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記事分類/蔵書紹介

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買ったけど読んでいない本について紹介します。本の概要、興味を持ったポイント、購入や積読の経緯など。
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#ドキュメント

蔵書紹介:考える技術・書く技術/バーバラ ミント

本の概要『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』バーバラ ミント (著), Barbara Minto (原名), 山崎 康司 (翻訳) ロジカルシンキングのフレームワークの一つであるピラミッドストラクチャーについて説明されている(本書の翻訳ではピラミッド構造と呼ばれる)。ドキュメンテーションやプレゼンテーションにも通じるテクニックであり、頭脳労働者であれば仕事の質や効率を上げるために学習すると良い。特にコンサルタントによく読まれている定番書・原典であり、知

蔵書紹介:UMLのしくみと実装がこれ1冊でしっかりわかる教科書/尾崎惇史

本の概要『図解即戦力 UMLのしくみと実装がこれ1冊でしっかりわかる教科書』株式会社フルネス 尾崎 惇史 (著) UML(統一モデリング言語)の入門書。UMLの全体像を網羅しており、カラー図解でわかりやすく書かれている。 図を書くときの書式は、適度な正確性や一貫性があるべきだと思う(正確性を追求しすぎると工数や工期の肥大化とトレードオフになるため、厳密すぎる必要はない)。なぜなら、そもそも図を書く目的は、整理できていない事柄を整理することや、文字だけでは伝達や理解が難しい

蔵書紹介:良いFAQの書き方/樋口恵一郎

本の概要『良いFAQの書き方──ユーザーの「わからない」を解決するための文章術』 FAQ(よくある質問と回答)について、良くない書き方の例とその改善案が説明されている。FAQの書き方がわからないとき・改善したいときに読むと良いだろう。入門向けに書かれており、具体例の紹介が多く、解説も丁寧に書かれていて読みやすい。 世の中のドキュメントは読み手の理解度や読もうとしたときのシチュエーションを想定できていないケースがあり、本書はFAQに注目してはいるが、本質的な考え方や方法論は

蔵書紹介:Google流資料作成術/コール・ヌッスバウマー・ナフリック

本の概要『Google流資料作成術』コール・ヌッスバウマー・ナフリック (著), 村井 瑞枝 (翻訳) 見やすいグラフとそうではないグラフの表現の具体例が紹介されている。タイトルは資料作成術と大きな言葉になっているが、実際にはプレゼン資料のグラフの表現に絞られている。プレゼン以外の資料や、グラフ以外の表現、グラフを書く方法については書かれていないので、別の教材で補う必要がある。 購入経緯と読書状況Twitterのクチコミを見て気になって購入した。買って満足して手が伸びずまだ

蔵書紹介:スペースキーで見た目を整えるのはやめなさい/四禮静子

本の概要『スペースキーで見た目を整えるのはやめなさい ~8割の社会人が見落とす資料作成のキホン』 WordとExcelの資料作成で「美しさ」「スピード」「共有性」を高めるための方法が書かれている。内容は入門向けでカラー刷りと具体的なスクリーンショットで丁寧に説明されているため、わかりやすい。 購入経緯と読書状況Twitterでクチコミを何度か見て、自分用というよりは同僚や後輩に案内するために購入した。まだ読んでいない。

蔵書紹介:エンジニアのためのWord再入門講座 新版/佐藤竜一

本の概要『エンジニアのためのWord再入門講座 新版 美しくメンテナンス性の高い開発ドキュメントの作り方』 エンジニアのドキュメントをExcelやPowerPointではなくWordで書く方法について書かれている。本書はドキュメントの意味を考えることから始まり、Excel(特にExcel方眼紙)とPowerPointの問題点やWordの優位性を述べた後、Wordの基本的な設定や作成方法などの使い方が示されている。 私の感覚的にもエンジニアのドキュメントはExcelが一番多

蔵書紹介:エンジニアのための文章術 再入門講座/芦屋広太

本の概要『エンジニアのための文章術 再入門講座 新版 状況別にすぐ効く! 文書・文章作成の実践テクニック』 エンジニア向けにビジネス文章の文の書き方が書かれている。エンジニアは設計書や仕様書に触れる機会が多いため、ふだんのメールや資料でも設計書や仕様書の書き方を使ってしまいがちである。しかし開発の設計書や仕様書と開発以外のビジネス文書では目的や読み手の違いから要求される文章の性質が異なるため、わかりづらい文書になってしまいコミュニケーションロスを生んでしまう。 本書では、

蔵書紹介:数学的に話す技術・書く技術/曽布川拓也,山本直人

本の概要『数学的に話す技術・書く技術: 文系の人も使える!』曽布川 拓也 (著), 山本 直人 (著) 数学的に考えて表現することの仕組みと方法論が書かれている。ビジネスにおける数学の必要性、教養としての数学の基礎知識、実践的な数学の使い方により本質的な理解を目指す。どちらかと言えば数学を中心にしてその応用としての表現方法もあるといった構成になっている。 購入経緯と読書状況書店で見つけて、コミュニケーション力の向上を目指してジャケット買いした。まだ読んでいない。

蔵書紹介:エンジニアなら知っておきたい システム設計とドキュメント/梅田弘之

本の概要『エンジニアなら知っておきたい システム設計とドキュメント』 システム開発プロセスと設計書作成時の考え方のポイントとして、作成時の心構えやドキュメントの位置付け・役割が丁寧に説明されている。システム開発やドキュメンテーションの根本的な考え方や本質を理解するのに役立つだろう。本書はエンジニア入門者の学習だけでなく、今まで開発プロセスやドキュメントを何となく・惰性でこなしていた人の学び直しにも良いと思う。一方で具体的な書き方への言及はあまりないので、別の教材で補いたい。

蔵書紹介:運用設計の教科書/近藤誠司

本の概要『運用設計の教科書 ~現場で困らないITサービスマネジメントの実践ノウハウ』 ITシステムの運用設計について入門向けに体系的な説明が書かれている。ITシステムの運用フェーズは開発フェーズよりも期間が長いことが多いため業務への影響が大きいが、実際には運用の考慮が甘かったり全然考慮していなかったりするので、体系的に学ぶことの意義は大きい。本書で設計書を起こすべきテーマや検討するべき項目のセオリーを学ぶと良いだろう。 購入経緯と読書状況Twitterでクチコミを多く見たた

蔵書紹介:システム障害対応の教科書/木村誠明

本の概要『システム障害対応の教科書』 システム障害の問題点、対応時の体制、プロセス、ドキュメント、ツールについて書かれている。一般的にシステム障害はないに越したことはないが、障害ゼロの実現は難しいため、障害が発生する前提で対策する必要がある。障害の発生自体の抑制、発生時の影響の抑制、検知、検知後の暫定対応、根本対応、対応の記録などいくつかのアクションがあるため、本書のような教材で体系的に学ぶと良いだろう。 購入経緯と読書状況先日紹介した『運用設計の教科書』の類書と考えて仕事

蔵書紹介:ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業2/鶴保征城, 駒谷昇一

本の概要『ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業2 増補改訂版』鶴保 征城 (著), 駒谷 昇一 (著) ソフトウェアエンジニアリングの基礎として、システムの種類や開発プロセスについて書かれている。昨日紹介した『ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業1』の続編であり、『1』のテーマは特に基礎的・上位概念的だったのに対して、本書はもう少し具体的な方法論に踏み込んでいる。 本書では代表的な業務システム(POS、CRM、CTI)、提案書、費用見積、ド