死ぬまで聴くぞ! 僕的日本のAOR選 序章
シニアの皆さん、こんにちは!
そして、まだまだ先だけど、いつかシニアを迎える皆さんも、こんにちは!
人生の嘱託、タクです。
コロナ禍の中、何かと抑圧された中で生活されている事と思います。
そんな気持ちを少しでも和らげてくれるのは、好きな音楽を聴く事ですね。
私もこんな機会だから、iPhoneでミュージシャンを検索し、想い出の作品をじっくりとフルアルバムを聴き直しています。
そんな中で、今でも色褪せない珠玉のアルバムに再会します。
と言うわけで、一音楽ファンの僕的選出によるそんな珠玉のアルバムたちを残しておきたいと思い、noteに綴ることにしました。
同年代の方々には気づきが、若い方々には発見があったら幸いです。
シャッフルが変えた音楽の聴き方
「人生はシャッフルだ!」と言ったのは、アップルの故スティーブ・ジョブズです。
音楽業界に変革をもたらした「iPod」でしたが、好きな音楽を入れ何がかかるかはiPodにお任せと言う「iPod shuffle」の発表時の言葉です。
この「シャッフル」は、音楽の聴き方を変えてしまいました。
僕に近い年代の方は、好きな曲を選び、曲順を熟考した自分オリジナルのTPOに合わせたベストカセットを、好きなミュージシャンのアルバムダビングカセットと共に、ウォークマンやカーステレオで聴いていたはずです。
しかし、iPodから今やスマートフォンで音楽を聴く時代になり、持ち歩ける曲は莫大に増えました。
僕は、iPhoneのMusicにお気に入りと言うプレイリストを作り、好きな曲を全部そこに詰め込んでシャッフル再生しています。
TPOに合わせるのなら、「夏」とか「海」とか「夜」などと言うプレイリストを作り、シャッフルです。
そう、ミュージシャンが曲順まで心血を注ぎ込んで作り上げたアルバムを、あっという間にシステム任せに再生している訳です。
それまでのアルバムという概念を、シャッフル再生は変えてしまいました。
さらに、音楽配信サービスにより、それまでのCDを購入すると言うより、アルバムの中から聴きたい曲をダウンロードする様にもなりました。
私たちが待ち望んだニューアルバムと言う概念は、もう過去のものになりつつあるのかもしれません。
そんな時代だからこそ、フルアルバムを聴くことが新鮮だったりします。
1980年前後の煌めきを彩った「AOR」
音楽のジャンルに、「AOR」があります。
1980年代、日本はバブル期を迎えた頃です。
観葉植物が置かれ、天井で回る扇風機に29インチくらいの大型テレビが吊るされている六本木のカフェバー辺りで流れていた音楽、Adult Oriented Rockと言われたジャンルです。
「Steely Dan」や「George Benson」「Boz Scaggs」「Bobby Caldwell」「Michael Franks」「Ned Doheny」「Bill LaBounty」「Airplay」「Christopher Cross」などが、僕のよく聴いているこのジャンルのアーティストです。
「Quiet Storm」系、日本では「Soft & Mellow」とも呼ばれていましたが、「Smokey' Robinson」「Luther Vandross」「Chaka Khan」「Grover Washington Jr.」「Earth, Wind & Fire」「Ray Parker Jr.」「Sade」なども聴いていました。
その後、時を経て、Adult Oriented Rock=AORに括られましたが、1980年前後のあの煌めきの時代を彩ってくれました。
そして、大きな括りで洋楽のポップスを聴くと共に、もともとの土壌にある日本のポップスも、もちろん聴いていました。
フォーク系、ロック系、ポップス系と流れの変化の中、洋楽に憧れを持ち、そこにチャレンジしているように聴こえる日本のミュージシャン達を聴いていました。
その当時はニューミュージックと呼ばれていましたが、最近では「City POP」と呼ばれ、YouTubeで海外のリスナーから注目されているとのことですから、逆輸出されているのだと思うと共に、その質の高さを誇りにすら思います。
アルバム志向の日本のミュージシャン達が好きだ
大体、音楽の定義はクラッシックや大衆音楽としてのポップスとか、大きな括りしか無いのかもしれませんが、少し前ですが、ある記事を読んで、僕の中で好きな音楽の分野をはっきりと位置づける事ができました。
それは、日本では「AOR」はAdult Oriented Rock=大人志向のロックと言われていますが、アメリカではAlbum Oriented Rock=アルバム志向のロックとして使われていると言う記事でした。
Wikipediaによると、「シングルチャートを意識したものではなく、アルバム全体としての完成度を重視したスタイル」とあります。
正にこれです。僕はAlbum Oriented と言う意味で「AOR」好きでずっと来ていたのだなと改めて気付きました。
前置きが長くなりましたが、そんな僕が死ぬまで聴きたいと思っている「AOR」の名盤達を紹介して行きたいと思います。
それも、日本人アーティストで紹介して行きます。
洋楽に憧れ、でも、洋楽にはなりきれない日本人としての壁、育った音楽環境、日本語という言葉、それらを超えて表現をしてきた先輩や同年代のアーティスト達に、敬意を評したいからです。
選出は僕が出会ったアーティストとなります。
専門家ではなく、一ファンのチョイスです。
このアーティストが良いよとか、このアーティストならこっちのアルバムの方が好きとか、思うところも出てくると思います。
ぜひ、コメント欄で共有してください。
この企画で、音楽の幅を広げていきたいと思っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?