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戯言(1)【効率化】




私の中にある効率化


「効率化」

仕事を3つ掛け持ちしている私にとって必要不可欠かつ非常に大切にしている言葉だ。

日々 私の脳内では変化する状況に応じスケジュールが組まれているが、そこでも1番に重要視しているのは"効率"である。
実際 昨日の夜もバー勤務中に靴の汚れが目に付き今朝のスケジュールが組み替えられ、出勤前に靴洗い(20分)と洗濯(1時間)を済ませることができた。

さてお気づきだろうか?
そう、効率化が大好きな私は正社員の仕事と私生活に必要な作業は概ね所要時間を把握しているのだ。

「そんなの皆あらかた分かっているよー笑」
と思ったそこのあなた。
わかる。多分みんな大体は把握している。
しかし私の場合は定期的にストップウォッチを片手に生活し、余裕を持たせた所要時間を記録しているのだ。

ついこの間は本1冊にかかる時間を把握するためいつもより3時間早く起き、途中家族に話しかけられ対応する時間も正確に記録。'300ページの本を読み終わるのにかかる時間'をゲットした。
もはや強迫性障害なりかけである。


少し行き過ぎてはないだろうか 


しかし最近そんな「素晴らしき効率化」に影が差し始めていることに気が付いた。
道を歩いていてふと、目の前にある柱を右に避けるか左に避けるか意識的に計算している自分を見つけてしまったのだ。

無意識に判断することは今までもあったかもしれない。しかしここで問題なのは"意識的"に頭で考えているという点である。

振り返れば「仕事以外の会話」「コンビニでの店員さんとのやりとり」「人間関係」等、プライベートにも効率化の波は押し寄せていた。

「効率化」による弊害


ここからは効率化によって発生した問題を箇条書き形式で上げていこう。

  1. 全てにおいて"それが私の今後の利益になり得るか"を考え必要じゃない場合は大体切り捨てている

  2. ラフな会話でも何も考えずに話すことが出来ない

  3. 友達の話にも「要点をまとめて伝えてくれたら楽だな」とたまに思う(中傷を恐れずに書きました)

  4. "話を聞いて共感する"が出来ずすぐ解決策を提案してしまう

  5. (これはそもそも休暇が少ないのが原因だが)仕事や家事以外のプライベートにも優先順位をつけている

  6. 人間関係にも効率化を求めつつある(これも時間が無いのが問題)

  7. 何も考えない時間が無い

総評すると、どれもこれも相手はもちろん自分の気持ちまでもを無視して「効率化」を求めているのだ。

何をこんなに頑張っているのか


効率化に振り回されている自分に気付き立ち止まってみると、今の私の人生「タスクをこなすこと」が全目標になっている気がする。
上記で述べたように、そこに私の気持ちはほぼ含まれていないのだ。
全く悲しくも辛くもないのだが これではいつかパタッと気持ちが途切れる日が来る気がする。

もし仮に無期限で仕事せず誰とも接する必要も無い場合、私は何を1番したくて誰に1番会いたくなるのだろうか。本当に分からない。
コロナ禍に濃厚接触者になり約1週間自室から出られなくなっても「幸せだ〜」と思っていた人間である。1番でなくても何をするのか想像すらできない。


改善策


もちろん現時点で悩んでいるのだ。
解決策など何も分からない。

しかし少なくとも"意図的に効率化を求め" "何も考えない時間が無い"というのは問題であると言えるだろう。
意識して「何も考えない時間=瞑想」を作り出す必要がある。かのスティーブ・ジョブズやレイ・ダリオ、イチローでさえ瞑想を大切にしていたのだ。
最初は難しいだろうが結果らしい成果が出次第また改めてシェアしようと思う。


結果を求めている時点で既に瞑想にも「効率化」が適用されているのかもしれないが…。




(この記事にかかった時間: 以前から脳内で軽く組み立てていた時間を除き 通退勤中という状況下で2時間10分)



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