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鍼技術を学ぶために3回目のベトナムへ✈️
たくさんの施術にあたらせていただく中で
なかなか改善できない方
少し良くなってもすぐに戻ってしまう方がいました。
その中でも脊柱管狭窄症の患者様を
全く改善することができなかった時の話を
前回書きました↓
そして、ベトナムの鍼灸ドクターから
技術を教えていただけることになり
2023年2月、3度目のベトナムへ🇻🇳
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ドクターの話される内容を通訳をしていただきながら
講習では主に、
・頸肩腕部の疾患
・ヘルニアや狭窄症など腰部疾患
・変形性膝関節症など膝疾患
に対する座学と実技講習が行われました。
WHOで公認されているツボは361穴と言われていますが
500以上のツボを使用されており
ドクターは同身寸法や骨度法を使い
基本に忠実に取穴をされます。
中には日本で言われている部位と違うツボや
日本ではあまり使用されていないツボも。
そしてそんな数多くのツボの中から厳選された
症状に対して結果の出るツボを
取穴から丁寧に教えていただきました。
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これまで使ったことがなかった
鍼管を使わない8番鍼での施術。
日本にはまだない鍼を使っての施術。
最初、8番鍼は痛いのでは…と思っていましたが
実際に使い始めてみると痛みはほとんどなく、
1番鍼など細い鍼とほぼ変わらない。
また鍼管を使わないことも
非常に正確な刺入がしやすい上に
受ける側にも切皮痛がないことがわかりました。
学生時代の最初から鍼管を使っての鍼治療を
学んできていたわけなので驚きです。
そして「刺入時の不快な痛みを軽減する」
ということで細い鍼、柔らかい鍼など
細かな部分が進化していっている日本の鍼。
「鍼治療は怖いイメージがありますよね!
でも髪の毛くらいの細さで痛みはほとんどありませんよ!
こんなに細い鍼を使っていますよ!」
私もそうお伝えしていましたし、
ほとんどの鍼灸院でそのような文言を見かけます。
しかし、
そもそも8番鍼でも、全く痛くないのです。
なんなら8番鍼の方が痛くないと思ったほどでした。
これまで当たり前と思っていたことに対して
少しずつ疑問が湧いてきました。
ここまでに書いたように主に習ったことは
これまで使用していなかった鍼での刺入。
そして結果の出るツボと正確な取穴方法。
最初は少し慣れませんでしたが
すぐに刺入にも慣れ
ドクターは取穴を細かく見て修正してくださいました。
でもそれだけで圧倒的な結果を出せるのか?
想像以上にシンプルだったことに驚いたのです。
しかし、のちに
この技術で圧倒的な結果が出る理由を
証明する情報(論文)がどんどん出てきました。
そして逆に、
日本で一般的な鍼治療では結果が出ない事実も。
技術を身につけた私は
ベトナムから宮崎に帰り
早速、これまでほとんど改善されていなかった
脊柱管狭窄症の患者様に連絡をしました。
次回【習った技術。自分も同じように結果が出せるのか】