ボドゲのカードを日本語化した
The Isle of Catsのカードを日本語化したのでその時の手順とかを備忘録として残して置こうと思う。
まずこのゲーム、購入後なかなか遊ぶ機会がない内に日本語版が発表されてなんとなくしょんぼりしてた。
カードの英語自体はさほど難しいものでもないので、直読みでもいけるかなーと思ってたんだけどやっぱり日本語化しておいたほうが遊びやすいなってことで重い腰をあげて作業を始めることに。
1.カードを和訳
和訳が必要そうなカードは150枚中ざっと80枚ほど。同じ内容が2枚ずつあったり、ほとんど内容が同じものもあったりするので内容的には40~50種類ぐらい。
この程度ならととりあえずカード番号と日本語の一覧を作成。
2.カードのスキャン
カードの日本語化はいろいろな方法があるんだろうけど、今回はスリーブにカードと日本語化した紙を入れる方式にするのでまずは全カードをスキャンすることに。
使ったのはScanSnap S1500。以前に本を裁断してデジタル化するために買ったんだけど、Kindleとかで買うようになってすっかりほこりをかぶってたのを引っ張り出してきてみた。割と古い機種だけど十分に使えてよかった。
(調べたら8年ぐらい前に生産が終わってる機種だった…)
オートフィーダに20枚ほどカードをセットしたあと、自動で読み込まれていってるところに次々カードを手動で乗せていくという手法で、一気に150枚のスキャンが完了。150個のJPEGファイルが出来上がり。
3.テキストの除去
Photoshopの新しいやつとか使うと、指定した範囲の文字をいい感じに消してくれるような機能があるみたいなんだけど、そんなツールは持っていないのでなんとかできるツールがないかと探してみた。ただ最近はスマホのアプリとかでしかそういうのないみたいで、PCではPhotoshop使うしかないっぽい…
そこで、家にあるAndroidのタブレットにアプリを突っ込んで、そっちで画像を処理してからまたPCでの作業を行うことに。
今回使ったアプリはTouch Retouchってやつ。指定した範囲のものをいい感じに背景となじませて消してくれるツール。これでカードの文字をぐりぐり消していって作業が終わったファイルをPCに転送。
4.フォントを探す
せっかく作るんだからと元のフォントの雰囲気に近いのを探す。
SquareFontってやつが近いかなーと思ったんだけど、残念ながら英文字のみのフォントなので没。
フリーフォントのまとめを見つけたのでそこでぼちぼち探していたら廻想体というよさげなフォントを見つけたのでこれに決定。雰囲気も近いし可読性もそんなに低くないのでばっちり。
5.テキストを入れていく
事前に作っておいた和訳リストと文字を抜いた画像をいい感じに処理して文字を入れていく。このゲーム、カードがほぼ全部絵柄が違うために文字の配置に若干苦労するもなんとかかんとか進める。
6.印刷
理想はカラーレーザーでの印刷なんだけど、そんなステキ装置は所持していないので、brotherのインクジェットでぴゃーっと印刷。
(コンビニで印刷してもいいんだけど17ページもあるのでコストかかる。セブンだと850円かかるかな)
さすがに1個ずつ画像を指定するのは面倒なので、ScanSnapにバンドルされてたAcrobat9(古い)を使って1つのPDFにまとめてからA4サイズの用紙に
3×3で複数印刷できるようにして印刷。印刷したときのサイズ感を確認するためとりあえず1ページだけモノクロで印刷して、カードサイズとほぼ一致していることを確認。スリーブに一緒にいれることを考えて気持ち縮小して98%で指定して、高画質で印刷開始。
7.裁断
印刷された用紙をカード1枚分ずつに切り分けるという、わりとしんどめの作業を開始。カッティングボードとカッターでやってるとマジ辛いので、ScanSnapと同時期に購入したディスクカッターを引っ張りだす。
CARL社のDC-210Nってやつ。なんか結構なお値段するけど、大量に紙を切るのには非常に便利。Yahooショッピングで1万ぐらいで売ってるとこがあったので、なんかキャンペーンとかやってたらもう少し安く買えるかも。
黙々と粛々と17枚のA4用紙を150枚のカードサイズに切り分ける。
8.スリーブに入れる
ようやくカード本体との一体化作業に入る。
The Isle of Catsのカードサイズは63*88のいわゆるTCGサイズなので、それにあうスリーブを事前に用意しておいた。
HOBBY BASEの両表面エンボスマットスリーブ TCGサイズ・ソフトてやつ。
100枚で400円ぐらい。同社で半額ぐらいのもあるけど、エンボスの手触りとぴっちぴちのぴったりサイズなのがよいのでこのスリーブがお気に入り。
切り分けた用紙をカード番号を見ながら間違いのないように、また黙々と粛々とスリーブに入れていく。
9.四隅の角をカットする
まだ終わりじゃない。スリーブに入れるとシャッフルするときとかに角が手にチクチクしてけっこうなストレスになるので角をカットして丸くしていく。
使うのはかどまるPRO。NEOとかいう新しいのも出てるみたいだけど、わざわざ買い替えるほどではないかな…
かどまる3っていうちょっと安いのもあるけど断然PROのほうがいい。
机に置いて手のひらで押せたほうが疲れなくて作業効率がいい。
150枚のカードの角を4つずつ、計600回、ぱちぱちと切り落としていく。
(いまさら気づいたけど、何枚かまとめてやればよかったかも)
10.完成
というわけでカードの日本語化完了。
書き起こしてみたら思った以上に手間かけてた。
さて、これで遊ぶ準備はできたけど、実際遊べるのはいつになるかな…