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発達障害の【特性】を理解すること

こんにちはSHOです。僕のnoteを読んで頂きありがとうございます。

今回のテーマは【発達障害】についてです。なぜこのテーマを取り上げるのかについては、こちらで触れていますのでご興味ある方は読んで頂けると幸いです。

「発達障害」という言葉を耳にすることがあるかもしれませんが、自分がそうでなければあまり興味関心はないことかもしれません。上の記事でも書いてあるように、僕は発達障害の特性が何個もあるから「あれ、僕発達障害なのかもしれない?」と思うようなことが増えました。

でもどうですか?「○○障害」と呼ばれるだけで、社会的に自分は自由になれない者というか不自由な人間だというような烙印を押されたような感じがして正直あまりよく思えない気がするのは僕だけでしょうか。

そこまで深く考えることなく、軽く考えることができれば良いのかもしれないけど、僕のように「○○障害」と呼ばれることであまり良い気分になれない人に向けてこのテーマを書かせて頂きます。

「発達障害」と呼ばれるだけで世の中から差別される筋合いはないと思っています。むしろ一芸に秀でることでその分野におけるスペシャリストとして活躍することができるかもしれません。まずは発達障害の特性を理解しましょう。それは自分がそう感じる場合だけではなくて、あなたが関わった人が発達障害の特性を持っている場合に、どのように付き合っていけば良いのかを考える際に役に立つはずです。

○発達障害とは?

発達障害とは、脳の認知機能の発達の凸凹によって、日常生活、社会生活などに困難が生じている状態のことです。認知機能とは、物事を理解したり、記憶したり、判断したり、実行したりする機能で、私たちは日々、色んな認知機能を駆使して生活しています。

発達障害の人の脳では、先天的に認知機能の発達に偏りがあると言われています。ただし、発達の凸凹は誰にでもあるものなんです。例えば、僕の例でいうなら学校の科目の中で社会系は得意でも図画工作が苦手だったとか。満遍なくできる人もいればそうじゃない人もいる。丁寧な仕事をするんだけど時間がかかりすぎる、仕事はできるんだけど協調性がないなど。こういう人はあなたの周りにもいらっしゃるのではないでしょうか?

これらはその人の「個性」だと通常は捉えられますが、ではこうなると「発達障害」って何なのでしょうか。個性と発達障害って何か違うものがあるのでしょうか?

○発達障害の特性

発達障害の人には、生まれつき持っている特有の性質(特性)があります。

・対人コミュニケーションが苦手
・不注意
・多動・多弁
・異常に強いこだわり

などがあたるのですが、これらの特性も言い換えることが可能です。

・対人コミュニケーションが苦手→人付き合いが下手
・不注意→うっかりさん
・多動・多弁→おしゃべり
・異常に強いこだわり→オタク

みたいな感じで。この人たちが全員発達障害かと言われたらそうじゃないはずです。個性と発達障害の間に明確な境界線というものがないんです。

じゃあどう判断するのかというと、発達障害の特性によって環境に適応できず、本人が辛い思いをしたり周囲を困惑させてしまう場合、要するに【生きづらさに囲まれているか】というのがポイントです。発達障害の診断基準を満たしていたとしても、環境に適応して社会で成功するケースだってあり得ます。もちろんその逆もあるぞっていうことなのです。

例えば、得意なものと不得意のものの差が激しかったり、人の好き嫌いが激しかったり、一般的には取らないであろうという行動をしたり、偏った考え方やものの見方をしたりetc...

