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初めての保護者対応

塾でのアルバイト、もちろんメインの仕事は生徒への指導である。だが、それだけではない。特に、個別指導の塾においては”保護者様への対応”も大事な仕事の一つとなる。

一人一人の生徒を直接指導しているのは、教室責任者ではなく担当の講師だ。
そのため、定期的に学習状況の報告や面談の日程相談などを講師から連絡する必要があるのだ。

そして昨日、はじめて担当する生徒のお母様に電話をかけることとなった。
先輩講師3人に見守られながら、社員さんに教わったことのメモと、電話マニュアルを手元に置いて、「発信」ボタンを押す。

緊張の瞬間だ。

プルルルル・・・・ガチャ『はい、〇〇です。』

(落ち着いて、噛まないように、マニュアル通りに!!!)←心の中

マニュアルに沿って、保護者様にお伝えしなければならないことを伝えていく。
「仕事として電話をかける」ことが初めてだった自分にとって幸いだったのは、保護者の方が「学習指導は塾にお任せしますので・・・」というスタイルだったこと。こちらが主導権を持ったまま、スムーズに話を進めることができた。

マニュアル通りに。とは言っても、会話の中では一言一句マニュアル通りにとはいかない。とっさの敬語や謙譲語が求められる場面が何度かあった。(さほど長くて複雑な電話でもないのだが・・・)
このときふと、高校時代の部活動での経験を思い出した。OBやコーチの方と話をするとき、失礼のないように敬語を使うことを先輩方から厳しく指導されていたのだ。まったく関係のなさそうな経験が活きることもあるんだ、と実感した。

大きなトラブルや不自然な会話もなく、6、7分で電話は終わった。

「初めて、という割には落ち着いていたし、失礼なこともなくうまくできていたよ!」とありがたい評価をいただいた。


社会に出ていくための経験として、1つ1つの小さな経験を大事にしていきたい。
その積み重ねがきっといつか大きな場面で役に立ってくるだろう。

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