「3日寝ないのは当たり前」Lineage リネージュ昔話002
「3日寝ないのは当たり前」
リネージュ(というかMMORPG)のプレイにおいて、自分が大きな影響を受けたプレイヤーを紹介してみます。
第1回はBlueShineさん(タイトルは聖・光・輝、所属血盟JP2カノープスRefRain血盟)です。
あまり有名なプレイヤーではないかもしれませんが、私が知る最高のプレイヤーの一人でした。カノープスサーバーで最初に全城を制覇したのはRendirという同盟でしたが、そのRendir同盟内で最強のナイトだったはず。
いわゆるスタートダッシュ廃人であり、彼がスタートダッシュに参加しているサーバーの多くでは2ドレイク(当時のリネージュを代表するボスモンスターの1つ)を一番先に討伐していたのは、彼ではないかと思います。
功績としてはパプリオン部屋の水竜の鱗の発生周期を解明したことなどが挙げられます(サーバーはどこだったか忘れましたがElubという名前でプレイしていた頃と聞いています。ElubはBlueを逆さまにした名前ですね。青に関する名前を使っていることが多いようです。)。
冒頭に書いた「3日寝ないのは当たり前」。これはもちろんBlueShineさんの発言です。
この発言が私に与えた影響は大きくわけて2つあります。
1つ目は「リネージュには(というかMMORPGには)アカウント・キャラクター共有を行っているプレイヤー がいる」と知ったこと。
2つ目は「このゲームは時間をかければかけるほど強くなる」ということをあらためて認識させてくれたことです。
アカウント共有についてですが、当時レベルが高いキャラクターには、いつ寝ているのか疑問に思うほど、常時接続(=プレイ)している方がいました。
これは実は複数のプレイヤーがアカウントを共有しており、交代制でほぼ24時間体制に近い形でプレイしているというのです。
当時のリネージュはアイテム課金などもなく、とにかくプレイ時間が長いことが、強くなるための必須条件でしたから、そういうやり方をする人が出てくるのは至極当然だったかもしれません。
ただBlueShineさんは高レベルプレイヤーでありながら、共有に否定的でした(なおアカウント共有は利用規約において禁止されていたと思います。ただしそれを理由に利用停止などの処分を受けたという話は聞いたことがありません。)。
そんな彼が出した結論が「共有している奴らに1人で勝つには、3日ぐらい寝ないでプレイすることも時には必要」というものです。
なお当時のリネージュプレイヤーで最も有名な人は修哉さんだと思いますが、修哉さんは共有についてあまり隠さずに話していました。
修哉(以下、キャラクターとしての修哉には敬称をつけません)は日本で初めてLV52に到達したキャラクターで、やはり共有によって複数プレイヤーの手でレベル上げがされています。
「修哉のレベル上げは、ほとんどせでく(=Melchisedekという名前の、別の有名プレイヤー)がやったんじゃないかなー。」と修哉さんご本人が語っていました。
なお修哉のレベル上げは、24時間稼働であるとしてもあまりに早かったため、韓国のリネージュ関係のサイトで記事にされたはず。
私が知る限り、日本のリネージュプレイヤーで本場韓国で話題になったのは、修哉さんのほかには、火竜ヴァラカスの討伐を世界で初めて成功させたNikita=Cassavetesさんぐらいです。
なお韓国ではリネージュは国民的タイトルであり、竜が討伐されたことは新聞に記事として掲載されたこともあったと聞いています。
※プロ野球の試合中継よりも、ネットゲーム(ちょっと古いですがスタークラフトとか)のプロゲーマーの試合中継のほうが視聴率が高かったそうなので、日本の新聞に野球や将棋の話題が載るような感覚なのだと思います。
もう1つBlueShineさんを語る上で外せないポイントが「研究好き」です。
BlueShineさんの高校時代の友人という方が「クラスで腕相撲が流行ったことがあるのよ。それで勝ちたいやつらは筋トレとか始めたんだよね。でもBlueShineは違った。どうやったら同じ力でもより勝てるのか、その方法を研究してたんだよ。」という逸話を語ってくれました。
この研究好きという点が、冒頭で書いた功績である、鱗の発生周期解明などに繋がっているのでしょう。
締めくくりに。
カノープスサーバー初期にBlueShineさんに「3日寝ないのは当たり前」と聞かされてから数年後、私も実際に3日間(72時間)寝ないでリネージュをプレイしてみたことがあります。確かアルタイルサーバーのオープン時だったと思います。
もちろんそれなりにサーバーの最前線を走ることができましたが、やはりBlueShineさんをはじめとするスタートダッシュ廃人には、格の違いを思い知らされるばかりでした。
何しろサーバーオープンから10時間を超え、ようやくウッドベック砂漠かどこかで狩りをしていたところに「BlueShineさんが2ドレイク倒したぞ」という連絡が入ったのですから(コンシューマーRPGに無理やり例えると、ようやくPTメンバーのキャラが全員揃ったぞ。というぐらいのタイミングで「あいつラスボス倒したらしいぞ」と聞かされるような感じでしょうか)。
どの世界にも、「達人」あるいは「化け物」といえるような人がいると思いますが、リネージュにおける「化け物」プレイヤー。それは私にとってはBlueShineさんでした。
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