『0秒で動け』読書会 byみんなの読書会【#イベントレポ】
こんにちは、ライターの豊福です。今回はYahoo!アカデミア会長である伊藤羊一さんの著書『0秒で動け』の読書会に参加してきました!
『0秒で動け』ってどんな本?
みなさんは「面白そうな映画を見つけても、ぼんやりしているうちに1日が終わってしまい、結局見に行かない」なんてこと、ありませんか?(私はあります・・・。)
『0秒で動け』はそんな「わかってはいるけど、動けない」人におすすめの本。
「自分も以前は動けない人間だった」という伊藤さんが、自身の経験に基づいて、行動するための考え方やプロセスを教えてくれています。
今回の読書会は、伊藤さんご本人が本の内容をよりわかりやすく解説しながら、参加者のみなさんからの意見や悩み相談に応じてくれるという、とても充実した時間でした。
さっそくイベントの内容をレポートしていきます。
第一部 伊藤羊一さんによるゲストトーク
▷まずは結論から考えろ!
「悩む」のは、いろいろなことを脳内で無限ループすること。それに対して「考える」とは、論理的に思考して結論を出すことです。行動につなげるためには「考える」必要があります。
そこで伝授していただいたのが、伊藤式ピラミッドの考え方です。一つの結論に対して、ピラミッドの形になるように3つの根拠を用意する。そうすると説得力のある主張になるのです。
普通のロジカルシンキングでは、先に根拠を用意してから結論を導き出すのですが、それでは膨大な時間がかかってしまいます。
一方、伊藤式では「先に直感で結論を用意して、根拠は後付け」にします。「それでは、先入観を排除できないのでは?」という指摘も受けそうですが、「0秒で動く」ためには、それでもいいから短時間で「とりあえずの結論を出す」ことの方が大事だと伊藤さんは言います。確実でなくても、とりあえず結論を出せれば行動することができ、行動すれば経験が得られます。そして経験して得たことは、確実な知識として自分の中に積み上がっていくのです。
▷「すげー、やべー」で好奇心を身につける
結論を出して行動するためには、インプットの量を増やす必要があります。そのためには好奇心を持つことが大事です。伊藤さんが好奇心を身につけるために意識したのは、どんなことにも「すげー」「やべー」と声に出すこと。自分の「すげー、やべー」という言葉が耳に入ってくることで、それが段々本当に面白いような気がしてくるのです。(ちなみにこの方法、脳科学者の茂木健一郎さんのお墨付きだそうです)
▷これまでの人生があるから、「軸」ができる
「軸を作れ」とよく言われますが、そもそも軸とはなんなのでしょうか。伊藤さんは、軸とは「自分が大事にしている想い」だといいます。
想いは自分の過去の経験から生まれます。伊藤さんがご自身の軸として挙げたのは「人は変われる」ということ。これは実際に自分が「動ける」人間に変われた経験に基づいているそうです。もっと身近な例で言えば、「親を大事にする」という想いは、両親に大事にしてもらった過去の経験に基づいている可能性があるからこそです。
つまり、バックグラウンドによって軸は人それぞれ異なります。「自分には軸がない」という人も、はっきり言語化できていないだけで、実は誰もが持っているものなのです。
軸があれば、どう行動するか迷った時に判断しやすくなります。実践的な思考スキル(左脳的要素)に加えて、自分の中の軸(右脳的要素)を身につければ、「0秒で動く」ことができるのです。
▷対立が起きたら、話の次元をひとつ上げてみる
実際に一歩踏み出すと、対立が起きることもあるでしょう。対立はなぜ起きるのか? それは、立場が違うからです。例えば営業と経理。接待ですごくお金を使って、その伝票を経理に渡したら「なんだこれは!」と文句を言われてしまったとします。でもそれは、それぞれが自分の職務に忠実であれば、仕方のないことなのです。そんなとき、次元をひとつ上げて「会社全体で大事にしている共通の目標」を考えてみる。そこに共感ポイントを見出して再確認すると、合意に結びつきやすくなります。
▷「1対多」だけでなく、「1対1」で人を巻き込む