発達障害の特性は先天的なものなので、人から指摘をされてもその特性をコントロールすることができないし、本人は他人との違いを認識することもできないし修正することも難しいのです。本人が悪いわけではなく、脳機能の障害によるものなので、親の育て方が悪いわけでもないんです。

要するに「誰も悪くない」のです。ここがめっちゃポイントです。

では、次に特性の種類についてですが、代表的なもの2つをピックアップします。

○発達障害の特性の種類(代表的なもの)

① ADHD(注意欠如多動性障害)

これは「注意欠如・注意散漫」と「多動性・衝動性」の2つの特性を特徴とします。

●注意欠如・注意散漫
集中力が続かず、忘れ物やなくし物、ケアレスミスや遅刻などが多くなります。その一方で、自分が興味・関心のあることには過集中する傾向があります。

●多動性
落ち着きがなくじっとしてられなかったり、喋りすぎたり(多弁)、じっと待つことができないというような特徴があります。

●衝動性
衝動的な感情や行動を抑えることができないために、失言や暴言、軽はずみな行動などにつながることがあります。

② ASD(自閉症スペクトラム障害)

これは「常同性」「対人的なコミュニケーションが苦手」「感覚過敏や感覚純麻」の3つの特性を特徴とします。

●常同性
こだわりが異常に強く、極度に変化を嫌います。このタイプの人に説得を試みても譲ることはなく、臨機応変な対応ができません。

●対人的なコミュニケーションが苦手
これはいわゆる「空気が読めない」「他人の気持ちが分からない」というようなタイプです。言われた言葉を素直に受け取ってしまう傾向があるので、ASDの人は集団行動を避けて、1人行動を好む場合が多いです。

●感覚過敏・感覚鈍麻
特定の音や光、感覚などに過敏であったり、逆に鈍感であったりすることがあります。日常生活に支障をきたすこともありますが、他の人には分からない違いを敏感に感じることができるので、特定の職業で才能を発揮することもあります。

○発達障害の二次障害

今回の投稿で1番伝えたいところはここです。何度も申し上げている通り少なくとも僕は「○○障害」と呼ばれることであまり良い気分になれないので、同じように感じている人がいるのではないかと思っています。自分では分からないのに「お前、発達だろ!!」みたいに言われちゃうと、自分は人と比べて劣っているのか、普通に生活することができないのかなどと考えてしまうケースもあるはずです。

発達障害のある人は、他の精神疾患を合併したり、社会との不適応を起こしやすいと言われています。これも先ほど申し上げたのですが、発達障害の特性は先天的なものなので、人から指摘をされてもその特性をコントロールすることができないし、本人は他人との違いを認識することもできないし修正することも難しいのです。

上で代表的な特性を挙げましたが、こういうような特性って周囲の理解が得られにくいんです。だから非難されやすいし、酷かったらいじめにあうかもしれないし、孤立しやすいのです。こうしたことが大きなストレスになって鬱になったり不安症状、引きこもりといった色々な精神症状や問題行動を二次的に引き起こすことがあります。

問題行動について段階を踏んでいきますので、その相手が今どの段階にいるのかをしっかりと見極める必要があります。

例えば、ADHDとASDのある特性を持っているが故に、その人がいる環境下でなじむことができず、不安症状、パニック障害、鬱などの二次障害を引き起こすことがあります。そりゃそうでしょう、環境に馴染めなかったら気分も下がるし、そこに行きたくもなるだろうしさ、生きづらさを感じてしまいます。

鬱や不安障害など目に見えて分かりやすいものが前面に出て、実は発達障害でしたというようなケースも少なくありません。これ、僕も注意深く見るところなのですが、カウンセリングの場面においても、クライアントは訴えることはないけど、その悩みの背景には発達障害の特性があって、そこに大きな原因が潜んでいるっていうようなことも多々あるのです。

○発達障害の特性の理解をすること

発達障害って他の人と比べると「??」ってなることが多いので、生きづらさを感じることが多いかもしれませんが、一芸に秀でることを可能にするのも発達障害の特性なのです。

発達障害の人は生きづらさを抱えている人の方が圧倒的に多いはずです。僕みたいに発達障害らしい特性を持っているだけで過剰に「もしかしたら僕も....」と心配になってしまう人もいるかもしれません。

発達障害の人が社会に適応できるようにするためには、本人がまず自分の特性を理解することはもちろんのこと、周囲の人も一緒に発達障害の特性を理解しようとする姿勢が大切なのです。

発達障害っていっても、1人の人間なのですから。

では今回の話は以上となります。
ここまで読んで頂きありがとうございます。

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