コロンビアで目の前で強盗を目撃した話
隔離生活Day1.
コロナになってしまい今日からホテルでの隔離生活が始まった。
約1週間も狭い部屋に閉じ込められるのはとっても退屈だが、逆に言うと普段なかなかできないことに挑戦できるチャンスでもある。
てなわけで1日1記事ずつnoteを書いてみようと思い立った。
ジャンルは特に指定せず、自分の体験談だったり頭の中で考えていることを言葉にしてみようと思う。
本日のお題は「コロンビアで目の前で強盗を目撃した話」です!
そもそもなぜコロンビアに行ったのか?
2018〜2019年にかけて大学を休学し、1年間フランスに留学していた。
現地では語学学校に通っていたので、フランス語を学ぶために世界各国から生徒が集まっていた。
色々な国の友達ができたが、その中でもコロンビア人の友人が多くできた。
フレンドリーで明るく、エネルギッシュな彼らと一緒にいるうちに自然とコロンビアという国が好きになり、いつしか行ってみたいと思うようになった。
そんな中で、特に仲が良かった友人のホセが、休暇のタイミングで首都・ボゴタにある彼の自宅に招待してくれた。
こうして小さな夢だったコロンビア行きが実現した。
平和に観光していた帰り道、事件は起こる
2019年6月26日。
事件が起きた日はホセとホセのお母さんと車でボゴタを観光していた。
博物館や美術館を巡ったり、コカ茶(コカの葉っぱを使ったお茶)を飲んだりした後、モンセラッテという展望スポットでボゴタの街並みを一望。
その日の観光をいい感じに締めくくり家路についた。
窓を開けて車を走らせる。6月のボゴタの気候はジメジメとしていたが、窓を開けていると風が入ってきて気持ちいい。
「コカ茶美味しかったから日本に持って帰りたいわ〜」
「モンセラッテの露店のおっちゃん、営業がしつこすぎたねww」
「ボゴタ育ちなのにモンセラッテ来たことなかったから普通に感動した!」
こんな感じで3人で1日の観光を振り返っていた。
4車線の幹線道路で信号待ちをしていたその時、ホセのお母さんが叫んだ。
「今すぐ窓を閉めて!身をかがめて!」
和やかな雰囲気の中で突如そう言われたので何が起きたか分からなかったが、次の瞬間ガラスが割れる音が耳に入った。
「もう大丈夫」と言われて顔を上げると、1つ左の車線の2台前の車の後部座席のガラスが割られていた。
そして覆面をかぶった男3人が犯行に使用したであろう鈍器と盗んだであろうバッグを手にして道の脇に走っていく姿が見えた。
信号が青になり車が進むと、被害にあった車を横目で見た。
運転手と助手席に2人乗っていて、後ろに置いていたバッグを盗られたようだ。
自分はこれまで幸いなことに、旅行で大きなトラブルに遭遇したことがなかった。
それだけに目の前で見た今回の光景はとても衝撃的であり、今でもそのときの映像が脳裏に焼きついている。
当たり前が当たり前でないことに気がついた瞬間
その日はホセの親戚を交えての夕食だったが、話題は強盗に遭遇した話でもちきりだった。
意外なことに、地元に住むホセでさえもこのようなことに遭遇したのは初めてだったそうだ。
しかし、その後のホセの叔父さんの話を聞いてその理由がわかった。
「コロンビアには"estratos"と呼ばれる社会階層があって、どの階層に属するかによって住むエリアだったり経済的補助金の支給額が変わってくるんだ。estratosは1~6まであって1が最も貧しく6が最も裕福なんだ。」
聞くとホセの家庭はestratosの5に属しているらしく、かなり裕福な家庭だ。
言われてみるとたしかに、家にはめちゃくちゃ高そうな絵画や家具が溢れているし、お手伝いさんまでいる。
そしてホセを含め裕福なエリアに住む家庭の子は小さい頃からestratos1はもちろん、危険なエリアには行かないように言われて育ってきたそうだ。
今回強盗に遭遇した場所はモンセラッテの近くで、estrato2,3あたりのエリアだったそうだ。
ホセが地元民でありながらこれまでモンセラッテに行ったことがなかったというのがここに来て繋がった。
「東京にはそういうのはあるの?」と聞かれ、「もちろん、エリアによって家賃が高いエリア・安いエリアはあるけれど、社会的身分によって住む場所が明確に区別されるようなことはないよ」と答えた。
東京で「○○区に住んでいるんだから××区には行かないように」と言われながら育ってきたという話がもしあったら、おかしな話だよね。日本の安全さって素晴らしいなと感じた。
こんな感じで色々なことを考えされたとある1日のお話でした〜。
おわりに
勢いで「毎日note書こう!」と思ったはいいものの、お題があまり決まらなかった。
そんな中でこのお題をチョイスしたのは単にインパクトが強そうだったから笑
当時の日記を読みながら書いていたけれど、その時の感情が瞬時に戻ってきて結構楽しかった、というのが感想です笑
留学や旅行ネタは結構あるので明日からも書いていければなぁと思う。
最後までお読みいただきありがとうございました!