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夕暮れに、手をつなぐ 北川悦吏子ドラマ
こんばんは俵省太郎です
今季話題のドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』の第一話拝見しました
久々の北川悦吏子ドラマということで胸躍らせていたのですが、やはり素晴らしかったですね。
第一話からググッとハートを強く掴まれ、さすが『ロングバケーション』『ビューティフルライフ』等を大ヒットさせた脚本家・北川悦吏子先生だ、やはり大御所にぬかりはなし、といった感じで安心して楽しむことができました。
序盤からまるで昭和のベテラン漫才師を彷彿とさせる年季の入った話芸を見ているようで、決して大爆笑はしないのだけれど、何か、この、突拍子も無い展開なんじゃ、と思いきや、そつなくサラリと回収して微笑みを与えてくれ、安定した話術が安心感を与えてくれるといった、決して心の底から面白いとは感じないのですが、何か老舗の腐りかけた漬けマグロをお茶漬けにして胃に流し込むような充実感とドキドキ感と言いましょうか、
とにかく、『いなかっぺ大将』を現代版にリメイクしてくれただけでも有り難いのに、実写化まで、、
ん? はぁい? なに?
『いなかっぺ大将』の実写化じゃない? え?
だって、『夕暮れに手をつなぐ』、といったら、いなかっぺ大将のオープニングテーマで大左衛門と動物たちが夕暮れ空をバックに歩くとこから名付けて、ない?
名付けてない?ほんとに?
広瀬すず演じる空豆ちゃんは風大左衛門(かぜだいざえもん)を現代版にした主人公で、音くん(永瀬廉)が相棒のニャンコ先生、じゃない? じゃないんだ、あー、そうなんですかぁ、
空豆ちゃん2話目から、柔道家目指さ、ない?
じゃあ、とろサーモンの久保田は西一(にしはじめ)じゃなかったんだ、そうかぁ、そうなんですか
でも、あの、全体的に良かったです『いなかっぺ大将』の実写化ではないとしても、作品としては。
いまドラマの概要を確認したところ、レビューなんかでは賛否分かれて荒れ模様みたいですが、
九州の田舎もんなんて大体あんな感じですし、田舎っぺ感は素晴らしかったです。
私も福岡出身なんで九州人をたくさん見てきましたけど、大多数の人は噴水の水で顔洗いますし、ホテルのカードキーなんて誰も使い方知らないですよ、なんせ見たことないんだもん。
いまね、他の人の感想で九州人はそんなガサツじゃない馬鹿にしてる!とか書いてるの読みましたけど、
九州人なんてみんな大東京のパーカー着て東京練り歩くに決まってますし、なんせ目立ちたがりですからね。
婚約者にフラれたらやけ酒で他人をホテルの部屋に連れ込みますよ、当たり前ですよ、常識常識
高校の学芸会も全校金太郎やりますですよ
しかしね、これが『いなかっぺ大将』のリメイクじゃないとしても、大御所脚本家の凄みを感じました
私の脚本に口出しする奴は地獄へ行きやがれ、といった気迫ですよ、それが全てですよ
ぽっと出のあまちゃんには真似できないんですよ
一話で偶然5回も同じ男女が鉢合わせするんですよ、凄いじゃない
これが昭和レトロですよ
辻褄ばかり考えて小さくまとまってる最近の未熟者とはわけが違うんですよ