カルピス石けん
近所といっても一駅隣に昼から夜までいつも行列の家系ラーメン屋があって平日16時頃通りかかったら4人くらいしか並んでなかったので自分も食券を買って並んだ
並のラーメンが1000円で煮卵やら焼豚がのっかった特製が1250円
もう来ることないかもしれないし思い出作りにと1250円の食券を押す
かつての自分ならラーメンに1000円以上出すなんてありえないし、というか普段食べるファストフードでも1000円って牛丼なら特盛とサイドメニューになる金額だし量的にも食えるわけない
1250円の価値についてなんとなく考えてたら店員に呼ばれたので指定されたカウンターに着席
隣にかけ算3の段でギブアップするであろう生ゴミを煮詰めたようなカップルがいて男がライスが多過ぎて食えないと女にだらだらと話していた
店内は男1人客がメインなのでほぼ全員が心で早く帰れと念じていたであろう
案の定というか、テーブルに食べ終わったら丼をカウンターに上げてくださいの張り紙が目の前にあるけどそのままで帰っていった
ほどなくして、自分のラーメンが運ばれてきた
お店の人が焼豚の他に低温調理の鶏肉も何種か入ってる旨を説明していたけど何も入ってこない
え、焼豚がたくさんじゃなくて鶏肉も入ってるの?ってちょっと驚いた
あと、おれはなんでも低温調理を有り難がる傾向が好きじゃない
ラーメンならゴリゴリの強火で炙り倒した焼豚をがっつきたい
スープを飲んで確かに美味しいのが一瞬でわかる
自分みたいなバカ舌でもスープが幾つかの階層に分かれていて鶏ガラや野菜やいろんな出汁が幾重にも広がり、この美味さは店主の血と汗の努力の結晶なんだなということがわかる
だけど圧倒的にこれじゃない
麺も美味いよ、焼豚としゃらくせえ鶏肉も美味いよ、だけどおれはラーメンに美しさを求めてないって気づいたよ
翌日、日高屋でチゲ味噌ラーメンがやってると知り店に入ったらチゲ味噌はまだだったのでモツ煮ピリ辛ラーメンを食べたら昨日のラーメンより旨かった
もうラーメンはよくわからないので当分いいや
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