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本日の読書録 〜進化しすぎた脳〜
ここ3日間は池谷裕二さんの著書、『進化しすぎた脳』を読んだ。脳科学、と聞くとなんだか難しそうなイメージもあるが、これはそのイメージを覆してくれるような本である。
これは、脳科学者である著者の池谷裕二さんが、NYで中高生を相手に特別講義を行った内容が収録されている。(ちなみにこの講義を聞いた中高生は慶應NY学院の中から選ばれた8名の生徒だった!←慶應と聞いただけで湧いてくる親近感)
4日間にわたる講義の内容がそのまま収録されているため、生徒からの質問や反応も文章に組み込まれている。この本がわかりやすのは、図や写真とともに自分も講義を受けているような気持ちで読み進められるからだと思う。
難解で複雑な脳科学の最先端の話を、身近な例を交えて、かつ専門的な内容にも踏み込んで話されているので内容も充実している。「心はどこにあるのか」「意識とは何か」「言葉とは何か」「記憶とは何か」など、ふだんあまり考えないけれど、確かに言われてみれば不思議だな、と思うことが1つずつ丁寧に解説されていく。非常に読み応えのある本だ。
8月に読んできた本の中で、一番興味深かったと言っても過言ではない。読んだことのない方には是非オススメしたい。
今回本棚に並ぶたくさんの本からこの本を手に取ったのは、池谷裕二という著者の名前に見覚えがあったからだ。どこかで読んだ気がするな、と。部屋の本棚をのぞいた時、この本だ!と思い出して懐かしくなった。それがこちら↓
2011年に出版された本だが、自分が高校受験に向けて勉強している時に読んだことがあった。勉強に行き詰まり、気分転換に本を探していたところ、たまたま家の本棚にあり、手に取ったのだ。勉強の合間に少し、と思ったのだが面白くてじっくり読んでいた記憶がある。この本に書かれていることを全て実践できたわけではないが、当時は自分に都合の良さそうなところだけピックアップしてトライしていたような気がする(笑)
池谷裕二さんは脳科学に関する本をたくさん出版されている。記憶にある中ではこの2冊しかないが、池谷さんの本はどれを取っても興味深い。これからも池谷さんの本をいくつか手に取って読んでみたい。