1年間、複数言語を勉強してわかったこと

僕が外国語を勉強し始めて1年が経ちました。
ざっと8言語に触れました。
この1年で色々なことに気づいたので、シェアしようと思い、noteを書きました。

みなさんの参考になれば嬉しいです。

1年前の僕

昔から、暗号のような意味のわからない文字列にロマンを感じるタイプの人間なので、外国語に興味を持つのは自然なことでした。
中学高校時代は英語ばかり勉強していましたし、少しだけ韓国語とイタリア語をかじったりもしました。

大学では英語とドイツ語を選び、卒業後は少しだけドイツに住みました。とはいえドイツ語をうまく話すことはできません。そこまでドイツ好きというわけでもなかったので、パッションの無さが上達を妨げていたと思います。

英語も少ししか話せません。
残念ながら、僕の耳はあまり良くなく、日本語も理解できないことがあります。そんな耳ですから、あんなに不安定な英語を聞き取るのはかなり大変です。

そして何より、頭は良くないです。
「好きこそものの上手なれ」でなんとかやっている状態です。記憶力は悪いです。

こんなスペックで、いざ、外国語を勉強し始めました。

勉強を始めたきっかけ

外国語に興味があることはもちろんですが、とあるYouTube動画を見たことがきっかけでした。外国語を勉強しているみなさんでしたらよくご存知でしょう、彼です。

こんなことが可能なのか、できるなら自分もこうなりたい。世界中の人と、その人の母国語で話せるようになりたい。
本気で思いました。

そして、大好きなイタリア語と、ケバブが好きだからという理由でトルコ語を選び、勉強がスタートしたのです。

触れてきた8言語

  • 英語

  • ドイツ語

  • イタリア語

  • トルコ語

  • オランダ語

  • ルーマニア語

  • インドネシア語

  • フランス語

ドイツ語は学生時代に触れていますので、その延長でたまに勉強したり、チャットしたりしていました。

イタリア語とトルコ語は先に書いたとおり。

オランダ語はイタリア語とトルコ語から2ヶ月遅れてスタートしましたが、そこまで情熱がなく、後回しにしている言語です。

ルーマニア語との出会いは、あるモルドバ出身の友達との出会いがきっかけです。今では大先生と勝手に呼んでいる人で、初対面で1時間ほど話し続けるという、コミュ障の僕には考えられないことが起こり、じゃあルーマニア語も始めようと思い、長いこと続いています。イタリア語とトルコ語から4か月遅れでスタートして、今ではメイン言語のひとつです。

インドネシア語も本を買って少し勉強しました。ですが、5言語同時進行はとてつもなく大変で、こちらも後回しになっています。

フランス語はやらなきゃいけないという焦燥感がなぜか芽生えて始めました。まだ諦めてはいませんが、後回し確定になっています。

1年経った今、メイン言語はイタリア語とルーマニア語になっています。

どのように勉強してきたのか

2種類の勉強方法

おそらく気になる項目はここでしょう。
期待はずれな内容でしたらすみません。

まず、トルコ語とイタリア語で違う勉強方法を試しました。

トルコ語は本で文法を一通り勉強する、これぞ勉強というやり方。結局僕にはこれが合っていると思っていたので、自然な選択でした。

イタリア語は、特に文法を勉強せずに、書きたいことを辞書や本をその都度見ながら書いていくスタイルにしました。イタリア人の友達を作って、その人に文を添削してもらう方法で、実はこれが大当たり。友達運にも恵まれたこともあり、とても捗っています。
イタリア語で勉強らしい勉強は、動詞の活用と単語を覚えることくらいしかまだしていません。

イタリア語の動詞の活用は多過ぎて大変

とはいえこの方法ができるのは、英語の知識がある程度あったからだとも思います。英語の知識があったから、「こう言いたければこの文法項目を見ればわかりそう」と見当がつくからです。

友達に添削してもらう方法が良いとわかったので、どの言語を勉強する時にも必ず友達作りから始めました。

有効なチャットアプリ

友達を作る方法はふたつ、HelloTalkとOmeTVです。

特にHelloTalkは外国語を勉強する人のためのアプリで、お互いの知っている言語を教え合うことができます。
自分が話せる言語と勉強している言語を設定すれば、言語交換できそうな人をリストアップしてくれますので、友達を作りやすいです。

自分からメッセージを送って、世間話をしつつ、「文を書いたから添削してほしい」と伝えれば、きっと相手は「いいよ!」と応えてくれます。
実際、HelloTalkのチャットには添削機能がついています。運営もこの方法を推しているはずです。

