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オーストラリアと日本の12の働き方の違い

日本で20年ちょっと働いて、オーストラリアで4年働いてきて、それぞれ働くことに対する文化の違いをちょいちょい感じる。
では、具体的になにが違うのかを列挙して紹介してみる。
もしかしたら、面白い解釈を炙り出せるのかも。


1. 休みについて

日本で働いていたときと比べてオーストラリアで働いているときの休みに関して書いてみる

1-1. 休みが取りやすい

有給休暇を取るのに何も後ろめたさがない。有給休暇を取るのは当然の権利だとみんな思っているので、「この日に休む」と自分で申請すれば大丈夫。上司にとやかく言われることはまずない。
「この日に休みいただいてもいいでしょうか?」なんて上司に聞いてみると、変な顔をされて「休むのは当然の権利だ。なんで聞くんだ」って言われてしまう。

1-2. 2、3週間の休みを取る人がたくさんいる

休みが取りやすいのと併せて、長く休む人が多い。2、3週間休む人はざらにいる。数週間休みをまとめてとって、どこかの旅行に行く人の話しはよく聞く。
私も今度3週間の休みをとって家族で日本に一時帰国する。

以前、日本企業で働いていたときに新婚旅行で2週間弱休んだことがあった。そしたら社長に叱られたことがあった。

ギリシャ人の同僚は下のように僕に以前話してくれた。

2週間休んでやっとリフレッシュできる
最初の1週間はまだ頭の中に仕事が残っている
2週間目で頭から仕事が抜け出すから、そこでやっとリフレッシュできる

ギリシャ人の同僚

今度、3週間休むのが楽しみだ。

1-3. 祝日が少ない

日本と比べてオーストラリアは祝日が少ない。

オーストラリアの全ての州で共通してある祝日は年間に7日間だ。
それに対して日本は16日間の祝日がある。オーストラリアと比べると倍以上ある。

オーストラリアに来た当初は日本の祝日に日に働くことをちょっと不自然に感じたが、もう慣れてしまった。

1-4. 育休も取りやすい

1ヶ月育休とって学んだ5つのことでも書いたが、三女が生まれたときに会社から18週間の育休をもらった。これを2年間で使わないと、消えてなくなるというものだった。
だから2年間で合計18週間休んでみた。育休の取り方も自由

もちろん、普通に社内システムから休みを申請して、何も理由など聞かれずに承認されるから、その日になったら休む。
もちろん有給休暇です。

日本にいる親戚は子供が生まれた育休を取ると減給されたり、昇進に響いたりすると話してくれた。それを聞いてあまりにも育休を取る条件が悪いのでびっくりした。シドニーはそんなことないです。

1-5. 勤続5年、10年で1ヶ月のサバティカル休暇もある

会社に5年、10年働くとサバティカル休暇というものがもらえます。1ヶ月まとめて休めるんだ。
今年の8月で僕はCanva勤続5年になるのでサバティカル休暇を取るのを楽しみにしている。何をしようか今からちょいちょい考えている。

2. 働き方

日本で働いてきた経験と現在、オーストラリアの現地企業で働いて自分が感じる違うを紹介します。

2-1. 仕事した時間でなく、成果重視

何時間働いたから自分は仕事しているとアピールする人はほぼいません。投資銀行から来た人たちは長い時間働くことを普通にするので、別だけどね。

それよりも、自分のしたことがどれぐらいインパクトを生んだのかを数値でアピールことが重要視される。

会社によっては柔軟な働き方ができて、子供の学校の送り迎えだったり、ジムに行くことを通常の9時〜5時の勤務時間内に自由をできる。僕の勤務するCanvaはそのような柔軟な働き方ができるようになっていて、とてもありがたい。

限られた時間の中で成果を出すために断ることが大事

限られた時間の中で最大の成果を出したいから、働く時間の中で何をするかが重要になってくる。だから、下のようにやる仕事を想定インパクトで考えて、インパクトの大きい仕事しかしないことが大事になる。

このとき大事なのが、インパクトの少ない仕事は断るということだ。

インパクトと労力のマトリクス

2-2. 打合せの基本時間は30分

打ち合わせの基本時間は会社によって違うだろうが、僕が今、働いている会社と前職では打ち合わせは基本30分だった。忙しい上司との打ち合わせは10分、15分で終わるケースもよくあった。

打合せの基本時間が1時間のときと比べると同じ時間内でできる仕事量が格段に増えることを実感する。

もし、打合せの基本時間を1時間にしていたら、ぜひとも30分にしてみる実験をしてみてほしい。生産性が上がることを感じられるかもしれない。

2-3. 必要ない打合せはバンバン削除する

週次などの定期的な打合せで、議題が特にないときは打合せをする必要がなくなるので、打合せを削除して、その分の時間を参加予定者たちに返すということを頻繁にする。

形式的な打合せは時間の無駄でしかないから、バシバシ削除をする。
もちろん、チームメンバーと顔を合わせて人間関係を円滑にする目的の打合せもある。それはそれでチーム・ボンディングの目的でみんなでゲームをしたり、飲み食いをして何かのお祝いをする。

3. ワークライフバランス

3-1. 夕方5時ぐらいで多くが仕事を切り上げる

多くの人は仕事を夕方4時〜6時で仕事を切り上げる。6時以降にオフィスで働いているとどうしたのと聞かれることが多い。
人によっては別の国のチームメンバーとの打合せで夕方、早朝に打合せをすることもある。その場合は自宅から打合せに参加する人が多い。

無意味に長時間、働くということはない。
オフィスで役職が上の人が帰らないから、帰れないということは一切ない


3-2. 家族が仕事よりも優先順位が高い

仕事と家族のどちらが大事とオーストラリアの人たちに聞くと100%近くの人が家族と答えるだろう。だから、家族との時間は仕事より優先するし、回りの人たちもそれが当たり前だと思っているから、誰もとやかく言うことなんてない。


4. その他

日本とオーストラリアで思いつく細かく違うことを紹介するね

4-1. 家から会社までの交通費を会社が負担してくれない

オフィスまでの交通費は基本自己負担です。
日本企業とはそのあたりは違いますね。

4-2. 健康保険は自分で負担

健康保険も会社は負担してくれません。人それぞれ健康保険が違うんです。オーストラリア市民、永住者は国の健康保険「Medicare」で健康保険をカバーしてくれます。これに追加で健康保険に加入することもできます。
移民の人たちはプライベートで健康保険に加入する義務がある人が多いです。といっても医療費はほぼ実費です。

最後に

日本とオーストラリアの2カ国で働いてきて、いろんな違いがあることを実感しています。
まだまだあると思うので気づいたらネタとして貯めておきますね。
面白いと思ったこと、参考になりそうなことがあれば嬉しいな。


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