たくさんの人を巻き込んで、プロジェクトを動かさなければならないこともあります。チームがうまく回るためには、
・ 発言しやすい空気を作る
・ 個人のパフォーマンスを最大化する
この2つが重要です。
多くの人は、チーム全体に向かって目標を伝えるだけで終わりがちです。でもこの2つを達成するには「何か気になることある?」「最近どう?」というような、1対1のコミュニケーションを全員ととることがとても重要なのです。
さあ、ここでおさらいしてみましょう。『0秒で動け』では
・ 思考スキル
・ セルフマネジメント
・ 自己啓発
・ マネジメント
という、ビジネスにおける4つの要素が網羅されています。それぞれのテーマを扱うビジネス書は数多くありますが、1つのプロセスとして1冊にまとまっているものはなかなかありませんよね。
しかも伊藤さんの実際の経験に基づいているので、真似しやすく、実践しやすいのです。
そんな『0秒で動け』を読んだ参加者のみなさんは、実際にどう変わったのでしょうか。第二部でお話を聞くことができました。
第二部 読書会『0秒で動け』を読んで、自分が変わったこと
第二部ではグループごとに分かれて、テーマ「『0秒で動け』を読んで、自分が変わったこと」について、参加者のみなさんと発表し合いました。
始まってすぐに「自分からいいですか?」と手を挙げた方がいました。その方は「とりあえず動く」ことを意識するようになったそうです。今までしていなかったことをやってみる。率先して手を挙げる、というのもそのひとつです。確かに実践できていますよね!
そのほかにも、
「今までいつまでも根拠を考えてしまって結論が出せなかったけど、伊藤式ピラミッドの考え方で説得力のある結論が出せるようになった」
「これまでメールや会議などで1対多の伝え方しかしていなかったが、本を読んで1対1も意識するようになった」
など、みなさん日々の仕事や生活に大いに役立っている様子。
第三部 伊藤さんとのスタンドミーティング
スタンドミーティングでは、ドリンクを片手に会場のみなさんと自由にお話しできます。伊藤さんはとてもフレンドリーで、みなさんの疑問に丁寧に答えてくださいました。
職場でのコミュニケーションについて話していた際には、「相手の警戒心を解くために、お笑い芸人の話し方や動きを真似しています」と、実際にやって見せてくださる場面も。
すっかり場も和み、気がつけば伊藤さんを中心にひとつの輪になって話していました。私も最初は緊張していたのですが、伊藤さんが本当に話しやすく、親身になってくださったので、リラックスして参加できました。
こうして、読書会は大盛り上がりで幕を閉じたのでした。
私自身、今回のイベントに参加してすごく刺激をもらいました。私はもともと大勢の前で発言したり、自分から人に話しかけたりするのは苦手です。でも事前に本を読んでいたことで、今回のイベントも「とりあえず結論から」「とにかく発言してみよう」という気持ちで、積極的に参加することができました。
そのおかげで、伊藤先生にも本の内容について深掘りして質問でき、参加者の方とも打ち解けて、いろいろなお話を聞くことができました。これは本を読む前の、考えすぎて行動できないままの自分では得られなかった経験だと思います。
また、実際に伊藤先生とお会いすると、その考え方と人柄の良さに感動しました。私も伊藤さんや参加者のみなさんのように、積極的に行動して世界を広げていこう、とより強く感じることができました。
また今回のような読書会があればぜひ参加しよう、そう決意させてくれた実り多き読書会でした。
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1年の締めくくりにぴったりな2講座です。
みなさまのご参加をお待ちしております。
最後に、伊藤羊一さん、参加してくださったみなさま、このレポートを読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました!!
撮影・編集/小川利奈子 文/豊福未波
2019.12.4 作成