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#8|『パラダイム』について Part2
みなさんあけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします☺️
今回は前回の【『パラダイム』について Part1】の続きです!
前回の内容を前提に続きを書いていきますので、
ぜひそちらを読まれてから今回もお読み頂けますと幸いです!
「パラダイム」という概念については、前回の投稿でなんとなくでもお解りいただけたでしょうか?
簡単にいうと、
後天的に身についた無意識の物事の捉え方(価値観)
でしたよね。
その「パラダイム」をもとに、
僕たちは毎日ありとあらゆる意思決定をしたり、
人との会話の中で、あるいは自分自身へ発する言葉を無意識で選んでいます。
心理学や認知科学で言うところの、「信念」「ビリーフシステム」とも深く関わってきますね。
この辺の話はいくらでも深掘れるが故に脱線してしまいそうなので、「信念」のお話なども今後また別の投稿で書いていきます!
まあ今のところはざっくりと、
『僕たちの人生は「どんなパラダイムを持っているか」で大きく分岐する』
とでも覚えておいて頂ければと思います。
さて、今回はそのパラダイムについて
①『パラダイム』はどこから生まれるのか
②無意識にあるものならどうやって書き換えるの?
という2つの観点から深掘っていこうと思います!
①『パラダイム』はどこから生まれるのか
これまで「後天的に」と表現してきましたが、
一体それは何をきっかけに生まれると思いますか?
そうです、『経験』です。
人生を通して様々な経験をする中で、後天的に人それぞれのパラダイム(物事の捉え方)が形成されていきます。
ここで少し衝撃的なお話をします。
この「パラダイム」の大部分(基盤)は、
『幼少期』に形成されます。
もちろん、社会人になってからも価値観は徐々に変わっていくのですが、
主には幼少期(0歳〜7歳)の経験で基盤が作られると言われています。
そしてその後7歳以降の経験を通して(特に12歳までの経験で)、それぞれのパラダイムがより一層強化されカチッと固まっていくイメージです。
この話はものすごく深くて、今回はかなり簡潔にまとめたのですが、更に深く知りたい方はエリック・バーン著「人生脚本のすべて」を読まれてみると面白いかと思います!
さて、これまで「経験」と言ってきましたが、
「経験」と一口に言っても
「言語的な経験」と「非言語的な経験」
など、細かく言えばかなり要素分解ができます。
「言語的な経験」というのは
幼い頃から聞いてきた言葉や周囲の人から言われた何気ない言葉などですね。
例えば、
・自信がなさそう
・芯が強そう
・人に興味がなさそう
・優しい人だね
・なんか壁を感じる
・本気で人を大事にしてるのが伝わる
などです。
これはほんの一例ですが、
僕たちはここまで成長してきた過程で様々な人から様々な言葉を受け取って生きています。
そして、その中でも特に自分に深く刺さった言葉が、今の自分の価値観を作っていたりします。
大人になった今では当たり前のように思っているその価値観も、もしかしたら幼い頃から身近にいた人の価値観の影響を受けているのかもしれません。
次に、「非言語的な経験」についてですが、
これは映像や音などの体験、大切な人とのお別れ、あるいは身近な人の生き様や人と関わる姿勢を見て感じた事といったような、言語に依らない経験です。
例えば、
・家族が自分に注いでくれた愛情
・怒鳴り声を聞いて恐怖を感じた経験
・漫画キャラクターの仲間を大切にする姿勢
・仲の良かった友達と疎遠になってしまった経験
・部活などで努力が報われた成功体験、あるいは反対に報われなくて悔しい思いをした体験
などです。
これもほんの一例ですし、誰一人として同じ人生はあり得ないので抱えている経験も人それぞれです。
このように、僕たちは生きる上で様々な「経験」をしていくのですが、
それらの中でも特に自分にとって印象的な経験が「パラダイム」を形成しています。
そしてそのパラダイムを元に、僕たち人間は日々様々な選択をし続けていると言われています。
ちなみに、諸説ありですが人の思考や行動は
5%の有意識(顕在意識)と
95%の無意識(潜在意識)
によって実行されると言われています。
心理学、脳科学、認知科学などを学ばれている方はよく聞く話ですよね。
そして「パラダイム」とは基本的にこの95%の無意識(潜在意識)部分にあるものです。
なので、パラダイムが書き換われば必然的に日々の思考や行動が変わり、それにより得られる結果が変わり、そして人生が変わっていくというのが現実変容のための原理原則というわけです。
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②無意識にあるものならどうやって書き換えるの?
