【今日のひとこと】自信を取り戻し可能性が広がった

大人になって書道を再開したとき、
私は自己否定の塊でした。
大好きだった仕事も手放した。
手放さなくてはならないほどに
追い込まれてしまった。

だから、
私は何のためにがんばってきたのか、
やってきたことを全部無駄にしてしまった
そんな風に思っていた。

ただ、書いている時間は...
筆との格闘に没頭している時間は
（思うままに筆が動かないので
　いい意味で格闘している気分でした🤣）
そのことだけに没頭するから
他のことはいっさい考えずに済んだ。
その時間がとてもありがたくて
ただただお稽古に取り組んでいました。

子どもの頃に習っていた「お習字」とは
勝手の違うお手本。
中国の古典は慣れ親しんだ文字とは
ちょっと違う（旧字体や日本で使わない漢字）文字を
書くことは、筆遣いも変わるので
本当に初めてのことだらけ☆
とにかく必死でした。

でね。しばらくすると
「半切」という半紙より何倍もの大きさのある
細長い紙に書く機会があって。
確か2行か3行で書くように指導されました。

はじめてのことで戸惑いながらも書いてみると
「はじめてにしてはよくまとまっている」
「紙面構成力があるよ」
そう言っていただけました。

紙面構成力？？
ただ書いただけですが…というのが
私の感覚ですが
先生曰く、隣に並ぶ文字との
バランスが取れているというのです。

このほかにも、
お稽古を続ける中で
私の書いた字から先生は
私の長所を見出してくれました。

運動が得意
我慢強い
元気がある
人への気遣いがある...
そんな感じのことを
言っていただいたと記憶しています。
さらに、
自分では得意だと思っていなかったことも
得意なこととして指摘していただきました。

それらの言葉に私は自信を取り戻し、
こういう自分を活かしていけるのではないか、
自分の可能性に気付かせていただきました。

見失っていた自分の未来が
おぼろげながらに
見え始めたんです。

あのときの私は、先生に
自分のことを見出だしていただきましたが、
少しずつ、自分の状態も
見えるようになってきました。

字ってすごいな。

そう思う今日この頃です。

書いた字から見出す未来

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