を書き始めた次第である.
量化子はオブジェクトありき
まず,自分の中で明確になったのは,英語は表面上は「制限ありきのオブジェクト」だが,実は根本は「オブジェクトありきの制限」という考え方をするということだ.
これは,制限子の中で量化子が最も優先度が高いということがヒントになった.
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