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【入浴の身体への作用】 第33回 介護福祉士過去問解説 問題45-生活支援技術- 

こんにちは、しょうです。

今回の内容は、「入浴の身体への作用」です。

noteの投稿だけでなく、youtubeでも投稿しているので、ぜひチェックしてみてください!

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どちらもスキマ時間や通勤時間などに勉強できる内容となってます。

みなさんの勉強スタイルに合わせて活用していただければ幸いです。

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問題

問題 45 入浴の身体への作用を踏まえた介護福祉職の対応として,最も適切なもの を 1 つ選びなさい。

1 浮力作用があるため,食後すぐの入浴は避ける。
2 浮力作用があるため,入浴中に関節運動を促す。
3 静水圧作用があるため,入浴後に水分補給をする。
4 静水圧作用があるため,入浴前にトイレに誘導する。
5 温熱作用があるため,お湯につかる時間を短くする。

正解

⭕️ 2 浮力作用があるため,入浴中に関節運動を促す。

解説

入浴の身体への主な作用
・温熱作用
・浮力作用
・静水圧作用

*作用の効果によっては、複合的なはたらきもあることも注意

浮力作用とは?
身体に生じる浮力のこと

・体重が1/9程度になり重さから解放
・腰や膝などへの負担が減り動きやすくなる
・体の負担が減りリラックスできる

浮力作用

身体の緊張が和らぎ、筋や関節への負担が少なく動かしやすい状態

このような状態での運動の促しは適している

正解


・温熱作用とは?
お湯の温度によって生じる効果のこと

中温浴(38〜41℃)→副交感神経を刺激
高温浴(42℃以上)→交感神経を刺激

・皮膚の毛細血管や皮下の血管が拡張し、血行が良くなる
・新陳代謝の促進
・内臓の働きは活発にする


・静水圧作用とは?
水の重さによる身体に発生する水圧のこと

血液循環が促進され、心臓の働きを活発にする
下肢の血液が心臓に戻りやすくなる
心肺機能が促進される


他の解説

× 1 浮力作用があるため,食後すぐの入浴は避ける。

食後すぐの入浴だと、消化が悪くなり消化不良や胃腸の調子が悪くなる

静水圧作用によって、身体に水圧がかかるため、全身の血流が良くなる

胃での「消化」に必要な血液が不足するため


3 静水圧作用があるため,入浴後に水分補給をする。

入浴によって全身の血流は良くなり、発汗もみられ、体内の水分量は減少する

脱水予防のために水分補給が必要

温熱作用の影響


× 4 静水圧作用があるため,入浴前にトイレに誘導する。

温熱作用の効果の影響によって、腎臓のはたらきが活発となる→尿意の要因

事前にトイレを済ますことで、気持ちよく入浴することができる

衛生的にも良い


× 5 温熱作用があるため,お湯につかる時間を短くする。

静水圧作用の影響が高い(温熱も一概には言えない)

血液循環が促進し心肺機能の活発化するが、心臓や肺に負担が増える、湯船から出る時のめまいや意識消失のリスクが増える

時間を短くしたり、半身浴にするなどの対応が必要
(*温熱の影響もあるが、入浴時間の観点で見ると、静水圧作用の影響が高いと考えられる)


おわりに

今回は以上になります。

皆さんの勉強の一助になれば幸いです。

次回もお楽しみに!

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