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はっきり言って、起業が成功するかどうかは運である。

私は今まで、神戸大阪を中心に様々な経営者の靴を磨いてきた。私はどうすれば事業が成功するのか。どうすれば経営者として正解なのか。彼らの視点はどこにあるのか。気になって仕方がなかった。そこで私は毎回、どういう経緯で今が在るのか。成功の要因は何か、などと聞いて回っていた。

自分で事業を起こしたり、経営者の仕事とは何か。幼稚園から始まり大学までそこそこまともに授業を受けてきたつもりであったが学校教育の中で教えて貰った覚えがない。当然、そういうことは誰も教えてくれないものである。答えが無い問題であるが故に、教えて貰えないのも当然かも知れない。


肝心の成功した要因は何か、というところである。きっと皆さまも期待しているのだと思うが、その答えは詰まるところ「運」である。なんとも納得いかない答えかもしれないが、それが真実なのである。そして今では私もそう思うようになった。

起業する、創業する、新規事業を興す。これらによって莫大な成功を収め、巨額な富を得る人も少なくない。彼らは次々と事業を興しては成功しているように見える。それなのに彼らは全員、成功要因は運であると語る。

勿論マーケティングに精通していたり、WEBの知識に著しく詳しかったり、経歴の関係で商品製造並びに商品企画が上手な人もこの世の中少なくない。とはいえ、必ず成功するかどうかという点についてはスキルや能力の話に留まらず、時勢によるものが大きい。優れた能力を持っていても、競合より弱ければ負けるし、素晴らしいスキルを持っていてもそのスキルに需要があるとは限らないからだ。時代を先取りしすぎたサービスーなんてものが良い例かもしれない。

また逆に、大したことないサービスであってもあり得ないヒットを打てる場合もあるのだから不思議である。例えばタピオカなどは数年に一度爆発するが、それが良い例ではないのだろうか。(勿論凄いこだわっているタピオカもあるのであろうが、当時はタピオカ屋を開けるだけで繁盛するものであった)

結局のところ、自らが手塩をかけて育てたサービスが必ずしもヒットするとは限らないのが起業及びこの世の中なのである。それでは何故、彼らは成功することが出来たのか。その答えはただ一つで、成功するまでサービスを創り続けた事による功績が大きい。AがだめならB、それもダメならCと言った具合に、20個30個事業を創っているケースがほとんどである。

成功しないのは自分の能力が無いからだと卑下したりすることなく、出来る限りコストのかからない方法で2個3個と事業を創り続けていく。起業で成功するためには手数を増やすほかに無いのだと、私は思う。


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