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新規就農をするときに必要な3つのこと

「農業に一歩を踏み出そう!」

こんにちは、しょちです。
12/8(日)に東京ビッグサイトで開催された「新・農業人フェア2024」に参加してきました。
このイベントは「農業を知りたい」、「働きたい」、「かかわってみたい」という気持ちを持つ方を対象としたイベントであり、農業に触れたことのないような初心者に向けたイベントです。
主催は「株式会社農協観光」、運営協力「マイナビ農業」、協賛「農林水産省」、後援「厚生労働省」となります。

今回参加した経緯としては、僕が2025年から本格的にライスファーマーの後継者としてスタートすることもあり、経験者の祖父母からの指導のみならず、最新の農業の情報が知りたいと思い、参加を決めました。
今回のイベントは農業を行うエリアを検討している人たちと自治体とのマッチングが主旨のようでしたが僕の場合はエリアが確定していたので個人的にはこのイベントを活かしきれなかったなという印象です。
しかし、地元のJAさんもブースに出展しており、今後の農業をやる上で勉強になるお話も聞けました。また、実際に新規就農からビジネスを継続している方たちのセミナーも開催されおり、そちらでも非常に勉強になるお話を伺うことができました。
今回の記事では、このイベントで行われたセミナーで、農業を今後やる立場として個人的に学びになったことを【3つ】紹介させていただきます。
これから農業をやろうと考えている方の参考になればと思います。


プレゼンター紹介

株式会社久松農園 久松達央さん(茨城県土浦市)

  • 慶応義塾大学経済学部卒

  • 25年前に農業に興味を持ち、脱サラして農業の世界へ

  • 年間100種類以上の野菜を自社で有機栽培

  • 「農家はもっと減っていい」の著者

アオニサイファーム 青木真矢さん(茨城県つくば市)

  • 京都芸術大学卒

  • 18年間東京で広告デザインの世界で過ごしていた

  • 40歳にして新規就農

  • 12月からつくば市の市議会議員

株式会社clover farm 青沼光さん(富山県高岡市)

  • 広島の非農家出身

  • 農業高校卒(酪農のドキュメンタリーを見て憧れ進学を決意)

  • 2015年に富山県高岡市で第三者承継により酪農家になることを決める

  • 現在160頭の乳牛を飼っている


農業を行う上で学んだ3つのこと


①長い準備期間の重要性

青木さんはブルーベリー農園を築き上げるのに10年の期間を費やしたと話していました。広告デザインの仕事をしている頃に、京都のブルーベリー農家の広報をやりながらブルーベリーの勉強をし、ブルーベリー農園を開くことを決めてからも日々勉強と宣伝に励んでいたと話しておりました。青沼さんも学校で7年間農業の勉強したと話しており、農業をするには長い準備期間が必要だということを身に染みて感じました。

②机で勉強よりも現場で経験

青沼さんは農業の実態は「現場に出てから学んだ」と話しており、農業高校や大学で勉強している間は頭の中でイメージはあったが、現場はそのイメージ通りにはいかなかったことは話されていました。
現場では、お金や時間が絡み、生き物を扱ってることの大変さ、技術の難しさを肌で感じたとおっしゃっていました。

漫然と働く経験ではなく、意図を持って身につけるための現場の経験ですね。

③情熱と努力の持続

「農業は労働基準法の適用外なんですよ」
久松さんが農業をすることの実態についてこのように語られていました。
これは農業に限った話ではありませんが個人事業主はサラリーマンマインドでは成功は難しいということを話されていました。

まさしくその通りだと思います。

何時間働いたからこれくらいの報酬がもらえる、と事業者は決められているわけではないのでいくら頑張っても収入が増えないこともあります。ただし、そこで頑張っていける情熱を持ち、努力を続けることが成功する秘訣だと実感しました。青沼さんや青木さんに関してはサラリーマン時代からひたすら働いていたようです。そのくらいの根性を持ち合わせることは非常に大切なことだと思います。

今回のイベントを得て感じたこと

包み隠さず話すと、直感で「新規就農は俺には難しい」と思いました。
青木さんも青沼さんも「土地を評価する目」を下積み期間で養っており、自信を持ってエリアを決めていることにシンプルにすげえなってなりました😩
土地を評価する目は生半可な気持ちやノリで身につくようなものではないので本当に努力されてきたことを感じ、それだけでもこのセミナーに参加して良かったと思いました。
僕は新規就農の立場ではないので偉そうなことは言えないのですが、農業が好きで、夢中になって、挑戦することにワクワクするような状態であれば、新規就農も継続できるのではないかと個人的には思いました。むしろその気持ちがなければ難しいと思います。
青沼さんも仰っていた「農業で世界を手繰り寄せるような仕事をしていて、それにワクワクしながら無茶な働き方ができている」。この感覚が農業をすることで非常に大切なのかなと思います。
2025年春から僕もファーマーの一員なので、非常に勉強になる内容でした。今回は新農業人フェアで学んだことを共有させていただきました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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