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将棋/新四段の関東・関西勢力図と永瀬研
エリート養成所?永瀬九段の研究会
2024年9月18日のABEMA TV 王座戦中継において、こんな話題が出た。
ABEMAの中継に出演した遠山雄亮六段(44)は、永瀬九段の研究会の様子に言及。参加者が続々とプロ入りを果たしている現状から「時代を作っている」と語った。
近年、新四段は関西所属が多い傾向にあったが、確かに2024年度前期の三段リーグは獺ヶ口笑保人新四段、吉池隆真新四段ともに関東所属であった。
これは永瀬九段の研究会の影響だろうか。そこで、近年の新四段における関東・関西所属を調べてみた。
新四段の関東・関西所属
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永瀬九段が四段昇段した2009年前期以降、2010~2015年にかけては関東22人・関西5人とほぼ関東が独占していたものの、2016年前期に藤井七冠・大橋七段の関西2名が昇段して以降、2023年前期にかけては関東11人・関西23人と関西がダブルスコアを付ける状況となっていた。
しかし2023年後期からは2期連続で関東が2名の昇段者を輩出した。これが「永瀬研」の効果だろうか。
2024年度後期三段リーグの状況
今後も関東隆盛の流れが続くのか、それとも一時的なものか。2024年度後期の第76回奨励会三段リーグの構成を調べてみた。
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参加者は関東28人・関西16人。第75回の上位5人は全員関東で、勝ち越し者は関東10人・関西5人。次点保持者は関東3人・関西1人。10代は関東8人・関西6人となっている。これらのデータを見ると、今後も関東が優勢となりそうな気配であるが、関西が再度の巻き返しを見せるのか、永瀬研の効果で関東が引き続き優勢となるのか。注目していきたい。