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観る将が将棋を指してみた(13) ~2022年7月編~

前回までに、観る将の私が将棋のオンライン対局をして、それなりに将棋を楽しめるようになってきた話を書いてきました。2022年の目標を将棋倶楽部24で10級としましたので、自分の経験を書くことで上級者の方々からアドバイスをいただいたり、私と似たようなレベルの方々と情報交換しながら上達していけると良いなと思っています。

なお、バックナンバーを下記マガジンにまとめていますので、ご興味がありましたらご覧ください。

定跡勉強の効果

前回、定跡の必要性を感じて勉強を始めたことを書きました。当時相手の方の3分の2くらいが振り飛車の印象だったので、対四間飛車や対三間飛車の急戦系の定跡から着手しました。定跡どおりに進まないこともあって、初めはなかなか頭に入らなかったのですが、だんだん効果も感じられるようになってきました。

①序盤に時間を使い過ぎない
ある程度決まった手順を指しているので、序盤にあまり時間を使い過ぎないようになりました。いつも中盤の難しい辺りで秒読みになってしまっていた私としては、少しでも後半に時間を残せるのは嬉しい効果です。

②序盤に主導権を握ることができる
以前は仕掛け方がわからなくて、自ら隙を作って攻め込まれてしまうことが多かったのですが、何パターンかの仕掛け方を勉強して先に仕掛けることが多くなってきました。もちろん失敗も多いのですが、やはり将棋は攻める方が楽しいですね。

③序盤に形勢をリードすることができる
前回も書きましたが、以前はほとんどの対局で先に形勢を損ねてしまう状態でした。定跡の勉強を始めてからは、必ずしも定跡どおりには進まないのですが、対振り飛車戦では序盤に形勢をリードすることが増えてきました。そのまま勝ち切れるわけではないところが将棋の難しさですが、序盤にリードされて一方的に負けてしまうことが減るだけでも大きな効果だと思っています。

現状の課題

急戦系の定跡を勉強しているので自玉が薄く、序盤に少し形勢が良くなっても反撃されてしまい、結局勝つか負けるかは運次第という将棋になってしまいます。中盤に攻めるか受けるかという選択を迫られ、判断ミスで逆転されることもしばしばです。大局観と言うか、中盤の判断力を高めるのに何か良い方法はないものかと思いますが、やはり経験を積むしかないのでしょうか。
また、最近は何故か居飛車の方との対局が増え、対振り飛車は互角以上の成績ながら、相居飛車で大きく負け越しています。特に矢倉や角換わりでは、相手の方だけ急所を知っている感じで、一方的に負かされてしまうことが多いです。もちろん、相居飛車の定跡も勉強すべきなのですが、なかなか手が回りません(というか頭に入りません)。

実戦詰将棋

上級者の方には物足りないかもしれませんが、実戦で現れた詰みがある局面(持ち駒は余ります)を紹介します。

①上図では後手玉に即詰み(水匠によれば11手詰め)が生じています。1分将棋で詰ませることはできますか?
②実戦では、先手は▲6四桂と攻め駒を足しました。その瞬間、先手玉に即詰み(水匠によれば17手詰め)が生じました。1分将棋で詰ませることはできますか?
こういう局面で詰ますことができれば爽快ですが、実戦ではお互いに詰みを逃して延々と勝負は続きます。

2022年7月の戦績

将棋倶楽部24
22勝32敗(勝率.407)
 先手:10勝11敗、後手:12勝21敗
 相居飛車:8勝21敗、対振り飛車:14勝11敗

7月は相居飛車に苦戦して大きく負け越し、過去最低勝率に終わりました。月の前半には何度か10級に上がったのですが、月末には12級まで転落してしまいました。上述の通り、内容的には以前よりも良くなってきた感覚があるのですが、それが結果に結びつかないというのも将棋の面白さなのかもしれません。

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