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【IMAXで上映】スティーヴン・スピルバーグ 監督作『E.T.』の見どころ

▼本記事はブログにて初出

JAWS/ジョーズ』が、日本公開50周年を記念して、全国の映画館で「スティーヴン・スピルバーグ IMAX映画祭」が開催されています。

今回の記事は、この映画祭の2作目である『E.T.』ついて解説していきます。

https://eiga.com/movie/42364/

地球に取り残された宇宙人(ET)と10歳の少年エリオットとの交流を描いたSF作品。有名なサウンドや空飛ぶ自転車等、実際に見たことはない人でも聞いたことはあるという方は多いのではないのでしょうか。


作品情報

作品名:E.T.
監督:スティーヴン・スピルバーグ
制作年:1982年
制作国:アメリカ
ジャンル:SF、ファミリー
上映時間:115分
配給:ユニヴァーサル=CIC
あらすじ:1982年公開当時の映画史上最大の興行収入を記録したスティーヴン・スピルバーグ監督・製作のSFファンタジー。地球探査にやってくるも一人取り残されてしまった異星人E.T.と子供たちとの交流を描く。

https://filmarks.com/movies/37673

本作の見どころを3つ挙げると、「E.T.の独特の“ぬくもり”を感じられる」「子どもの純粋さと大人のリアル」「IMAXでみる空飛ぶ自転車」です。
早速、この3つの見どころを具体的に解説していきます。

『E.T.』の見どころ

E.T.の独特の“ぬくもり”を感じられる

現代の映画ではCGキャラクターが主流ですが、『E.T.』に登場するアニマトロニクスのE.T.には、CGでは再現しきれない温かみとリアリティがあります。アニマトロニクスとは、「アニメーション(動作)」と「エレクトロニクス(電子工学)」を組み合わせた技術で、生物を模したロボットを使用する特殊撮影技術です。

スティーヴン・スピルバーグは、『ジョーズ』や『ジュラシック・パーク』でもこの技術を活用し、観客に強烈な印象を与えてきました。彼は、映画にアニマトロニクスという撮影技術を取り入れた先駆者のような存在です。

アニマトロニクスの魅力は、実在感にあります。CGキャラクターと異なり、俳優たちは実際にE.T.と触れ合い、共演しています。そのため、子どもたちの目に映るE.T.は、ただの作り物ではなく、本当にそこにいる存在として感じられるのです。そのリアルな質感や、繊細な表情の動きが、観客の心を惹きつけます。

また、大人になって改めて観ると、アニマトロニクスならではの手作り感が、懐かしさや温かみをより強く感じさせます。それは、幼い頃にお気に入りのぬいぐるみを大切に抱きしめていた感覚に似ているかもしれません。

触れることができるリアリティと、そこに息づくような生命感。まさに、CGにはない特別な魅力のひとつです。


子どもの純粋さと大人のリアル

劇中で描かれる子どもと大人のE.T.への接し方の違いも印象的です。エリオットたち子どもは、E.T.を一人の友達として無邪気に接しますが、大人たちは「未知の生物」として研究対象にしようとします。この対比は、純粋な心と現実主義の違いを象徴しており、大人になった今だからこそより深く共感できる部分です。

映画の後半、E.T.の調査のために多くの大人たちによって家が隔離されましたが、子どもたちによる脱出劇は爽快でした。無免許のマイクがトラックを暴走させ、エリオットは大人たちの侵入を必死で阻止し、BMXで警察官から逃走をする。そして、有名なE.T.のサウンドとともに、空を飛ぶ自転車のシーンは、何度観ても胸が熱くなります。


IMAXでみる空飛ぶ自転車

この空を飛ぶシーンは「E.T.」を象徴する名場面として、多くの人の記憶に刻まれています。月に照らされる中、IMAXの大画面に映し出される幻想的な光景は、まるで自分自身が飛んでいるかのような没入感を与えてくれます。

現代のリアルな映像と比べると、どこか創作物らしさはあるものの、それがむしろ味となり、作品に独特の魅力を加えているのです。こうした映画史に残る名シーンを映画館で体験できることは、非常に貴重な機会と言えるでしょう。


まとめ:総合評価3.5/5

もし1982年に映画館で観ていたら、間違いなく評価は5だったでしょう。しかし、現代のリアルな映像に慣れた今では、評価は3.5に。それでも、最新の高クオリティな映像を見ているからこそ、昔の映像の味わい深さが際立ちます。本編が始まる前の「UNIVERSAL」のオープニングロゴも、ちょっとチープだけど、それがまた最高にエモいです。

今回は、スティーヴン・スピルバーグ 監督作『E.T.』の見どころについて解説させていただきました。

次回は3作目の「ジュラシック・パーク」の記事を書こうと思います。

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本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

◾️shoeiの過去の記事


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