【スマート農業】農薬散布用ドローンの見積書に驚愕した体験談
現在農業を営んでいる方、またこれから農業を始めようと考えている方に、声を大にして伝えたいことがあります。
「必ず自分で相場を調べる習慣をつけてください」
先日、農林水産省が提供するスマート農業導入補助金の申請に必要な見積書を、農協から紹介されたD社に依頼しました。そして届いた見積書を見て、私は言葉を失いました。
先日お話しした「スマート農業導入支援補助金」についての記事がこちらです。
スマート農業導入支援補助金について
農業用ドローンの見積書に驚愕した体験談
希望小売価格と実際の見積額の差
上記を踏まえ、本題です。
今回導入を考えた機械は、「DJI AGRAS T25」です。
ドローンの希望小売価格をもとに計算した場合、総額は約260万円になると想定していました。多少の値上がりは覚悟していましたが、実際に届いた見積書の総額はなんと400万円超。そのうえ、講習料を含めると最終的に430万〜450万円に達するとのことでした。
正直、驚きを通り越して、疑問しかありませんでした。
D社は農協を介して紹介されたため、農協側の手数料も含まれていることは理解できます。しかし、それを考慮しても、これほどの上乗せは納得できるものではありません。
相見積もりの必要性を痛感
今回の補助金の申請には3社以上の相見積もりが必要ですが、D社が指定した2社の見積額も、いずれも420万〜450万円。まるで示し合わせたように、同じような価格帯になっていました。
この状況を受け、私は紹介された業者だけに頼るのではなく、自分自身で相場を調べることを決意しました。
自分で調べた結果、適正価格が見えた
見積書を受け取るまではD社のドローンを購入するつもりでしたが、この価格設定に納得できず、契約をお断りしました。そして、他社へ直接問い合わせ、自ら見積もりを取り寄せることにしました。
結果、適正価格で提供している業者はしっかりと存在しました。
私が独自に調査した会社の見積額は、なんと総額約330万円。
ドローン本体やオプション(バッテリーや付属品)を含む条件は同じにもかかわらず、1つの会社の見積額は450万円。一方、もう1つの会社は330万円。この差額を見て、改めて自分で調べることの重要性を痛感しました。
まとめ:必ず自分で相場を調べよう
「あの人の紹介だから大丈夫だろう」
「信頼できる人が言っているから間違いない」
「ご足労おかけしたし、いい人そうだから契約しましょう」
こうした考え方は非常に危険です。
農林水産省の補助金の目的は、農業従事者を支援すること。しかし、実際にはスマート農業機器の販売業者が不当に利益を得るケースが少なくありません。
現在農業を営んでいる方、またこれから農業を始めようと考えている方に、声を大にして伝えたいことがあります。
「必ず自分で相場を調べる習慣をつけてください」
独断と偏見かもしれませんが、多くの農業従事者は相場を知らないまま、または相場を知った気になって業者の言葉を鵜呑みにし、高額な契約を結んでしまっているのではないでしょうか。
2社や3社の比較だけでは相場を把握できません。
ましては、金額を比較せず1社で決めるのはあり得ません。
国が用意した補助金は、本来、農業従事者を支援し、日本の農業を活性化させるためのものです。しかし、それが悪質な業者の利益として吸収されてしまうのは、あまりにも残念です。
だからこそ、業者任せにせず、自ら調査し、適正価格での契約を心がけましょう。
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本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。