添削してもらった文

こうして僕は、友達を作るためにメッセージを複数人に送りつけて、気が合いそうな人には「Sensei!!!!!!」と呼びながら添削をお願いしています。
各国に毎日チャットするくらいの大親友ができたのも嬉しいことです。

OmeTVは、ランダムマッチ型のテレビ電話みたいなもので、YouTubeでよく見るあのアプリです。
こちらは音声でのやり取りになるので、かなり難易度は高いです。うまくいけば友達ができますが、初めはHelloTalkほど期待できません。
結局OmeTVでできた友人は、ルーマニア語を勉強するきっかけになったあの大先生しかいません。とはいえ、少なくとも英語が話せるようになれば友達はできそうですし、会話の実践トレーニングになりますので、玄人向けです。

この1年で気づいたこと

今回みなさんと共有したいことです。
外国語を1年勉強して、良いことも悪いこと(?)も、気づいたことがあります。

複数言語同時進行

書いてきたように、僕は複数の言語を同時に勉強してきました。多くの人がひとつに絞るようにアドバイスをくれました。でも僕は、それに従うことができませんでした。情熱が止まらなかったのです。
けれども流石にきついと気づいたのは半年ほど経ったとき。イタリア語、トルコ語、ルーマニア語、インドネシア語、ドイツ語に加えて中国語にも手を出そうとした時でした。
情熱はあるけど、頭が追いつかなかったです。
残念ですが、言語を選ばざるを得ませんでした。
その時に3つ選び、最終的にはイタリア語とルーマニア語に絞りました。ちなみに3つのうち、外したのはトルコ語です。

少し理由を書かせてください。
3つならできると思っていましたが、結局難しく、2つに絞る決意をしました。
とても難しい選択でしたが、イタリア語とルーマニア語を選んだ理由は、このふたつがラテン語由来で似ている言語だからです。
トルコ語は日本語と似ていて、日本人には比較的学びやすい言語だと思います。ただ僕は、外国語の基準が英語、つまりヨーロッパの言語になっていて、アルタイ語族のトルコ語にあまり馴染めずにいました。ケバブ好きから始めて、友達もどの国よりも多いですし、大好きな国ですが、今は少し休憩です。勉強ほどではないですが、チャットを少し続ける程度にしました。

僕には2言語が同時進行の限界でした。
頭のいい方でしたら3つ、4ついけるかもしれませんが、やはり多すぎるのは良くなさそうです。

苦手な文法項目は他の言語でも苦手

ドイツ語を勉強していた時に苦手意識があったものが前置詞でした。多すぎてなかなか覚える気になりませんでした。
ヨーロッパの言語は前置詞が活躍します。イタリア語やルーマニア語も例外ではなく、前置詞が苦手です。
新しい言語を始める時には、自分の苦手項目を思い出して勉強するといいかもしれません。

英語に頼らない

チャットをするとき、英語ができる方は、結局英語に頼ってしまう可能性があります。僕もはじめは英語ばかり使っていました。当たり前ですが、それでは他の言語がなかなか上達しません。
なので英語に頼らない強い精神が必要です。時間がかかってもいいので、自分で文を作って返信することが大事です。仲が良い相手ならその文を修正してくれる関係になっていると思いますし、頑張って文を書いたこともわかってくれるはずです。
実際これを徹底してから、圧倒的に文を作る能力がレベルアップしました。こちらがどんなに変な文を送ってもちゃんと返事をしてくれる友達に感謝です。

毎日その言語を使う

どんなに忙しい日でも絶対に1回は返信をする、動詞の活用形を書き出す、とにかく毎日OmeTVをするなど、なんでもいいのでとにかく毎日使うことが大事です。
勉強アプリには連続ログインを祝ってくれる機能がありますので、記録更新のために活用しています。
1年間毎日使い続けたイタリア語は、上達スピードが他を圧倒しています。やはり「継続は力なり」です。


おわりに

昔からマルチリンガル、ポリグロットになることが夢でした。とはいえ生半可な覚悟での勉強では長くは続かず、夢を諦めていました。

そんな僕がもう一度、強い意志でもって、複数の言語を毎日使い続けられたのは、助けてくれる仲間、先生がたくさんいるからです。

今はまだ1年が経過しただけです。まだまだ僕の勉強は続いていきます。

次の1年はイタリア語とルーマニア語、ドイツ語は実践トレーニングを積みたいですし、トルコ語を再開しようと思います。余裕ができたらインドネシア語にまた挑戦します。

また2周年記念でnoteを書くかもしれません。

読んでくださりありがとうございます。

それではまた。


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