さて、ここまでで
「パラダイムを書き換えれば人生は変わる」
「パラダイムは無意識の中にあります」
というお話をして来ました。
鋭い方はここでこう思われたかもしれません。
「え、無意識ならどうやって書き換えたらいいの???」
そうです。重要なのはここなんです。
ここまでは概念的な説明をして来ましたが、
「パラダイム」という概念を理解しただけで人生が変わるわけではありません。
“パラダイムを書き換えてようやく”人生が変わり始めるんです。
では先ほどの問いに答えていきます。
答えはシンプルです。
無意識のパラダイムを書き換えるために必要なことは、
「無意識のパラダイムを意識(顕在意識)に上げること」
です。
もっと簡単に言うと、
「そういうパラダイムを持っていると自覚する」
ということです。
もちろん自覚した瞬間完全に書き換わるわけではありません。
なぜなら潜在意識というのは過去の膨大な記憶の蓄積だからです。
幼少期から20年以上培ったものなので、書き換えるのに多少は時間を要するのも当然と思う方が健全です。
ただ、自覚すること(意識に上げること)ができれば、意識的に捉え方を変えていくことができ、その捉え方を継続してそれが習慣になればしっかりと書き換わっていきます。
一般的には、日々意識し続けたとして潜在意識レベルで書き換わるのに最低3ヶ月、十分な変化を得るためには6ヶ月は必要と言われています。
(専門的なことを言うとパラダイムの書き換えには他にも様々な要素が関わってくるのですが、
それを文字だけで伝えるのには限界があるので、
ここでは簡潔にお伝えさせて頂きました。)
では、ここで一つ質問です。
自分の無意識ってどうやったら意識に上げることができるのでしょうか?
シンキングタイムを取りますね。
そうです。
『人から教えてもらう』か『自分で気づく』ことです。
厳密に言うと、教えてもらったうえでその重要性に『自分で気づく』ことが大切です。
とどのつまりは『気づき』に帰着します。
客観視がずば抜けて得意で、常にセルフコーチングができるような人であれば、『自分一人で気づく』ことができるかもしれません。
ただ、一切の漏れもなくこれができる人はまずいません。
なぜなら人の認知には『スコトーマ』と呼ばれる『心理的盲点』が存在するからです。
この盲点(自分では気付けない部分)に、
僕たちが人生を変えるために自覚して書き換えていくべき「パラダイム」が隠れていたりします。
じゃあどうしたら盲点に気づけるのか?
どうすれば自分を縛っている無意識のパラダイムを自覚できるのか?
答えは至ってシンプルです。
『人に頼る』
これが鍵となります。
僕たちは鏡を使わずに自分の背面を見る事はできません。
でも、他の人であれば簡単に見る事ができます。
人は鏡です。
自分一人で気付けないこと(盲点)は、
他の人の視点を借りるのが圧倒的に手っ取り早いです。
自分一人の力に固執して重要なことに気づかない限り、同じ状況が数年、下手したら数十年と続くなんてことは往々にしてあります。
でも、他の人の力を借りれば数ヶ月、下手したら1日で気づける可能性だってありえるわけです。
そしてこれはまさに僕自身が経験したことです。
僕は、コーチングを受けるまでは正直なところ
「自分のことは自分が一番わかってる。人に頼るよりは自分を信じた方が良い。」
本気でこう思っていました。
でも今だからはっきり言えます。
その考えを持っていたから、それまでなかなか人生が望む方向へは変わっていかなかったんです。
僕は自分を縛っていた妙なプライドは捨てて、
そして自分の内面的な弱い部分、強い部分の両方と向き合ったことで、驚くほどに人生が好転していきました。
もちろん、誰でもかんでも頼れば良いかと言うと
そういうお話ではありません。
望む生き方を主張した時に、頼る相手がそれを否定し続けてくるような人だったら元も子もないですよね。
そういう人を「ドリームキラー」と呼ぶのですが、ドリームキラーとはむしろ適切な距離を取ることも大切です。
ただ、勿論あなたのことを本気で想っての善意100%でのアドバイスの可能性もあるので、
そこはこちら側が柔軟に見極めることも大切だと思います。
そのうえで、信頼している人や理想の人柄・生き様だと感じる人の視点を借りるのは本当に大切です。
なかなか人に頼れない...
という方はまずは勇気を出して「頼る」という第一歩を踏み出してみてください。
先ほども書いたように以前までの僕がそうだったので、その気持ちはよ〜くわかります(笑)
でも本当にそこから人生は変わっていきます。
みなさんの人生がより理想に近づいていく事を願っております!僕も楽しみながら頑張ります!
ここまでお読み頂き、本当にありがとうございます!!
これからもみなさんがより一層幸せな人生に近づくためのヒントを発信していきますので、ぜひ「フォロー」や「すき」をお願いします☺️
ではまた次の投稿でお会いしましょう!