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ktmsrv250
最後のお別れすらできないなんて、切ない
毎日新聞の記事を思い出した。
新型コロナウイルス感染症の影響が、葬儀にも及んでいる。
告別式を断念して火葬する「直葬」に変更したりするケースが相次いでいる。中国製が多い棺の確保も課題になり、葬儀会社が対応に追われている。
「お棺も中国製になってきたんやなぁ」
こんなところにまで、中国の影響があるとは。
「葬儀は最小限。親戚すら呼ばなくなりました。会食はほぼキャンセルです」
横浜市港北区の葬儀会社「和光葬儀社」の渡辺智史社長は、社内のホワイトボードに書いてある予定表を見て話す。
「葬儀の予約の時点で参列者30人としていても、1~2日すると、参列者が5人に減り、料理はキャンセルするという電話をもらう」
私は学生時代、ボクシング部の監督の家に下宿させてもらっていた。監督のお兄さんが、葬儀社を経営していて、下宿している学生はアルバイトをさせてもらう。
当時はバブル期で葬儀も派手だった。大きな葬儀のときはアルバイトをする学生にも、バイト代以外にチップがでるほど羽振りがよかった。
「昼食のとんかつも最高やった」
葬儀のアルバイトがある日は、ランチが楽しみだった。昼からヒレカツ定食、天重、ときにはうな重が食べられた。学生にとっては、超のつくご馳走だ。
「懐かしいなぁ。いまも長寿庵やってるかなあ?」
たくさんの方を見送りながら、記憶に残っているのは食べ物のことか?
「まあ、人間こんなもんやろ」
食欲には勝てなかった。
しかし、
いま、コロナで亡くなった方のご家族は辛い思いをされている。
最後のお別れができていない。
ガラス越しにサヨナラ
葬儀もできず
焼き場から
お骨になって帰ってくる。
考えるだけで辛い
こんな悲しい別れを終わらせたい
心から願う
読んでくれた
あなたに
感謝します。