留学中に僕の人生を変えたのは「ある日本の漫画」だった
皆さん、『ブルーピリオド』という漫画を知っていますか?
『ブルーピリオド』は主人公の矢口八虎が高校2年生の時に美術に目覚め、東京藝術大学を目指し始める物語です。
成績優秀で友達が多く、でもちょっと不良な主人公は「なんとなく」堅実な進路を考えていました。
ある日、忘れ物を取りに行った美術室に置かれていた1枚の絵に衝撃を受けます。
「お絵描きって趣味でいいんじゃないの?」「時間の無駄」
と思っていた彼が、これらをきっかけに本気で美大を目指し始めます。
「総合大学ではなく美大に行く」という偏見や入試までの限られた時間、自分の実力不足やライバルの存在などに悩まされながらも、
たくさんの人と出会い彼の人生が新たな方向に動き出していく。
自分の「情熱」を見つけた主人公がどのように成長していくのか。
果たして東京藝大に合格できるのか。
目を離せないストーリーが展開されていく物語となっています。
気づいたら3日間で全16巻を読み切っていました
アメリカ留学中、1学期目が終わったので、久しぶりに日本の漫画を読んでみました。今の時代は電子版をオンラインで買えるのでいいですよね。
もし、「人生で一番あなたに影響を与えた漫画は?」と聞かれたら、同率1位で『ブルーピリオド』を挙げると思います。
『ブルーピリオド』は面白いです。受験まであと650日というスタートを切る為、ストーリー展開が分かりやすい。
加えて、深い。とにかく深い!!!
今まで読んできた漫画や見てきた映画で主人公に感情移入することはなかったのですが、これは初めての経験でした。
というのも、主人公の八虎と僕の重なる部分が多い気がするのです。(僕は不良ではありませんよ^^)
「少し高めの社会のレールの上」
八虎は上記の状況を「座りがいい=いい感じでしっくりくる」と言いました。
いや、わかる〜〜〜!!!
謙遜せずに言うと、正直僕も少し高めにいると思っています。
幸運なことに、周りの人から褒めていただくこともあったのですが、
「本当にこれでいいのか?」
と悩むことが幾度となくありました。
なぜなら、あくまで「レールの上」に過ぎないからです。
別に、親に言われてこの道を選んだわけではありません。
両親は僕の自主性を尊重した育て方をしてくれました。
なので、大学で勉強を頑張ったことも、テニスコーチのアルバイトをしたことも、「好きなこと」だったし、「楽しかった」し、一応「やりたいこと」でもありました。
でも、どこか「使命感」のようなものでやってきた気がします。
一方、僕の中での「やりたいこと」の定義は、「人生を賭けてそれに打ち込むこと」という認識なのです。
この定義で考えると、「学術的な勉強」や「テニス」をお仕事として一生続けるのは個人的に違うかなと(今は)考えています。
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つまり何が言いたいかというと、
僕は結局、自分がいる位置から目指せる「最高到達点」を目指してきただけなのです。
聞こえは悪くないですが、何か物足りない気がします。
将来、自分の子供や孫に誇れることをしたい。
八虎は「やりたいこと」として「美術」の道に進みました。
僕の「本当にやりたいこと」って何だろう。
ある友達の話をします。
彼とは小学校と中学校で同級生でした。
彼はバンド活動をしていて、その妨げにならない学校へと進学しました。
最初はフォロワー0人だったInstagramも、今日見たら1100人を超えていました。
Spotifyのプレイリストに選出されたり、MVコンテストで優勝したりしているようです。
「ああ、こういうのだ」
突然気付かされた気がします。
自分の夢のために沢山のものを賭けて挑戦してる彼の姿はかっこいい。
じゃあ僕はどうすればいいんだろう。
別の友達に相談しました。
日本のサークル友達。彼はいつも僕とは違う視点でアドバイスしてくれます。
一連の流れを相談しました。
そしたらこう返事が返ってきました。
👨「仏教の心の定義って知ってる?」
え?
👨「仏教の心の定義ってさ、”心とは一瞬ごとに変化し続ける運動である”なのよ」
うん。
👨「人間ってあっちこっち行ったり来たりして、迷いながら生きていくものなんじゃない?」
なるほど。
👨「あと、何か特定のビジョンを持って進むのもいいけど、スティーブ・ジョブズ的な考え方でもいいんじゃない?」
と言うと?
👨「”Connecting the Dots”みたいに点をとりあえず打って結果的にそれらが繋がってくる的な」
👨「今それが何の役に立つかはわからないけど将来やっておいてよかったと思える日が来るかも?」
なるほど。本当に僕と同じ20歳か?
大きなヒントを得た気がします。
確かに、今までの人生を振り返ってみても、今までやってきたことが現在に繋がっています。
***
中学校の定期テストを必死に勉強していた頃は想像していなかったことを今出来ている。
↓↓↓
大学1年でGPAのために必死に勉強していた頃とは違う次元で考えることができている。
↓↓↓
留学を終え、就活を乗り超えた先にはさらにレベルアップした自分になっているのでは???
そう考えたら、なんだか気分が楽になりました。
自分が将来貢献したい「一つの軸」は変わっていないので、その中で面白いことを選んでみよう。
「中長期のビジョン」が重要視されがちな現在、20歳のうちは「"短中期"のビジョン」で生きてもいいんじゃないか。
まずは目の前のことに真剣に向き合ってみよう。
「あとがき」
そういえば、、、
前々回のブログを
「おじぎねこ」さんから「有益な記事紹介 ~noteマネタイズ編~」
「音駒」さんから「買われています|過去24時間」Part2」
「成島拓」さんから「興味深い記事タイトル」
という3つのマガジンに追加していただきました!ありがとうございます!
また、前回のブログを「諏訪たけし」さんから「諸国饂飩回覧板」というマガジンに追加していただきました!ありがとうございます!
他の記事も力を込めて書いておりますので、もしご興味がおありでしたらぜひお立ち寄りください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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