人材育成について2/6
1回目の「価値観」では、経済構造、社会構造の変化により
世代間において、会社、働き方に対する意識が異なることを言いました。
2回目の今日は、「個性」についてです。
正直いうと、全て「価値観」に包摂されますが、あえて分解します。
ただ、繋がっています。
「個性」について、良く言うと「自分を持っている」
悪く言うと「自分を頑なに守る」「絶対に失敗しないようにする」でしょうか。
SNSが台頭したなか、自分をどう見せるか、どう見られるか、
自分が同級生と比べどういう位置付けなのかが鮮明に見えるようになりました。
SNSにより、自分自身が白日の元に晒されたため、完全に身構えます。
(場合によっては、嘘をつくこともあります。大きく見せたいゆえ。)
上司「なぜ、自分で考えられない」
A「言われてないからわからない」
上司「あなたはこの組織で何をやりたいの」
A「特にない」
といった具合です。自分がバレないようにします。
さらに、個人が組織に先行しているため、基本的には
「自分はこんなもんじゃない」「ここは腰掛けだ」と思っている場合もあります。
これは、前回と同様SNSの台頭により、格差が目に見えてしまったからです。
自分の周りが同じで、みんな同じように頑張っていて、かつ、情報が限られていれば、今の位置で満足していたと思います。
例えば、ブータンは長らく、世界で1番幸せな国と言われていました。
しかし、今日その順位は、相当下がっています。
それは、これまで情報鎖国であったブータンに海外の情報が入り、
自身の国を相対的に比べることが増えたからです。
一般的に、組織にいる場合は、出世することがある意味の成功です。
ただ、今日、出世しても責任ばかりが増え、給料がほとんど変わらないなか、結局は自分にとって出世が意味があるか、どうかに焦点が当たります。
自分のやりたいことができるか、自分にとってためになるかが焦点です。
このような若者も組織の一員として動く必要があります。
そのために、マネジメントが必要であり、上司からの説得が必要です。
重要な視点は、個人にとってどのような意味があるか、ためになるかを
上司がしっかりと説明することが必要かと思います。
その際は、より具体的、短期的視点から!!
個性を大事にしつつ、どのように組織に統合していくかが
人材育成の焦点になると思います。「君にとって」「あなたにとって」。
昔は、「技術は盗め」「自ら学べ」「自分で考えろ」でした。
人材難の中、若者に残ってもらうためには、少しの工夫が必要ですね。
現在のように、大量採用し、数年後、残ったやつが根性があるといった
「生存者バイアス」的な育成方法は合わないかもしれません。
ちなみに、僕は、根性ないやつはやめろ派なので、
昔の考えです。
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